芸歴20周年を迎えるタモンズ(大波康平、安部浩章)が、12月27日(日)に銀座ブロッサムでタモンズ20周年単独ライブ『20』を開催します。5月16日(土)に行われるTHE SECONDでグランプリファイナルに駒を進めるなど勢いに乗る彼らが今回、挑戦するのはチケット全席、本人たちの手売り販売!しかも座席数は、前回の約400席から倍以上となる900席! タモンズ史上最大の挑戦にして、「今年の活動すべてをこの一夜に集約させる」と決めた2人に、その思いを聞きました。

今回の単独ライブのチケットは、すべて手売りのみで一般販売なしという異例のスタイルです。手売りは、ふだん出演する劇場のロビーや、これから始まる全国ツアー『詩芸UTAGE』などでも行う予定とのこと。20年間の感謝を1枚1枚に込めながら、大波と安部の2人が、直接手渡しでチケットを届けていきます。
果たしてこのチャレンジの目的はどこにあるのか――!?
囲碁将棋に触発された「約1000席」の手売り
――20周年単独ライブ『20』は、900席という過去最大キャパで行われますが……。
安部 あ、約1000で!
大波 900は歯切れ悪いんで(笑)。約1000って言ってます。
――かしこまりました(笑)。約1000というキャパに挑戦を決めた理由から、教えてください。
大波 今年20周年で、どうしようかって話はずっとしてたんですよ。東名阪でやるとか、ツアーをまわるかとか。でも、1つの会場でやろうとなって、たまたま銀座ブロッサムが年末に空いていたので、「とりあえず押さえちゃってくれ」と。
安部 先輩の囲碁将棋さんが2年前に20周年ライブを野音(日比谷公園大音楽堂)でやっていて、ゲストで出たんですけど、そのライブがすごくよかったんです。「オレらも20周年はデカいことやりたいな」って、ずっと思ってたんですよね。
大波 お客さんの、「おめでとう」という感じが手に取るようにわかる。とにかくいい空気のライブでしたね。
安部 囲碁将棋さんも「ここまで来たんやな、オレら」みたいな感じで、お客さんの温かい拍手に、文田(大介)さんが漫才の冒頭でちょっともう涙ぐんでたんですよ。そんなんええなと。
ただ、同じタイミングで野音には届かなかったので、じゃあ、もっとオレらはオレららしいやり方で、泥臭くいこうかということで、「全部手売りじゃい!」ってなりました。

――いままでの単独の最大キャパから2倍以上ですね。
大波 いや、もう危ないですよね。これ失敗したら、誰かの首は飛ぶでしょうね。
安部 会社に無理言って、こういうやり方をやってるんで、失敗は許されないですね。
タモンズの20年は「手売りの歴史」
――約1000枚を売り切る自信はありますか?
大波 僕らには20年間という、手売りの歴史がありますから。本当に若手のころなんか、毎月2万4000円を劇場に払って、手売りチケットを買ってたんですよ。もし1枚も売れなかったら、毎月2万4000円の赤字っていうのを、7、8年やってたよね?
安部 うん。ギャラは500円ですから、全部売りさばいても500円みたいなね。
大波 ムゲンダイホールだけじゃなくて、別の小屋のライブで手売りすることもあったし。もう延々と手売りをしてきたんですよね。このキャリアになって、さすがになくなったんですけど。
安部 吉本もホワイトになりましたんで。
大波 でもやっぱり、タモンズの20年は手売りの歴史でもある。1年かけて皆さんに約1000枚手売りすれば、一生に1回の20周年単独が、伝説になると思って、安部に言ったんです。そしたら間髪入れずに「ええやん」って。
安部 「らしいな」と思ったんですよね。僕らは大ホールでドカンって集めるタイプじゃないですから。泥臭くやるって聞いたときに「ああ、これこれ!」ってなりました。

