世界的な課題になっている「食品ロス」の削減について学ぶオンラインイベント『消費者庁×CHEF-1グランプリ ばばっと学ぶ食品ロス〜笑ってたのしく減らそう〜』が、3月20日(日)に開催されました。消費者庁の“食品ロス削減推進アンバサダー”を務めるロバート・馬場裕之を始め、TEAM BANANA(藤本友美、山田愛実)やオズワルド(畠中悠、伊藤俊介)らが出演。漫才やクイズ、クッキングコーナーなどを通して食品ロスへの理解を深めました。
このイベントは、消費者庁と吉本興業が「食品ロス」についてもっと知ってもらおうとタッグを組んだもので、次世代のNO.1料理人を発掘する大会『CHEF-1グランプリ』とコラボして開催。昨年のチャンピオンである下國伸シェフのほか、料理研究家の島本美由紀氏も参加しました。
オズワルド・伊藤「キャバクラのまかないカレーはまずい」
イベントは、オズワルドとTEAM BANANAによる「食品ロス」をネタに取り入れた漫才からスタート! オズワルドは畠中がデートに行くという設定で、彼女が言う「車を持っている人がいい」の“車”がもしかしたら車エビのことかもしれない、というかなり強引な仮定から始まるネタを披露。続けてTEAM BANANAは、女子のあるあるネタを盛り込みつつ、「もしも、お付き合いで買ったケーキを食べるタイミングがなかったら……」という漫才を披露しました。
漫才が終わって全員がそろうと、みんなでさっそく「食品ロス」談義。馬場は「僕は今朝、8時に起きてベーコン4枚作りました」と料理通らしいエピソードから、「料理するとき、たとえばレンコンの皮をむきますけど、その皮も素揚げすれば食べられますからね」と食品ロスを減らす工夫を披露します。
食品ロス削減アドバイザーとしても活躍している料理研究家の島本氏は、「以前は“食品ロスとは?”という大前提のところから説明しなければいけなかったけど、いまはわりとみんなわかってくれているので話がしやすくなった」と話します。
下國シェフは、食品ロスを減らす工夫について、店では余った食材をまかないに使用して、ロスを出さないように心がけていることを明かし、「(まかないメニューは)カレーが多かった」と言います。これに「わかります!」と強く同意したオズワルド・伊藤は、「僕、寿司屋でバイトしてたんですけど、寿司屋のまかないカレー、めちゃくちゃうまいんです」と力説する一方、「(別のバイト先だった)キャバクラのまかないカレーはめちゃくちゃまずかったです」と明かし、会場の笑いを誘いました。
芸人のレベルを超えた“料理人”ロバート・馬場
「食品ロス キホンのキ」と題したクイズのコーナーでは、食品ロスに関係する「50kg」という数字が出題。「何を表す数字でしょうか?」という問いに対して、「私がいちばんモテていた時の体重?」(TEAM BANANA・藤本)、「馬場さんが1日に作るベーコンの量?」(TEAM BANANA・山田)など、早くも“大喜利”状態です。正解は「日本人1人あたりに換算した1年間で捨てられる食べ物の重さ」だと聞き、オズワルドとTEAM BANANAの4人は驚愕。ほかにも「消費期限と賞味期限の違いは?」といったクイズが出されました。
さらに「買いすぎない、作りすぎない、食べ残さない」という食品ロスを減らす3つのコツが紹介されます。「買いすぎない」ための“商品の買い方”について、コンビニで牛乳を買う場合をやってみた畠中が「ちょっと、お母さん〜!」と母親に話しかける設定のミニコントを始めようとしたため、伊藤が「(時間が)押してんだよ! 早く買えよ!」とツッコむ場面も。
一方、下國シェフはこう指摘します。
「料理を好きになることが食品ロスを防ぐコツになると思う。レパートリーが増えると、余った食材の使い方も上手くなるから」
そこで、余り物の食材で作るスープの一例として「豆腐スープ」を実際に調理してもらいました。解説しながらあっという間に作ったスープを試食した馬場は、「植物性のものに動物性のものを入れることでコクが出る」と絶賛します。
「作りすぎたときは、たいていスープにしています」と言う下國シェフ。これに対して馬場が「僕はなんでも塩漬け保存にします。たとえばキャベツも千切りにして塩漬けにすることで、乳酸発酵して酸味も出ておいしいんですよ」と話すと、島本氏は「もう芸人さんじゃないですね(笑)」と感心していました。
「ノーギャラ」でイベント依頼!?
イベント終了後、「日ごろから食品ロスについて気をつけていることは?」と聞かれたオズワルド・伊藤は「僕はルームシェアしてるんですけど、4人もいると食材は余らないですね」と、食品ロスの意外な“削減法”を明かします。
島本氏は「食品ロス削減のイベントにはよく出演するんですけど、ここまで面白くはならないので、芸人さんの力はすごいと思いました。これからもイベントに出てほしいです」とラブコール。これに「ぜひ!」と快諾した伊藤でしたが、島本氏が笑顔で「ギャラなくてもいいですか?」とたずねると「いいわけねぇだろ! 芸人ナメんな」とキレて爆笑が起こるなど、最後まで楽しい雰囲気のイベントとなりました。
今回の取り組みでは、ほかにも下國シェフによる、食材を無駄なく活用した「きゅうりの冷製パスタ」のオリジナルレシピ動画が公開されているほか、ロバート・馬場のYouTubeチャンネル『ばばっと! 馬場ごはん』で、元料理人のピン芸人・こがけんとセロリを1本まるごと使ったレシピを紹介する予定です(3月25日公開)。
下國シェフのオリジナルレシピ動画はこちらから。
YouTube『ばばっと! 馬場ごはん』はこちらから。