“真のコント王”を決める『キングオブコント2021』(TBS系)が10月2日(土)に開催され、激戦を勝ち抜いた空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)が優勝、賞金1000万円を獲得しました。実力者ぞろいの高レベルな戦いとなった今回の決勝。直後に開かれた優勝会見では、「すごいことになった…」と喜びを爆発させました。
いま脳汁がすごいです
「サイコゥ! サイコゥ! サイコゥ!」
結成10年目で掴んだ栄冠。優勝会見でかたまりは、自身が“流行らせたい”というギャグで喜びを表現します。
一方、もぐらも「本当に嬉しいですね。まさかコントのチャンピオンになれると思っていなかったので、いま脳汁がすごいです」と興奮を抑えきれない様子。ギャンブル大好き芸人らしく、「1000万円を獲ったぞっていう……250万発ですか」と賞金をパチンコ玉にたとえていました。
14回目となる今回の大会は、審査員が一新。審査委員長を務めるダウンタウン・松本人志のほか、新たに東京03・飯塚悟志、バイきんぐ・小峠英二、ロバート・秋山竜次、かまいたち・山内健司が審査員になりました。
今回、エントリー総数3,015組から決勝に進出したメンバーは、蛙亭、ジェラードン、男性ブランコ、うるとらブギーズ、ニッポンの社長、そいつどいつ、ニューヨーク、ザ・マミィ、空気階段、マヂカルラブリーの10組(ネタ順)。ファーストステージから上位3組がファイナルステージに進出し、2つのステージの合計得点で優勝が決まります。
高得点が続いたファーストステージでは、男性ブランコ(472点)、ザ・マミィ(476点)、そして「火事」のネタで歴代最高得点をたたき出した空気階段(486点)が上位3組に。
ファイナルでは、予選トップ通過の空気階段が勢いそのままに、一風変わったコンセプトカフェを題材にしたネタで474点を獲得。総合得点960点で優勝を果たしました。
見たことない数字の羅列だった
興奮冷めやらぬまま始まった優勝会見では、今年から一新された審査員について話題に。
「コントの第一線の方々なので、評価していただいたのは本当に嬉しいです」
もぐらがこう言うと、かたまりも「ちょっとびっくりしました。(最高得点で)見たことない数字の羅列だったので……嬉しかったです。すごいことになりました」と感慨深げに語りました。
「賞金の使い道」については、借金がまだ550万円あるというもぐらがこう語ります。
「私が借りたおカネですから、私のおカネで債権者さんにお返しします。ただ、いろいろ引かれまして、500万円全部が入るわけではないんですよ。返せて半分くらいなんですけど……」
どこか消極的な発言にかたまりが「もっといけるだろ」とツッコむと、「勝負しないと増えないので、奥さんに交渉して『100万円だけギャンブルさせてください』ってお願いします」と、さっそく“らしさ”を発揮していました。
一方、かたまりの使い道は、これまで親から仕送りで“命をつないできた”ため、まずは両親への返済。さらに、「だいぶハゲてきていて、AGA(男性型脱毛症)の病院に通っているんですけど、それの足しにしたいです」と明かしました。
決勝ネタは「劇場で作られた」
決勝前のインタビューで「月50本くらいライブに出ていたことが、絶対的な自信につながっている」と語っていた2人。かたまりは、劇場への熱い思いをこう語ります。
「1年目から出させてもらっていて、吉本のいろんな劇場で育ててもらった。決勝のネタに関しても、準決勝が終わってから(ライブで試して)いろいろ変えていけたので、劇場に感謝です」
一方のもぐらも、決勝の2本のネタについて「劇場で作られたと思います」と言います。東京の「ヨシモト∞ホール」や「ルミネtheよしもと」はもちろん、「沼津ラクーンよしもと劇場」「よしもと幕張イオンモール劇場」「大宮ラクーンよしもと劇場」など、さまざまな劇場で出演機会があったことで、「ファミリー層が多い劇場でも出番をもらえたことで、ネタを改良することができました」。
とくにファイナルステージで披露した2本目のネタは2人のお気に入りで、「このネタで優勝できたら」という思いがあったと明かしました。
最後に2人が、ファンに向けてメッセージを送ります。まずは、かたまり。
「14代目キングとして恥じない行動を日ごろから心がけて生活したいと思います。あと、単独ライブを毎年やりますので『単独ライブや劇場にお越しください』とお伝えしたいです」
もぐらも、こう呼びかけました。
「単独ライブはずっとやっていくつもりなので、ぜひ、単独ライブを観にきていただきたいですね。あと、TBSラジオさんで毎週月曜24時から『空気階段の踊り場』やっていますので、そちらもぜひ聴いていただきたいです」