皆さんお元気してますか? 吉本新喜劇の桜井雅斗です。
僕がDJを務めるFM大阪の番組《SMASH(ING) FRIDAY》(スマッシュフライデー)
毎週金曜日15時〜17時に放送していたこの番組では、アーティストをゲストに迎えてインタビューをしています!
そのインタビューの模様をチラっと出し、アーティストの魅力を味わってもらえればと思います!

番組最終回にお迎えしたのはMONOEYESの細美武士さん、スコット・マーフィーさん!
たまたまなんですが、なんとも最終回にふさわしい豪華ゲストになりました!
桜井「本日はよろしくお願いします〜!」
細美「なんか変な感じだね。
(スコットさんに)まぁくんは普通に昔からの友達でさ、ラジオDJになる前からの友達なんだよ。」
初っ端のこの一言、痺れるくらいカッコいいな、と。
僕からでなく、細美武士さんから僕との関係性を説明してくれると、スコットさんもリスナーさんも理解度が高まるんですよ。優しい。。
インタビューが終わってからディレクターと“冒頭の部分良すぎましたね”と確認し合いました。笑
桜「僕達はMONOEYESが出来る前、10年以上前からの付き合いですよね。」
スコット「僕、その関係性があるって知らなかったから、『タメ口だな』って思ってた。」
この一言にも痺れました。これは悪い意味で。笑
インタビュー前に喋っている時に、敬語で話しつつも、『なんでやねん!』などと細美さんにツッコんでいたのを見て、『タメ口だな』と思われていたようなんです。焦りました。
桜「スコットさんと細美さんの関係でいうと、もっと昔からですよね?」
細「そうだね。20年くらい前、テキサスの音楽イベントにELLEGARDENで俺等が出た時に、一番前の列にアリスターが並んでて。笑」
アリスターというのはスコットさんのやっているバンドで、日本語カバー曲もたくさんリリースしています!
桜「そこからMONOEYES結成に至るまで、改めて経緯を聞いてもいいですか?」
細「東日本大震災があって、それから1、2年して被災地に弾き語りをしに行ってたんだけど、やっぱりバンドで来たいな、と。『ノーギャラで来られたらいっぱい東北に来れるのになぁ』って。
スコットたちに声をかけてスタートしたんだよね。」
桜「スコットさんは、声をかけられてどう思いました?」
ス「まさかこんな事が起こるとは! って思って。でも10年も続けられて嬉しいです。」
桜「今回番組が最終回ということもあって。MONOEYESを止めよう、終わりにしようって思ったことはありましたか?」
細「無いね! とにかく“みんなが笑えて、騒げて、少しでも悲しい事を忘れて笑顔になれるバンド”を目指してたんだけど、そこから長年やるようになってきて、“MONOEYESの音楽”に対してももっと真剣になってきてて。
最初は俺のソロボーカルだったけど、今ではスコットとのツインボーカルが一番の飛び道具になってるバンドだね。」
ス「今回はアルバム12曲中、4曲を作詞作曲、ボーカルしました」
細「もう2曲書いたら半分半分になったよね。笑
最初は全部俺が書いてたけど、一枚リリースするたびに一曲スコットの曲が増えてきて。だから最後のアルバムは俺が0で、スコットが全曲でも良いなって。笑」
スタートから10年経って、やる意義にも変化を遂げていっているMONOEYES。
なによりその間に細美武士さんはELLEGARDENが復活して、the HIATUSも活動し続けています……凄まじすぎる。。

【ビューティー】
最終回も、僕の持ちギャグにかけた質問に答えてもらいました!
桜「武士さんにギャグをぶつけますね?」
細「!笑 本当にギャグとか出来んの? だってまぁくんってツッコミのタイプでしょ? 作ったの?」
桜「細かく聞いてくるのやめて!笑」
細「さぁこれは楽しみですよ〜まぁくんのギャグが飛び出しますよ〜!!」
盛大にフってくれている細美さん、さすがです。
桜「最高のバンドMONOEYESは……ビューティー!!!!」
2人「………」
桜「……そら最終回なるわ!」
細「なに? “ビューティー”がギャグ? なに? スコットわかった?」
ス「……わからなかった。。」
最終回に、過去最高レベルで思いっきりスベりました。この後ギャグの説明、言い訳に2分くらい使いました。
この時のスコットさんの困惑した『なにこいつ』っていう表情で一気に汗かきました。
というか“吉本新喜劇”そのものもわかってらっしゃいませんでした。笑
細「あのね、お芝居とコメディが合わさってて、“くるぞ!”ってわかってても笑っちゃうんだ。」
ス「くるってわかってるのに、おもしろいの……?」
桜「これはダメだ!笑
気を取り直して……“ビューティーな叶えたい夢”を教えてください!」
ス「今生きているのが夢の中みたいかな。ミュージシャンとして生活出来てるのが幸せ。」
細「俺もそうかもしんない。
でも、いつかおじいさんになった時に、野菜作ったり、カミさんと2人で美味しいカレーを作るってのも夢かも。」
桜「武士さん、結婚されてから考え方も変わったんじゃないですか?」
細「結婚できるとは思ってなかったからさ。だからそんな事を夢見てるのかも。」
細美さんは4、5年前、40代なかばで結婚したこともあり、ライブMCも奥さんのお話をする事が増えました。
確実に意識や、歌詞が変わっているのが伝わってきます。
桜「そんな生活でも音楽は続けたいですか?」
細「いや、やってないんじゃないかな。
これは妄想だけどさ、おじいさんになったら、どこかにステージのある家を作ってみんなで住んでさ、お客さんに来てもらって、俺達は生活しながらライブをする、とかが一番理想かも?
物事を取捨選択し続けないと、人って惰性で生きちゃうから、それはヤダなって思うかな。でもカミさんとのんびり過ごしてカレーを食べるのは実現したいかな。」
ス「細美さんの作ったカレーは食べてみたい。けど音楽は続けて欲しいです。」
桜「え、素敵……! メンバーから言われるなんて……!」
スコットさんはメキシコで出会った頃から細美武士さんの事を尊敬し続けているんです。
チラっと添えた一言に、リスペクトを感じてグッときました。僕も同感、音楽は続けて欲しい。

