“御年91歳”大村崑が月亭八方の舞台に登場! 昭和のテレビやあのCMのウラ話暴露!?

落語家・月亭八方の公演「八方の楽屋ばなし~昭和の正味の笑話の人口(ひとくち)~」が、1月30日(月)に大阪・天満天神繁昌亭で開催されました。昭和のテレビ黎明期から現在にいたるまで、マルチな活躍を続けてきた御年91歳の喜劇俳優・大村崑をゲストに迎えてトークを繰り広げたほか、八方らが落語を披露。ここでしか聞けないエピソードがいくつも飛び出し、会場を沸かせました。

出典: FANY マガジン
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トークと落語で客席魅了

開演直後、舞台に現れた八方は、「大村崑さんの元気な姿を皆さんに観てほしかった」と公演にかける思いを語りました。

開口一番を務めたのは“秋田県住みます芸人”でもある月亭八斗(きり亭たん方)です。大阪での落語会は3年9カ月ぶりという八斗は、「秋田から大阪まで片道3時間、往復で6時間、しゃべる時間は10分です」というつかみから、「落語を始めたころのネタです」と「色事根問」を口演しました。

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続いて月亭八光が登場し、「僕も大村崑先生のお話が楽しみです。楽屋でおしゃべりしていたのですが、めちゃくちゃ元気で、あんな90歳は見たことがありません」と声を弾ませます。ネタは「住吉駕籠」。口の悪い客は威勢よく、酔っ払いはご陽気に、巧みな演じ分けで客席を魅了しました。

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その後、若手時代の八方をまとめた映像を流して中入りに。後半はトークコーナーから始まりました。八方と司会を務めた八光が大村をお出迎え。しっかりとした足取りで元気よく舞台に登場する大村に、大きな拍手が沸き起こりました。

芸歴を尋ねられて「もうわかりません」と答える大村は、ジョークと本音を織り交ぜたトークが止まりません。劇場にまつわる話では、佐々十郎や茶川一郎ら往年の喜劇役者との逸話も連発。昭和30年代のテレビ業界や有名CMのウラ話も飛び出しました。さらに、大村流“元気の秘訣”も直々に伝授。観客は、まるで“福の神”を目の当たりにしたかのように大村を見つめていました。

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最後は八方が「四天王寺の眠り猫」を一席披露。江戸時代に活躍したという伝説の名工、左甚五郎の物語をじっくりと話します。時折、講談のような勢いもつけるなど、緩急ある語り口で魅了する八方。途中、「怒りないな~」と先代林家小染の口グセを取り入れると、ファンからは歓喜の声も上がりました。

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「楽屋ばなし」を全国各地でやりたい

舞台の終了後、八方が感想を語りました。

「大村崑先生は、元気やったね! めちゃくちゃ元気やった。僕の落語はいらんぐらい、よかったです。元気でしゃべってくれるから。それとやっぱり、先生は笑いをやってはるから、笑いどころを入れはるんですよね。ただ単にしゃべるだけちゃいましたよね。そしてまた、先生のような元気な方が出ているだけで、お客さんも嬉しいんですよね」

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八方は「楽屋ばなし」を今後、全国各地でもやりたいと展望を語りました。

「健康をテーマにした“健康はなし”でね。そのなかに落語や漫才があって。いろんな人といろんなところで、あのころの楽しい昔話をできたらいいなぁと思います。今日来たお客さんも、むかしの話で喜んでおられて。そういう年代のお客さんがいっぱいおられますから、きっかけさえあったら家から出てきてくれると思いますので、僕らと同世代の方にもたくさん観に来てほしいですね!」