どーも! きょんです! きょんにちわー!
こんな最後の晩餐は嫌だ?
土グラタンだった。
さぁ!
皆さん今日は長いですよ~。
最後まで読んでくれますか?
僕にとっては家族。
そんなコンビを紹介します!
こいつらだ!!
侍スライスです!
まずは個人の紹介だーーー!
加藤勇ニ(以下、加藤ちゃん)
生年月日:1987年2月28日 (34)
足のサイズ:26.5cm
好きな寿司:ブリ
最近みたAV:ピザ屋の軟体女子がピザ間違えてお返しに……。
門田充史(以下、充史)
生年月日:1987年12月15日(33)
足のサイズ:27.5cm
好きな寿司:カンパチ
(お金があったらカニを毎日食べたい)
最近みたAV:リモートで交互に1人エッチするやつ。
まず最初に
僕は侍スライスとNSC時代からとても仲がいい。
これを読んでくれてる方の耳にも一回は入っている『エレパレ』という団体に入っていた。同じクラスで切磋琢磨してお笑いを頑張っていた仲間の1人だ。
だけれど、このコンビが組んだきっかけはまるで映画のようだった。知らなかった事ばかりだ。
うまく伝えられるかわからないが、侍スライスの事を是非知ってほしい。
コンビを組んだきっかけ
加藤ちゃんは群馬のどヤンキー。みんなが想像してるいる遥か上をイメージしてもらいたい。ケンカ、ケンカ、ケンカの毎日。しかし理不尽なケンカはしない。
仲間がやられた時、自分の好きな女の子にちょっかい出された時、そういう時に動く。理不尽なケンカはしない。
男の中の男だ!
加藤ちゃんは、18歳の時学校には通っていなくて、寿司屋でアルバイトをしていた。
「俺このままでいいのかな」
と寿司屋の賄いのブリを食べている時、
「俺お笑い芸人になりたい!!」とふと思ったらしい。
そもそもお笑いの番組は昔から好きで、仲間の前では冗談を言うのはとにかく好きだった。
そこで、アルバイト仲間、地元の友達に相方になってくれと声をかけたが、誰も首を縦に振ってくれず、
1人でやる勇気もなかったので、諦めようとしていた。
数ヶ月経ち、加藤ちゃんのお笑いに対する熱も冷めてきた頃、当時流行っていたモバゲーというSNSがブームになった。自分のアイコンを作成し、インターネット上でみんなとコミュケーションが取れるアプリだ。
そんな中で「今度みんなでBBQしようぜ」と、加藤ちゃんの地元の友達、青木さんが企画した。
地元の友達7人ぐらいのグループでみんなそこで話をするのにハマっていた。
そこに外部の人間がいきなりコメントをしてきた。
「群馬に引っ越してきました! 僕も是非仲間に入れてください」
充史だ!
加藤ちゃんと充史の出会いは最初モバゲーであった。みんな快く応じてくれたと充史は語る。
BBQ当日、河原でいつもの仲間とわいわいしている加藤ちゃん。そこには小さいパイプ椅子6個とボスが座るようなでかい椅子で円を作っていた。
ボス席には加藤ちゃんがでかい団扇を扇ぎながら、大股で座っている。あいつはボスだったんだ。ボス時期に出会ってなくてよかったと俺は思った!
みんなでBBQを楽しんでいたら、竹藪から1人の男が現れた。
充史だ。
「はじめまして門田充史です! よろしくお願いします」
すごく爽やかな挨拶だが、見た目は坊主にラインが入っていて色眼鏡をかけ、相当イカツかったらしい。
加藤ちゃん達もイカツイ見た目の奴らだったから、
僕が話を聞いた限り違和感はない。
当時に2人と出会っていたらおそらく僕は仲良くなっていなかったと思う。更生してくれてありがとう!