――手売りをすることで、初心を思い出すことにもなりそうですね。
大波 いや、もうめちゃくちゃ初心ですね。20年目で手売りしてる奴なんか、いないと思います。
――タモンズにとっての囲碁将棋のように、後輩の皆さんもタモンズの姿に憧れそうです。
大波 でも、仲いい後輩とかにもノルマはつけるんで。「お前は1人で50枚ね」とか、もうパー券みたいな感じでノルマを与えるんで。
安部 やめたれよ! なんでオレらのために後輩が手売りするねん(笑)。
販売方法は「疑似チケット」
――手売りの仕組みも独特です。
安部 約1000枚のチケット代を僕らが現金で管理するのはさすがに無理なので、マネージャーがFANYと協議して「疑似チケット」という仕組みを発明してくれました。
大波 さすがですよ、これはすごいです。
安部 チケットに模したQRコード(通称:「約束のQRコード」)を僕らが手渡しして、お客さんがそこから電子チケットを購入できる特別なページに飛べるようにしてるんです。闇サイトとかじゃないですよ(笑)。FANYにもかなりご無理を聞いてもらって、本当に感謝しかないですね。
――ということは、この記事にも、その購入ページのURLは載せられない?
安部 そうなんですよ。
大波 すいません。
「約束のQRコード」イメージ

※実際のデザインとは多少異なる可能性がございます
――2人が直接、手渡した人しか来られないというのが素敵ですね。
大波 幕が開いたとき、ほんとに全員知ってる顔というか、渡した人なんです。そんな20周年(単独ライブ)はすごいなと思いますね。
安部 だから、売ったときのことを全員分覚えていたい。「あのとき渡した人や!」ってなりたいので、手売りのときと同じ服で来てもらえたら……。
大波 なかなか難しいで、それは(笑)。
チケットを買ってくれる人への特別な思い
――手売りは主にどこでやる予定ですか?
大波 毎日どこかに出番があるので、SNSで「今日はここの劇場に何時にいます」と告知して、ロビーに出て売るんです。今日も幕張の劇場で2公演あって、1公演目と2公演目の間にロビーに立ちました。
安部 SNSでコメントをいただければ、僕らが楽屋から出て行って売りますので。もう基本365日、毎日売る体制です。関東近辺はそれでまかなえるんですけど、全国の方は難しいので『詩芸UTAGE』(20周年手売り全国ツアー)で補う感じですね。
大波 プライベートのときでも「『約束のQRコード』ありますか?」って言われたら、その場で手売りしますよ。電車で横のおじさんに「あ、タモンズですよね。売ってください!」とかなったら激熱ですけどね(笑)。
安部 ふだんから持ち歩かないと。持ってないのは許されないですよね、そこで。
――買ってくれた人に伝えたい思いはありますか?
大波 テレビで活動してたら、スポンサーさんに食べさせてもらってる状態ですけど、僕らは本当に劇場で20年やってきた。直接課金してくれる人がいたから、生活できたんです。この20年、皆さんのおかげでやれたのは確定なんですよ。その感謝を、1枚1枚渡しながら伝えたいですね。この人たちが20年やらせてくれた、って本当に思ってますから。

奇跡の連続だったタモンズの20年
――振り返ってみると、どんな20年間でしたか?
安部 奇跡やったと思いますね。僕ら、もう辞めるタイミングは死ぬほどあったんで。NSC(吉本総合芸能学院)でも劣等生で、なんなら出席日数が足りなくて、クビになりかけたけど、NSCのまわりを掃除して、なんとか所属にしてもらった。∞ホール(東京・渋谷にあった劇場)も芸歴が上がって追い出されて、困っていたら、大宮(大宮ラクーンよしもと劇場)が拾ってくれた。なんか紙一重で首の皮一枚残って、ずっとやってきた20年やったんです。
大波 本当に奇跡の連続でしたね。出会う人がみんな助けてくれるというか。大宮の劇場の支配人が、全然結果も出してないのに、出番を入れて助けてくれたり。∞ホールをクビになったときも、作家の山田ナビスコさんがライブに呼んでくれたり。
安部 解散もしかけましたけど、大宮セブンの皆さんにうまいこと止めてもらったりとか。
大波 都度現れるんですよね、救世主みたいな人が。危ないときに誰かが手を差し伸べてくれる。その連続でしたね。
タモンズ解散を止めた根建の一言
――もっとも危なかったときはいつですか?
安部 一度、コンビを辞めてトリオになろうとしてたんですよ。トリオ名も決めて、個人名も全部変えて出発し直しや、ってなってた。で、最後に大宮の支配人に報告して終わりにしようって日の朝に、囲碁将棋の根建(太一)さんと楽屋で2人きりになったんです。
「どうなん安部ちゃん、トリオはうまくいきそう?」って言われたときに、「そうですね。でも、ほんまは2人で売れたかったですけどね」ってポロっと言ったんですよ。ほんなら根建さんが、急に立ち上がって「いまからでも遅くねえだろ! コンビでやり直せばいいじゃねえかよ!」って言われたんです。それはもう、ドラマか?みたいな感じで。そこで「そうか」ってなって、そのあとに来た大波さんに「もう1回、コンビでやらへんか」って言いました。
――根建さんは、なぜそれだけ強く言ったのでしょう?
安部 芸人ってみんな、思ってるんですよ。「あいつ、もっとこうしたらええのにな」とか。でもそれって、人の人生を背負わなあかんから、あんまり直接的には言わないんですね。(根建の言葉も)「タモンズの解散はもったいないけど、でも本人が決めたことやし、しゃあないか」ぐらいのところに、僕がポロっと本音を言ったんで、それやったらやり直せよみたいな感じやったと思います。

