吉本興業は8月25日(月)、ミッチェルが8月18日(月)に子宮体がんのため逝去したと発表しました。

ミッチェルは静岡県出身。2歳半からピアノを始め、高校、大学では声楽を学びました。在学中から音楽家として活動し、卒業後は二期会オペラストゥーディオ予科を上位の成績で終了。その後もオペラ歌手としてだけではなく、幅広いジャンルの歌い手として、ウイーンでの交流コンサートや全国600を超える小中高校での公演など、様々なコンサートやライブに出演しました。
シンガーソングライターのカノンさんのバックコーラスを6年間務めたほか、小澤征爾音楽塾にも参加し、『 カルメン 』 をはじめ、オペラ3作品に出演。2010年には日本卓球連盟 JTTA 決勝戦で国歌斉唱を担当したほか、作詞家としても活躍しました。
2019年には40歳にしてNSC(東京25期)に入学、同期生から「25期の母」と親しまれました。卒業後は音楽家からの愛称である「ミッチェル」の芸名で芸人としても活動。配信アプリ「17LIVE」内で開催された「よしもと100人ライバープロジェクト『イチナナ-1グランプリ』」で2位の成績を収めるなど、多彩な才能を発揮しました。
2024年3月にFANYマガジンのインタビューで、子宮体がんステージⅣのBと宣告されたことを公表。医師から「手術をしても5年生存率は20%です」と告げられた際、「この20%にあなたがなればいいんですよ」と言われ、「その言葉に目からウロコというか、感動しました。20%でも可能性があるのだったら、私は前を向いていきたい。だって、音楽家としても芸人としてもまだまだ成し遂げたいことがたくさんあるのだから」と力強く語っていました。
その後も闘病を続けながら活動していましたが、7月8日放送のTBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」への出演が最後の芸能活動になりました。
吉本興業は「故人生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」としています。