みんなはすぐ打ち解けたが、充史には少し引っかかっていたところがある。
引っ越した理由
充史はもともと愛媛県で生まれ、愛媛で育った。
家族仲良く育っていたが、ある日を境に母親が帰ってこなくなった。
充史の母「ちょっと具合が悪いから病院に行ってくる」
と、それきり帰ってこなかった。最初はなんでだろうと思っていたが、次第に気付いていった。
両親は不仲で子供達には言わず別居する事になったのだ。母はその足で群馬に帰っていった。
充史は当時中学生。
そこから片親になり、どんどんグレ始めた。
いっぱい悪いことをした。
悲しい気持ちをかき消すために。
でも、つまらなかった。
周りでつるんでいたヤンキーの考え方も嫌になり、
家族の支えで徐々に更生していった。
充史が20歳の時、ここから抜け出したい! 自分を変えたい、という理由で父親に家を出たいと告げる。
充史の父は「出ろ! お前はここにいる人間じゃない! お前はもっともっと頑張れる人間だ! だから出て自分のやりたいことをやるんだ! お前は必ず成功する」と激しく背中を押してくれ、愛媛からダッシュした。
行くところもなかった充史はとりあえず群馬にいる母親に連絡をして母親と住むことを決めた。
友達もいない、どういうところかもわからない。
しかし、「自分を変えたい」この思いだけで、愛媛を出た。
どんな友達ができるんだろう?
優しい奴がいいなー。おしゃれな奴がいいなー。スポーツやってる奴がいいなー。
いろんな思いを胸に群馬へ向かったが、愛媛の時につるんでいたようなさらに見た目が強いヤンキー達と出会った。
「俺はこういう人生なんやなー。環境は変わらないんだなー。俺はこういった星の下に生まれたんだな」と充史は思った。
すぐに受け入れてくれた勇ニ達には申し訳ないが、最初いろいろと複雑な感情だったと当時を語る。
BBQも終盤、みんなが各々話したりしている時、
加藤ちゃんと充史はお酒を交わし、色んな話をしていた。
すると加藤ちゃんはお酒の勢いで充史にあの事を提案してみた。
加藤ちゃん 「そうだ! 俺芸人になりたいから俺の相方になってよ」
充史 「はい!! よろしくお願いします」
加藤ちゃん 「はやっ! いいの?」
充史「はい! よろしくお願いします!」
充史は考えることもなく、即答。
お笑いが好きだったというわけではないが、環境を変えたい! その一点張りだ!
そこでこの2人の物語は動き出していく。
2人で集まることも多くなり、なんとなくネタを作ったが披露する場がない。群馬ではお笑いライブとかはあまりなく、作るだけの日々。
「人に見てもらいたい」という思いが強くなり、
彼らは高校生が主催してる音楽ライブに自ら営業にいき「僕達のネタをやらせてほしい」という交渉をする日々だったと語る。
そういった活動を群馬で3年間。しかし、何も変わらない。
もっと上にいきたい!
そこで2人は“東京”という大舞台に行く決断をした。
NSC入学
侍スライスの最初の印象はとにかくエグすぎる。
圧倒的に面白い。「仕上がっている。これが漫才だ!」と。
同じクラスで同期の前でネタ見せがあるのだが、もう群を抜いていた!! 群馬の3年間の努力があり、同期と比べると頭14個抜いていた。
面白かったから講師の方からシールをもらえるというシステムで、侍スライスは
もういろんな授業で結果を残し、シールだらけ。
他のクラスにも面白い奴らがいると噂が立っていた。
しかし、NSCでの夏間近、解散。
同期の間に衝撃が走った。
あんな面白いコンビ
なんでだよ……。もったいない……。
寂しさもあった……。
話を聞くと、充史がきっかけだった……。
充史が当時を語る。
「色んな感情があった。色んな面白い奴がここに集まって、当時もっと他の人とやりたいという感情が大きく襲ってきて、解散をした」
加藤ちゃんも相方がこんな気持ちなら受け入れるしかなかった。
互いに違う道を歩み始めた。
しかし、充史は新しいコンビを組んだのだが、なかなか上にいけない。
やはり、加藤ちゃんの方が合うと感じ、その新しいコンビを解散。
それとは関係ないが、加藤ちゃんも新しい相方となかなかうまくいかず、解散。
そして、充史が加藤ちゃんに頭を下げ、再結成となった。
僕は嬉しかった。
侍スライスの漫才がまた見られる。
同期も再結成に対してみんな喜んでいた。
NSC卒業間近だっが、再結成し、侍スライスとして2人はデビューした。
今宮戎で行われているお笑いの賞レースも1年目で決勝にいき、大阪という違う環境なのに成績を残し、無限大ホールの最初のライブも優秀賞に選ばれ、先輩達とのライブに出まくる日々。
やっぱり侍スライスすごいなと思っていた1年後、
また解散。
充史からの申し出だった。
はい? また解散?? なんで?? どういうこと??