【ニューアルバム《Running Through the Fire》のお話】
桜「タイトルに込められた思いは?」
細「『炎の中を駆け抜ける』って直訳になるんだけど、英語で言うと『辛い状況をそれでも前進する』って意味で。
自分の年齢が50代に入って、いろいろ人生が変わってくる時期に入ってきたから、『さぁここからどんな走りを見せられるのかな?』っていう気持ちを込めたかな。」
桜「《アンカー》をリードにした理由はありますか?」
細「メンバーの戸髙とイチセが『リードはこれでしょ。MVも。』って、じゃあ、って。笑
これ作った時ってみんなでアメリカで共同生活してて。朝焼けのなか公園をランニングしてて、歩いている黒人のおじいさんを追い越した時に、『チルで良いなぁ』なんて思ってたんだけど、その後自分は20代の体力との違いに気づいたのね。
その時、『さっきのおじいさんは、チルじゃなく、もしかしたら、どんどん動かなくなる身体にムチを打って、毎朝頑張って老いと戦って、必死で歩いていたのかもしれない。』って思ったの。
で、ふと周りを見渡すと、犬と散歩してる人とか、笑ってるカップルがいるんだけど、本人たちにしかわからない苦悩を抱えてるかもしれないなって。急に世界が変わって見えて。
みんな戦いながら生きているんだろうな、って。それを書いたんだけど、刺さったみたいで。」
桜「確かに……思ったことの無い感覚でした……。。」
細「この年になると、毎朝顔を洗う時におじいちゃんみたいな自分の顔が鏡に映るのよ。でもこの気付きがあった後に見ると、必死に戦ってるように見えたんだよね。良い気付きだった。」
人一人ひとりに人生とストーリーがあって、それはふと見ただけでは感じ取ることは出来ない。
けれどきっと、みんな戦ってる。楽しそうな笑顔は戦った先のものかもしれない。
細美さんがまた、新たな気付きを与えてくれました。
桜「スコットさんの曲でいうと個人的には《Reflections》が好きです!」
ス「最近AIが便利になってるし、これからどうなるんだろう? 良い方にいけばハッピーになるけど、悪い方に行くの可能性もあるな……って。それを書きました。」
細「救うものもあれば、ターミネーターみたいな、悪いAIも出来るかもしれないじゃん? だからスコットは最近、郊外の山奥にシェルターを構えようと検索してるんだよね。笑
人間を超えたAIも、この数年で現れるんじゃないかなって思うし、このテーマはロックバンドにしては珍しいな、って思うかな。」
ス「いつも、どういう曲を書けばいいかわからないから、デモをたくさん作って聞いてもらってます。今回は30曲くらい作りました。」
桜「うぉぉ……! 武士さんは?」
細「わかんないね。笑 100曲くらいかな?」
桜「本当に皆さんのことを尊敬します……
でもAIには替えられないのは、今こうして目の前に武士さんとスコットさんがいて、ライブハウスに行けば会えるってのは揺るがないですよね。」
細「でもまぁくんのギャグはAIに作ってもらったほうがおもしろくなるかもね」
桜「なんでぶり返すんや!! せっかく良い締め方しようとしてたのに!!笑」
細「じゃあ最後にギャグやってよ」
桜「どんな無茶振りやねん!!!
……ん〜〜〜……最終回…ファイナルビューティー……」
ス「笑」
桜「わ! やっとスコットさんが笑ってくれた!!」
ス「いや、ギャグじゃなくて、困った顔がおもしろかった」
桜「顔かい!」
……と、さんざんイジられてファイナルインタビューは終了。
本当に、素敵なお話から、お互いの関係性も見えるインタビューになって幸せでした。
終わってからも「次ライブおいでよ。打ち上げでも話そうよ」って言ってくれて。
冒頭の件にしても、本当にサラッとこういう事を言う、だから男女問わず惹きつけるんだろうな、と。
魅力的な人には、バンドには、理由がある。総じて優しい。
さて、最終回ということで大量に書き綴りました。
そうして番組自体は終わってしまったのですが、僕自身は変わらずFM大阪の別番組でお喋りをしていて、毎週のようにゲストもお迎えしています。
コラムはこれで終わりますが、アーティストへの愛とラジオへの愛は終わらないよう、これからも邁進していきます。
吉本新喜劇座員として、ラジオDJとしてもっと成長できるように努力し続けていきます!
好きなものを好きと、胸を張って生きられる時代になってきて本当によかったです。
皆さんの人生もどんどん輝き、美しくなりますように。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
これからもよろしくお願いします! 桜井雅斗でした! ビューティー!
番組概要
SMASH(ING) FRIDAY
放送日時:毎週金曜日 15:00-17:00
放送:FM大阪
DJ:桜井雅斗
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