吉本新喜劇の珠玉のギャグ100選をコレクションできる『吉本新喜劇ギャグコレカ』が、3月21日(火)に「FANY よしもとデジタルコレカ」アプリで発売されます。3月8日(水)には吉本興業東京本社で発表会が開催され、新喜劇ゼネラルマネージャー(GM)の間寛平がおなじみの寛平じいさんスタイルで、座長のすっちーは人気キャラクター・すち子に扮して登場。ギャグ満載で笑いの絶えない発表会になりました。
発表会に登場しながら説明役を拒否!?
今回発売される『吉本新喜劇ギャグコレカ』は、現役座員の撮りおろしギャグに、往年のレジェンド座員によるギャグを加え、総勢62人による厳選された100個のギャグをデジタルコレカにしたものです。ギャグカード「みじかい~の」「ながい~の」のほか、「ツッコミカード」や特別仕様の「レアカード」「ウルトラレアカード」という計5種類があり、人気ギャグの動画がスマホで見られるだけでなく、裏面には芸人によるアンケートへの手書き回答が掲載されています。
寛平GMとすっちーは2人揃ってステージに登場。すっちーが「今日はGMからすごい発表があるんですよね」と振ると、寛平GMは「なーにーがーじゃー」といつものギャグで応えます。その後も「本社で発表会があるから」「どーうしてじゃー」、「こういう場を設けてね」「だーれーがーじゃー」と終わりの見えない応酬が続き、最終的にはすっちーが持参したツッコミ棒で寛平を思い切り叩いて会場の笑いをさそいました。
MCを務めたピン芸人のタケトからギャグコレカの説明を改めて求められた寛平は、「俺ら、わからんもんね」ととぼけた顔。すっちーも「新喜劇でも台本通りにやらず、自由に振る舞う2人なので、ちゃんと説明せいって言われるとガッチガチになっちゃう」と答え、なんと2人揃って説明役を拒否します。
そこで、会場では新喜劇座員によるギャグコレカの紹介VTRが流されました。はじめに登場したのは、ベテラン座員の島田珠代。さっそく大人気のギャグ「珠代パンティーテックス」を炸裂させます。しかし、「島田パンティ珠代が、吉本新喜劇ギャグコレカを説明するんだって。できるかな。どうかな。不安だ……」と、いつまでたっても本題に入らず、寛平とすっちーが「ぜんぜん説明せえへん!」「早く説明を!」とツッコみます。
結局、ギャグコレカが発売されるということ以上の情報には得られなかったVTRについて、すっちーは「珠代に頼むとああいうことになります」と冷めた口調でツッコみました。その後のVTRでは、座長の酒井藍と人気座員の吉田裕が登場し、笑いを交えながら実際の動画やおすすめの使い方などをわかりやすく解説しました。
身体を張った寛平の撮影
すっちーによると、ギャグコレカ用の撮影で寛平GMがいちばん身体を張っていたとのこと。本人が、その撮影現場の様子をこう語ります。
「ちょっと来てって呼ばれて行ったら、いろいろな小道具が置いてんあんねん。最初に着たのがなめくじの全身タイツで(衣装で両足が拘束されるので)動かれへんやん。皆に抱えられて移動して、ここでなめくじをやってほしいって言われて、『なめなめくじくじ、なめくじくじ』ってやって、終わったらまた抱えて連れ帰られて……」
このときのメイキングVTRも流され、実際になめくじ姿の寛平が両脇を抱えられて運ばれる様子に、大きな笑いが起こりました。
その後の質疑応答では、「よいギャグはどう生まれる?」という質問が飛びました。これに2人は「結局は舞台ですよね」「舞台でとっさに考えてやったギャグがうまくいく」と語ります。寛平は一世を風靡した「かい~の」が生まれた瞬間を振り返りました。
「(舞台上で)自分のセリフが終わって、他の人のセリフになったので少し下がったら、なんか(お尻が)『かい~な』と。手を使って掻くわけにはいかないから、テーブルでわからんように掻いていたら、(池乃)めだかちゃんに「何してんの!」ってツッコまれて。思わず『かい~の』と、そこから始まったんです」
「出てきてほしいと思うカードは何か」という質問にすっちーは「やっぱり、チャーリー(浜)さんとかはパワーがあるので」と回答。寛平GMは、「亡くなった島木(譲二)さんとか竜じい(井上竜夫)とか、そういう方のもほしいですね」話しました。
新喜劇のギャグを何百年後も見てもらえるように
最後に、MCのタケトから改めてギャグコレカの魅力について問われると、すっちーは次のように語りました。
「デジタルコレカを開発した会社の方に聞いたのですが、その開発会社がなくなっても、吉本興業がなくなってしまっても、ギャグコレカはずっと残っていくんだと。だから、何百年後かに生きる人たちに『かい~の』とか『乳首ドリル』が見てもらえるように、そのころもまだ吉本新喜劇が人気のコンテンツであるように、今後も頑張っていきたいなと思います」
すっちーの座長らしい締めコメントのあとに、GMである寛平は「ギャグコレカ、買っちゃって、買っちゃって、なーんちゃって、絶好調!」と右腕を突き上げたイチオシギャグを披露。すっちーに「それ昨日、ゴハンを食べているときに、店員さんにめっちゃ試していましたよね」と暴露されると、寛平が「言うな!」とベテランらしからぬ恥じらいを見せ、爆笑のうちに発表会が終了しました。
ギャグコレカ発売日の3月21日(火)は、大阪・なんばグランド花月で開催される『吉本新喜劇記念日2023』の当日でもあります。約40年前に、若かりし寛平や坂田利夫が出演していた大人気のコント番組『あっちこっち丁稚』を現在の座員でリメイクするスペシャル公演や、昨年4月から戦いを繰り広げてきた『寛平GM杯争奪ネタバトル』の年間王者決定戦など、盛りだくさんの内容。寛平GMはこちらのほうも「めっちゃおもしろいです!すっごくおもしろいです!」とアピールしました。
『吉本新喜劇ギャグコレカ』(起用座員・総勢62人)
アキ・秋田久美子・浅香あき恵・五十嵐サキ
池乃めだか・井上竜夫・今別府直之・伊丹祐貴・烏川耕一
内場勝則・大島和久・岡田直子・奥重敦史・帯谷孝史
川畑泰史・金原早苗・桑原和男・小寺真理・小林ゆう・小籔千豊
酒井藍・桜井雅斗・佐藤太一郎・信濃岳夫・島木譲二・島田一の介
島田珠代・清水けんじ・清水啓之・すっちー・末成映薫・住吉大和・曽麻綾
大黒笑けいけい・高井俊彦・瀧見信行・多和田上人・千葉公平
チャーリー浜・中條健一・辻本茂雄・新名徹郎・間寛平・はじめ
服部ひで子・平山昌雄・藤井隆・松浦景子・松浦真也
Mr.オクレ・未知やすえ・もじゃ吉田・森田展義・森田まりこ
諸見里大介・安尾信之助・やなぎ浩二・山田花子・吉田ヒロ・吉田裕
レイチェル・若井みどり (50音順)