「解散して他の人とお笑いをやりたかった」
と当時を語る充史。
わがままリーゼントめ!!
加藤ちゃんもまたか。という気持ち。
コンビ間でうまくいかない事はお笑いをやってる上で全員ある。そこを我慢できるか出来ないかは今後も重要になってくる!
ここからまた別行動をする。
充史は新しいコンビを結成し、そして解散し、また結成など色んな人と試していた。
加藤ちゃんもコンビを結成し、解散。そしてピン芸人へ。
でも、解散しても2人はよく飲みにいっていた。
お酒が2人を離さないでいてくれた。
5年の月日が経ち、2人で飲みに行った頃、お互い解散したと告げる。
解散のタイミングが一緒だった……。
また再結成かと思いきや、充史は「お笑いをやめようと思う」と加藤ちゃんに告げた。
しかし、加藤ちゃんは耳を傾ける事はなかった。
「ふざけるな! 俺は侍スライスとして売れたかったんだよ! やめるとかぜってぇー許さない! 群馬で頑張ってきた日々を思い出せよ。俺に解散告げて、色んなコンビ試してやめるは、ぜってー許さねぇ!! よし!! 俺ともう一度組め!! 俺ともう一度一からやろう!」
しかし、その時は充史には響かなかった。
「一回考えさせてくれ」
そこから2週間後、お試しコンビのライブがあり、加藤ちゃんが強制的に充史を誘い、出る事になった。
この一度のチャンスでまた充史の熱い思いを復活させるためにネタを書いてきた加藤ちゃん。
結果は爆ウケ。会場が揺れるぐらい爆笑が起こった。
充史もやっぱり加藤ちゃんとの呼吸が一番だと感じた。
人を笑かす事は、他の仕事では味わえない。
「ごめん。俺にもう一度チャンスをください」
泣きながら告げる充史に、
加藤ちゃんは「おぅ」
5年後、侍スライスは再々結成をする……。
何度も何度も絆は切れかけたが、切れかけたからこそ相方の大切さを知り「やっぱりこいつなんだ!」と改めて感じることができた侍スライスの絆は誰よりも強い。
次解散した時は、体を鍛えて僕が責任をもって2人をボコるとここで約束をします。
昔やった若気の至り
加藤勇二の武勇伝
当時、ナンパスポットとなっていたゲームセンターがあった。暇ありゃ若いやつはここにきて、女の子に話しかける。加藤ちゃんもナンパして女の子と遊びたいと思い、ゲームセンターに向かった。着いたらすぐ一台の車が加藤ちゃん達に近寄り、窓を開けて言い放った。
車の男「おい。てめーらうちのシマで遊んでんじゃねーよ。舐めてんのか」
Theヤンキー。リーゼント色付き眼鏡君。
しかし加藤ちゃんはこう言った。
「誰のシマでもないだろ。みんな平等に遊んでもいいだろ」
かっこよすぎる。
僕だったら
「そうだったんですね。すいません。知らずに入ってしまって、すぐ出て行きます」
と腰を曲げてすぐに謝っていただろう。
車の男「ほぉ。了解」
その男はしばらくしたら10人ぐらいの仲間を連れ、金属バットを片手に戻ってきた。金属バットをアスファルトに擦りながら加藤ちゃん達に近寄っていく。
しかし、当時の加藤ちゃんはビビることもなく、
「男としてダセェ……」
こんなに人数を連れてきて立ち向かってきて……。
恥ずかしさと悔しさと悲しさが混ざりあい怒りが爆発した。
気づいたら10人相手に飛び蹴りをかましていたらしい。
ヤンキー10人に対し、1人で戦う加藤ちゃんと5年間同居が出来てよかった。
ありがとう加藤ちゃん。俺がヤンキーに絡まれた時は助けてくれよな。
門田充史の武勇伝
当時の充史もなかなかだ。
ムカつく先輩がいた。その先輩は街でも評判が非常に悪く、ヤンキーの中でもマナーが悪いとされていた。
ある日、そのヤンキーが嫌がっている女の子を無理矢理車に乗せようとしていた。
車が出発しようとした瞬間、充史の体が動いた。
気づいたらそのヤンキーの車のフロントガラスに飛び乗って殴ろうとしていた。
「お前何してんねん。ええかげんにせえよ」
ジャッキー・チェンの映画のシーンでしか観られないことをやっている。
男気がある充史は女の子を無事に救った。
俺がもし女の子を無理矢理車に乗せてたら俺の車のフロントガラスに飛び乗って「きょん! 目を覚ませ!」って本気で怒ってくれよな!
