藤崎マーケット・トキが記者に本音を暴露「万博が終わって…」 吉本プロモーション部主催のライブで人気芸人たちが“特ダネ”提供!?

吉本興業には『プロモーション部』という部署があります。宣伝やイベント、広報、SNSによる情報発信などで、メディアと吉本をつなぐ部署。いわば芸人の活動を外へ届ける最前線です。ふだんは裏方を務めているこのプロモーション部が、なんと初めてライブを企画・主催! 題して『みなさまへ、大切なご報告があります。』が、10月20日(月)に大阪・YES THEATERで開催されました。プロモーション部らしく、“発信”に焦点を当てたこちらの企画、いったいどんな様子だったのか!? 芸人ライターの茜250cc・善家カズマサが徹底レポートします!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

本物の記者会見のような“ご報告”ライブ

このライブは、記者会見のようなテイストで出演者が大小さまざまな報告をする”ご報告バラエティ”。ステージ中央にはハンドマイクが白布を被った机の上に置かれており、本当の記者会見が行われるかのような雰囲気です。

出演は、以下のメンバーです。

MC:コウノ・オブ・ザ・イヤー
藤崎マーケット・トキ
フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)
cacao(高橋、浦田スターク、たっぺい)
ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)
例えば炎(タキノルイ、田上)

また、プロモーション部が主催というだけあって、ガチのマスコミ関係者の方々がマスコミ席に座っています。来場したマスコミは、全7媒体。「マスコミ席」と張り紙された席に記者たちがズラリと並んだ光景は、本物の記者会見さながら。私も、FANYマガジンの記者として座らせていただきました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

記者は公演中、出演者に対して質問ができ、発言は終演後、即、記事になって配信されます。本格的すぎる!(笑)

しかも、約300人はいる観客も、オープンチャットで演者に質問が可能。つまりこのライブは、演者対300人の記者という構図のなかで行われるのです! ひとつの失言が大炎上につながりかねない世の中ですから、芸人側としては発言に配慮が必要で、ふだんのライブとは違う緊張感を感じます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

フースーヤ・田中からヤバい報告が…

そしていよいよライブがスタート! 「何か重大な発表があるのではないか?」という雰囲気のなか、MCのコウノは前日に開催されたよしもと漫才劇場の公演中に、黒帯(大西進、てらうち)が電撃結婚発表をしたことに触れながら、メンバーたちに「ネットをざわつかせてやろう!」とハッパをかけます。

すると中央のマイクに長蛇の列が! まずフースーヤ・谷口が「未成年とオンラインカジノをやりました」と報告すると、藤崎マーケット・トキは「飲酒運転をして当て逃げをしました」、例えば炎・田上は「出馬が決まりました」と、冒頭からシチュエーション大喜利合戦が始まりました(笑)

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ジョックロック・福本は「来年、東京に進出し……」と切り出し、会場が一瞬ざわつきましたが、「東京で結婚して、コンビ解散します!」とウソ宣言。会場は爆笑に包まれました。

“記者”による唐突なギャグ披露に会場困惑!

ハイテンポのボケの応酬のあとは、マスコミ席にいる記者の紹介へ移ります。そこで舞台上からこんな声が。

「あれ、善家おる?」

き、気づかれた……!? 舞台からマスコミ席までは少し距離がありますが、同じ漫才劇場所属のメンバーたちに気づかれてしまいました。「FANYマガジンの茜250cシッシー…善家です」。動揺で上手く口が回りません。

「え、どなたですか?」

「FANYマガジンの茜250cシッシッーシッー善家です」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

喋れば喋るほど口が回らなくなってきます。すると、舞台上からわたしの”名刺ギャグ”である「アーイ!」が聞こえてきました。舞台上からの「アーイ!」の声に、私は反射で立ち上がり、いつもの舞台や楽屋のように叫びました。

「ジャンボアーイ!!」

唐突な“記者”による名刺ギャグにざわつく会場と、汗ばむわたし。これまで取材中にギャグを飛ばしてざわつかせた記者はいたでしょうか? おそらくいないでしょう。いいえ、確実にいないでしょう。しかし、芸人はフリがあると、どんな状況でも反射で”やってしまう”のです。

こうして出演者たちのハイテンポな大喜利合戦と、記者による唐突な大声ギャグによるオープニングとなりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ガチ記者のツッコミに芸人タジタジ

最初のコーナーは「◯◯に関するご報告!」。これは、くじで報告者を決め、お題に沿った報告を行い、ガチの記者や観客から寄せられる質問に対応するというもの。最初の報告者になったのは福本で、お題は「ライブでの行動に関するご報告」。

ここで福本は、相方のゆうじろーから「ライブ中にやっているドロップキックでのツッコミをやめてほしい」とお願いされたため、暴力によるツッコミを自粛すると報告しました。

これに対して客席から「今後の暴力再発防止に向けた具体例はあるのか?」「ドロップキック以外にもふだん、ボディブローによる暴力も見受けられる」といった質問が出ましたが、福本は「私の認識では顔に傷がつかなければよいと思っていました」と弁明。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

これに対してコウノは「いまの発言は記事になりますよ、記者の方々!」と声を荒らげ、会場は大盛り上がりです。

マスコミ席の記者からは「暴力はBPOに反し、今後、テレビでの活躍は見込めなくなりますが、その覚悟があっての発言ですか?」とガチな鋭い質問が飛び、会場は大爆笑! これに対して福本も、こう返して笑わせます。

「とんねるずさんに憧れてこの世界に入りましたので、暴力こそお笑い、お笑いこそ暴力。ですので、僕たちの最後はどちらかが死ぬことです」

もちろん、ここでの発言はシチュエーション大喜利。安全な訓練を経たツッコミですので、皆さまご心配なさらず(笑)。

ファニマガ記者は変な汗かきまくり!