大波 僕はもう完全に終わる気で行ってたんで。1公演目の袖で「これラスト漫才か」と思ってたら急に声かけられて、「ちょっと、もう1回やりたいんやけど」と。「えっ?」ってなりましたね。びっくりしました、あの日は。
安部 あれからです、腹くくったのは。「お前(大波)のやりたいようにしよう、全力でやってみよう」って。
うまくいかなかった時期っていうのは、簡単に言うと方向性の違いですよね。僕は目の前のお客さんを笑かしに行きたい。でも大波さんは「まず賞レースで結果残さなあかん」って、2人の方向性が合わなかった。それで、どんどん仲が悪うなってきて、僕が漫才から逃げるようになった。でも、根建さんの一件があってから、もう僕も腹くくったというか。
大波 あの日以来、自分たちが面白いと思うことをやるようになりましたね。もちろん、お客さんに楽しんでもらえるようにはするけど、芯のところは譲らないというか。
タモンズは「いまがいちばん面白い」
――そういう解散危機も経て、いまの自分たちの漫才の魅力はどこだと思いますか?
安部 ビジュですかね。
大波 ビジュではないですね(笑)。最近、勝手にビジュを頑張られてますけど、そこは個人的にやっていただいて。
安部 型がないことですかね。ネタごとに全部違う。だから60分やっても飽きないと思うんですよ。THE SECONDも、決勝まで行ったら3本ネタをやるじゃないですか。僕らはそれぞれ全然違うタモンズを見せられるので、そこは有利に働くと思いますね。
大波 ボケとツッコミもそこまで意識してなくて、どっちからでもシュート打てる、みたいなところは武器かもしれないですね。で、この20年間では、いまがいちばん面白いと思います。
運がよかったんですね。マヂカルラブリーや、すゑひろがりず、GAGとか、大宮の界隈の人がお客さんをみんな連れてきてくれて、いっぱい出番はあったんですよ。飛躍的に経験値を積んでるんで、いまがいちばんいいと思います。
――安部さんも、いまがいちばん面白いと思いますか?
安部 そうですね。よく僕らは「歳とったほうが味が出る」と言われてたんで、年齢的にもええ具合になった気はします。

『20』のためにTHE SECONDを戦う
――最後に、5月16日の『THE SECONDグランプリファイナル』への意気込みをお願いします。
大波 優勝したら最後にマイクを向けてもらえるじゃないですか。やっぱりこのときに『20』の告知を入れたいですよね。「20周年単独ライブ『20』、銀座ブロッサムでお待ちしてます!」と。
安部 ネタで言うてまえ。
大波 (笑)。優勝したら記者会見もあるじゃないですか。
安部 もうTHE SECONDの2の横にゼロを勝手に書いて『20』にしちゃおうかな 。
大波 そこまですると出禁なんで(笑)。とにかく言えるチャンスを増やしたいんですよ。1回戦で負けちゃったら、(司会の)東野(幸治)さんとの絡みで言うチャンスが1回しかないで。
――1回は確実に言えるんですね(笑)。
大波 1回は確定してます(笑)。でも3回やれたら3回チャンスがあるし、優勝したらさらに記者会見までつくんで、これはもう優勝したいですよ。優勝したら手売りが、楽になるで。チャンピオンが手売りするなんて前代未聞ですから。

