11月1日(土)に38周年を迎えた大阪の“笑いの殿堂”なんばグランド花月では、「なんばグランド花月 豪華スペシャル月間!」と題して11月のまるごと1カ月、週替りでキャンペーンを実施しています。11月25日(火)〜30日(日)は、いよいよキャンペーンの最終週。初日朝に劇場1階のオープンスペースで行われた記者会見には、フィナーレを飾る第5弾の内容と本公演の見どころを紹介すべく、ザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)、吉本新喜劇座長・酒井藍、池乃めだかが登壇しました。

新喜劇に出産シーンが!
あいにくの雨模様のなかでも、お笑いレジェンドたちを一目見ようと、会見会場には多くのギャラリーが詰めかけ熱気にあふれています。MCを務めるテンダラー(白川悟実、浜本広晃)とザ・ぼんち、酒井、めだかが登場すると、盛大な拍手が送られました。おさむは挨拶代わりに「おさむちゃんでーす!」と叫び、冒頭からファンサービスに余念がありません。
最終週を飾るキャンペーンタイトルは『38サンパチから39サンキューへ! 感謝のファイナルウィーク!』。本公演にはザ・ぼんち、西川のりお・上方よしお、中川家、海原やすよ ともこ、テンダラーなど豪華漫才師たちが勢ぞろい! 吉本新喜劇にも酒井藍を中心に、池乃めだか、辻本茂雄、石田靖、未知やすえ、島田珠代らが顔を揃えます。

テンダラーから「なんばグランド花月本公演の楽しみ方は?」と質問されたまさとは、「生のお笑いを初めて見る方もたくさんいらっしゃると思います。テレビでは見たことあるという方も、生で見る楽しさ、ライブのよさを味わっていただきたい」と“ライブ”ならではの魅力を力強くアピール。テレビで発言をカットされることが多いと嘆くおさむも、「生の舞台は最高だ!」と全面的に賛同して笑いを誘いました。
酒井とめだかは、今週の新喜劇の見どころを紹介。酒井が「なんと出産シーンがあります。舞台で出産シーンをするのは珍しい。赤ちゃんが生まれるのか、めだか師匠が生まれるのか……それも楽しみに見ていただければ。めだか師匠も大活躍します!」と期待をあおると、めだかは「出てニコニコっと笑って終わりちゃうのん」とボケて沸かせました。

この週の来場者へのプレゼントは「なんばグランド花月38周年記念クリアファイル」。劇場の外観がデザインされた非売品で、おさむは「歴史を感じますね。これが目に入らぬか!」と水戸黄門さながらの仕草でグイッと前に押し出してアピール!
また、12月25日(木)までの1カ月間は、なんばグランド花月ビルが赤と緑を基調にしたクリスマス仕様へと衣替え。新喜劇座員による「ホンワカパッパー隊」が劇場1階に登場し、生演奏でも盛り上げます。
きらめく装飾に酒井が「ロマンチック」とうっとりする一方、白川は「ここでプロポーズをしては? 婚姻届をこのクリアファイルに入れて」と提案していました。

「なんばグランド花月」をつくったのはザ・ぼんち!?
さらに、芸人による劇場アナウンスや限定セットチケットも展開中。11月30日(日)までは、酒井とめだかによる「開演の場内アナウンス」、酒井とやすえによる「終演の場内アナウンス」が流れます。
前日にアナウンスを収録したという酒井が「一発OKで、『THE FIRST TAKE』ってこんな気持ちなんやと思いました」と語ると、めだかは「これ以上、やってもあかんということやな」と返して笑わせていました。
なんばグランド花月にまつわる思い出トークも次々飛び出します。
「NGKをつくったのはザ・ぼんちです」と語るまさとは、漫才ブームで一世を風靡したザ・ぼんちがなんばグランド花月建設に大きな役割を果たしたと胸を張ります。また、吉本興業の林正之助会長のお別れ会に訪れた横山やすしの姿や、今いくよのお別れ会で今くるよが語った「もし許していただけるなら、もう1回だけいくよ・くるよの漫才をここでやりたかった」という言葉にも話が及び、浜本は「やっぱりNGK(なんばグランド花月)は特別ですもんね」と感慨深そうに聞き入っていました。

オープン当初は新喜劇の上演がなく、「僕ら、もう終わりやな。どうしたらええんやろ」と途方に暮れていたというのはめだか。しかし、3週目あたりで林会長の「やっぱり新喜劇がないとあかんわ」というひと言で復活が決まったそうで、「うれしかったですね」と当時の心境を振り返りました。
さらに、酒井が舞台袖に置かれる飴の話から「ハイチューとキャラメルがあるときは、ベテランさんが血眼になって奪い合います」と語ると、そこから「キャラメルで歯のかぶせが5回ぐらい取れた」とめだかの“歯”トークが止まらなくなり、テンダラーが困惑するひと幕もありました。

白川はおさむの影響で、出番前の舞台袖で、同じようにタップを踏むクセがついたとか。一方、浜本は若手時代、なんばグランド花月の支配人に直談判して出演を勝ち取ったという秘話を披露。「舞台袖でネタをやって、10日後には出番をもらえた」と明かすと、まさとは「時代劇の道場破りみたい」と目を丸くしていました。
芸人たちが語るそれぞれの「ありがとう」
締めの挨拶では、まさとが「こと漫才に関したら、しっかりした漫才師さんがずらーっといらっしゃるので、向こう10年ぐらいこのNGKでしっかり見ていける思います」と芸人の層の厚さを力説。続いて「(会見を)締めてください」とバトンを渡されたおさむは、「あー!」と叫びながら自分の首を締めてみせ、会見を笑いとともに締めくくりました。

質疑応答では、キャンペーンタイトルにちなんで、「ありがとうを伝えたい人や出来事は?」との質問が。
おさむは「お客さんが僕らの舞台を見て笑ってくれて、気持ちよく帰ってくれる。みなさんのおかげで生活できてます」と観客に心から感謝。まさとは「こんな900人近くも入る演芸場はほかにない。こんなすごいとこに日々出させていただいて、勉強させていただいているということは、逆にどんな大きなホールに行っても怖くない」と、劇場への恩を語ります。
浜本は、今年のNGK単独ライブの際に西川きよしから高級寿司の差し入れがあったと話しながら、「これ記事に書いといてもらっていいですか。そしたら毎年贈らなあかんようになりますので」とニヤリ。酒井は「(いつもの赤いスカートの衣装で)トイレに行くと、絶対ここ(後ろ側)のスカートが挟まってしまう。それをやすえ姉さんが必ず直してくれるんです。やすえ姉さん、ありがとうございます」。

一方のめだかは、なんばグランド花月近辺の飲食店すべてに感謝!? 「店の入れ替わりも多く、まわりの景色のうつろいに感動したり、落ち込みもしたり。とりあえずなんばグランド花月の近くはおいしい食べもの屋さんがいっぱいあります」と話しました。
キャンペーンホームページ:https://ngk.yoshimoto.co.jp/2025/09/38-1.html