また、cacao・高橋は「プライベートに関する報告」のテーマで、幻覚を見た母の話を熱弁しますが、記者からの質問タイムで「本人のお話をお願いします」と冷静にツッコまれ、会場は大爆笑!

これに対して、高橋は「チキン南蛮が好物」であることを発表しましたが……。笑いに奔走する熱い芸人のトークと、冷静な記者からの鋭い質問の一連のやり取りのギャップが絶妙にマッチした、最高のコーナーになっていました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ちなみに、わたしも「FANYマガジンの方、何か質問はありますか?」とマイクを渡されましたが、オープニングで完全に“芸人スイッチ”が入ってしまっていたので、またしても「アーイ」を連発し、コウノさんに「お前、もう舞台上がってこいや! 記者ちゃうやん、芸人やん!」とツッコまれてしまうシーンもありました。

メディアの記者としてメモを走らせながらも“芸人スイッチ”が入っている特殊な空間で、着ていた青のシャツは汗で色が濃くなっていました。

謎の外国人コメンテーター「ターニャ」降臨!?

続いてのコーナーは「◯◯に代わってご報告」。こちらは上の句と下の句がルーレットで決められ、ランダムに決まったお題にしたがって謝罪会見をするというもの。

最初にフースーヤ・田中が「SNSで大炎上した/野生のクマ」になりきって謝罪をしますが、最後は「素人は山に来るな!」とタイムリーなワードを放ち、“バリカンで坊主になるクマ”に変化したところで終了。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続くcacao・浦田も謝罪後に坊主に。そして3番目の谷口はどうなることか登場を待っていると、なんと、最近ハマっている”炭二郎ビキニ”で机下から姿をあらわし、謝罪の前から会場を沸かせます。

しかし結局、肝心の謝罪はうまくいかず、トキから「今日のチケット代から200円返金します」と会場にアナウンスされるシーンもありました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

また田上は「SNSで大炎上した/外国人タレント」になりきりまずが、謝罪中にどんどん外国人タレントのキャラが構築されていき、最終的には”インディーズの情報番組のコメンテーター”の「ターニャ」が完成!?

出演者から「何か芸人に関する情報を持っていないのか?」と質問されると、田上と豪快キャプテン・山下ギャンブルゴリラ、ダブルヒガシ・大東翔生、ドーナツ・ピーナツのピーナツの4人でスポーツジムに通っているが、今年に入って2回しか行けておらず、誰も痩せていない――と、自虐ゴシップを披露。また「大東、ピラティスにニゲタ。ウラギリ」とカタコト日本語風で訴えて会場を沸かせました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「終わってせいせいしております」

その後も、ウソかホントかわからない報告の数々が投下され、エンディングを迎えました。コウノが記者たちに「今日の公演から、記事になりそうなものはありますか?」と問いかけると、記者の1人から「このままでは、われわれは帰れません」と本音がポツリ。

たしかに、コンプライアンス的に大丈夫で、確実に“事実”として記事に書けそうなものは、わたしの判断では高橋の「チキン南蛮が好物」くらいのもので、あとのエピソードや報告は記事に掲載するには真偽が不明すぎます(笑)。

そこで記者からトキへ質問が。

「あの熱狂の万博が閉幕してから1週間が経ちました。トキさんは、よしもとパビリオンで行われていたカラオケ盆踊りで音頭をとられていましたが、会社に怒られない範囲で、本音を聞かせていただけますか?」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

この質問に対してトキは「終わってせいせいしております」とまさかの答えで、会場は大爆笑の渦が! 万博期間中、トキさんのカラオケ盆踊り関連のSNSは大反響がありましたが、万博後もこのムーブは継続しているようです(笑)。

プロモーション部主催のライブ『みなさまへ、大切なご報告があります。』は大熱狂のなか、笑いの絶えない1時間となりました! プロモーション部ならではの記者を交えた企画は、いままでにない新感覚のコーナーで新たなお笑いのムーブメントを感じました。

また、実はわたしは幼少期の将来の夢が“記者”になることで、ふだんはFANYマガジンで記事を書いていますが、今回、憧れのマスコミ席で取材できたことが何よりの財産になりそうです。芸人をしながら、さまざまなことに挑戦できて夢を叶えられる、よしもとが素敵な職場であることを再認識いたしました!

ジャンボアーイ!! 次回の取材時にはざわつかせない“芸人ライター”を目指して邁進していきたいと思います!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

なお、吉本興業 プロモーション部 企画・主催のもう一つのライブ『記者から突撃インタビューを受けた。その時あなたならどうする?』のレポート記事『衝撃の記者対応に現場騒然! シークレットゲスト・ぼんちおさむを芸能記者が絶賛「何をしてもいい人です」』(芸人ライター 茜250cc・善家カズマサ 執筆)もFANYマガジンで公開中! 
こちらもぜひチェックしてみてください!

・『記者から突撃インタビューを受けた。その時あなたならどうする?』レポート記事:https://magazine.fany.lol/252580/

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