侍スライス大阪へ
侍スライスはこの度4月から大阪よしもとに移籍する。
僕はその話を2人から聞かされた時、まず止めた。
東京の方が仕事多いと思うし、チャンスがいっぱいあるよ!
てか、なんで大阪なの?? 東京でやった方が絶対にいいよ! 考え直した方がいいよ!!
しかし、2人の意思は非常に強いものだった。
僕も今考えれば「仲良い奴が居なくなるのは嫌だ。お願いだから一緒にまたギャグ作ったり、特技作ったり、一緒に配信したりしたい! これからだよ!」という自分だけの気持ちだけが先行してしまったと思う。
2人の話を聞いたら考え方が変わった。
大阪へ行く提案は、充史からだった。
普段ネタを作っているのは加藤ちゃん。
加藤ちゃんが色々決めている。
僕もずっと側でみてきた。家族だ。
充史から普段提案する事は『解散』の事以外ない。
ネタ合わせの帰り道、充史が口を開いた。
「あのさ、もし今年『M-1』決勝行かれへんかったら、思い切って大阪に移籍せえへん? 俺は環境を変えたい。『M-1』もしもダメで“また1年”ってなったら同じ1年を繰り返すと思う」
加藤ちゃん「え! それはまだ飲み込めない。ちょっと考えさせて」
充史「まあ、そんな重く捉えなくていいから頭の片隅にでも入れておいて」
そりゃそうだ。
赤べこみたいにすぐに首を縦に振る事はできない。
赤べこみたい……。
気合いを入れた『M-1』。
いま出せる最高のネタが出来た。
あと来てくれるお客様にぶつけるだけ。
審査員に届いてくれ。
しかし、『M-1』決勝には届かず準々決勝敗退。
加藤ちゃんはこのネタが終わり、舞台からはけて楽屋に戻るまでの道のりで充史に
「大阪へ行こう。大阪で一から鍛え直そう。必ず必ず決勝へ行こう。その為に修行をさせてもらおう」
悔しくて悔しくて2人で酒を飲んで泣いた。
必ず必ず決勝へ行くために……。
環境を変えて勉強して新しい自分達をみてもらうために、そしてM-1決勝へ2人でいこう……。
加藤ちゃんが最後に言う。
「自分達の一番好きな漫才に会いたい」
全くいちいちかっこいいぜ。
10年目でこの決断はなかなかできない。
てか、過去にそのケースもない。
自分達をさらに追い込むために環境を変えるだなんて。
売れてからじゃ劇場じゃなかなか見られなくなる。
侍スライスは確実に売れる。
近々東京最後の単独があるってよ!!
だから皆さん最後皆で見届けてくれないかい?
必ず後悔はさせないと思うし、かっこいいあいつらの最後の東京漫才をみんなで見届けて送ってやろうぜ!
頼むよ! 俺からのお願いだ!!
送りだして寂しくなったら俺が責任をもってみんなの事笑わせるから頑張るから!!
この時だけは侍スライスの単独に行ってみんなで笑おうぜー!
「行ってらっしゃーい! すぐ帰ってくんなよー!」で
送り出しましょう!
東京でネタやるのは最後。
必ず来てくれ!
来られない人は配信もあるぜ!!
公演概要
侍スライス単独ライブ 一刀両断
日時:3月21日(日)15:00~16:00
場所:ヨシモト∞ホール
チケット:劇場 1,800円(※全席自由)、配信 1,200円
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