安部 あと2年前にTHE SECONDのベスト4までいったときに、けっこう僕が香取慎吾さんに似てるって話題になったんですよ。
大波 またビジュかい。
安部 今年は、より香取慎吾感を出そうって10キロぐらい痩せてるんです。だから今年は前よりもそのブームが大きくなると思うんで、香取慎吾さんのファンの方も取り込めると思うんですよ。
大波 取り込めへんよ。香取慎吾さんに会えると思って『20』に来てくれるってこと?
安部 それ私、ちょっと狙ってます。
大波 (笑)。でも、『20』がなかったら、本当に(予選の)ノックアウトステージでも、モンスターエンジンとレイザーラモンに勝ててなかったかもしれない。すべては『20』のために。我々は『20』のために優勝しますよ。
公演概要
タモンズ20周年単独ライブ『20』
日時:2026年12月27日(日)14:15開場/15:00開演(120分公演予定)
会場:銀座ブロッサム(中央会館)ホール
料金:前売 4,000円(特別手売り指定席)
※チケットは本人による手売り販売のみ。
<購入方法及び注意点について>
本公演のチケットは、安部デザインの紙カード(名称:「約束のQRコード」)を、タモンズから受け取り、そこに記載のQRコードからのみアクセス可能なFANYチケットクローズドサイト内で、ご購入いただく形になります。
本チケットは、先着順になりますので、期間内に決済を完了しない場合は、購入権利を失う可能性がございます。
タモンズから「約束のQRコード」を受け取ってから、できるだけお早めにサイトにアクセスし、チケットを購入いただくことを推奨いたします。また、受付期間が11月2日(月)まで、手売りツアーの最終日も10月31日(土)となっておりますが、期間終了を待たずに販売を終了することもございますのでご了承ください。
タモンズの手売り日時と場所や、券売状況については毎週日曜22時からの「タモンズの目指せ約1000枚 ! 手売りチャンネル」YouTube生配信と公式Xにて発信いたします。基本的に、タモンズ個人のSNSで個別のご連絡は避けていただくようお願いいたします。公式からの発信をご確認いただき手売り場所にお越しいただくようお願いいたします。
①タモンズ20周年手売り全国ツアー『詩芸UTAGE』
②タモンズトークライブ『劇場版超熟成ラジオ』
出演:タモンズ
料金:①3,500円(前売・当日共に)
②1,500円(前売・当日共に)
※整理番号付き自由席
※愛知公演のみ会場にてワンドリンク代(600円・現金のみ)がございます。
公演内容:①60分漫才(60分)
②トークライブ(45分)
※大阪公演のみ60分(飲食有)
<日程>
■in福岡
日程:6月11日(木)
会場:大名MKホール
①19:00開場/19:15開演
②20:30開場/20:45開演
■in愛知
日程:6月20日(土)
会場:静かの海
①17:00開場/17:15開演/18:15終演
②18:30開場/18:45開演/19:30終演
※会場にて別途ワンドリンク代有(600円・現金のみ)
■in大阪
日程:7月5日(日)
会場:よしもと道頓堀シアター
①19:00開場/19:20開演
②20:40開場/21:00開演
■in石川
日程:7月19日(日)
会場:金沢21世紀美術館シアター21
①13:45開場/14:00開演
②15:15開場/15:30開演
■in岩手
日程:8月11日(火・祝)
会場:おでってホール
①13:15開場/13:30開演
②14:45開場/15:00開演
■in香川
日程:9月22日(火・祝)
会場:香川県文化会館 芸能ホール
①14:00開場/14:15開演
②15:30開場/15:45開演
■in北海道
日程:10月25日(日)
会場:ターミナルプラザことにパトス
①13:45開場/14:00開演
②15:15開場/15:30開演
■in広島
日程:10月31日(土)
会場:広島市南区民文化センター スタジオ
①12:45開場/13:00開演
②14:15開場/14:30開演
<券売スケジュール>
先行受付:5月2日(土)11:00~5月7日(木)11:00
結果発表:5月9日(土)18:00
一般発売:5月13日(水)10:00
▼FANYチケット
①タモンズ20周年手売り全国ツアー『詩芸UTAGE』 :https://r.ticket.fany.lol/tamons-utage-tour
②タモンズトークライブ『劇場版超熟成ラジオ』:https://r.ticket.fany.lol/tamons-radio-tour
※チケットURLは、準備が整い次第表示されます。
SNS概要
・タモンズ公式YouTube「タモンズの目指せ約1000枚 ! 手売りチャンネル:https://www.youtube.com/@tamons_official
・タモンズ公式X:タモンズの目指せ約1000枚 ! 手売りチャンネル【公式】:https://x.com/tamons47journey
