吉本興業が熊本県の自治体との協力のもと、地域芸能や特産品のPRを目的としたイベント+お笑いライブ『チーキーズ感謝祭』が3月19日(日)に「くまもと森都心プラザ」で開催されました。
当日は人気芸人のお笑いステージや熊本の特色を盛り込んだ「よしもと南国劇団」のステージが披露された他、子ども向けに漫才やコントが楽しく学べるワークショップ「よしもとおでかけ放課後クラブ」も行われました。さらに、住みます芸人開発商品を中心とした吉本興業のアイテムや、南関町・菊陽町の物産を買えるブースも出展し、たくさんの人で賑わいました。
人気芸人総出のお笑いライブでイベントスタート
お笑いライブと「よしもと南国劇団」のステージイベントは、13:00からと16:30からの二部構成です。オープニングにはそれぞれ熊本県在住芸人の安井政史が登場。BSよしもと1周年を記念したイベントであること、地域創生をテーマに色々なプロジェクトを推し進めていることなどを紹介した後、まずは人気芸人によるお笑いライブからのスタートしました。
トップバッターを務めたのは、熊本県出身芸人の「からし蓮根」の二人。握手会のネタの途中、その日イベント出展ブースでも販売していた福岡ソフトバンクホークスのユニフォームを着て登場し、熊本市内の球場名を出すなど、会場を盛り上げました。
その他にも、お決まりの家族ネタを交えたしゃべくり漫才を披露した「ミキ」や、熊本ではすっかりおなじみの熊本弁丸出しの光ママとヒロの親子コントを披露した「しゃかりき」、「ジェラ―ドン」、「こがけん」といった人気者メンバーが続き、福島善成が熊本県天草市の出身の「ガリットチュウ」、RGが熊本県玉名市出身の「レイザーラモン」と、大盛りあがりのうちにステージは終了しました。
町長乱入で大騒ぎ!? 地域密着型劇団によるステージ
お笑いライブの後は「よしもと南国劇団」がステージを盛り上げます。よしもと南国劇団とは、座長の安井政史を筆頭に、熊本を盛り上げるべく熊本県住みます芸人の「もっこすファイヤー」と2016年に旗揚げした地域密着型の劇団です。安井が作成する台本は、熊本にゆかりのある方や地域の方にも参加してもらい、地元の特色を交えながら展開していくというもの。
今回のストーリーは、安井が店主をするラーメン店を舞台に繰り広げられる、笑いあり涙ありの人情喜劇。ラーメン店に立ち寄った客(メタルラック)と先代からの常連客(もっこすファイヤー・のりを)の掛け合いから始まり、失敗続きでクビになりそうな無口なベテラン従業員(ひのひかり智)や中国人留学生のバイト(ショウきん)も絡んでドタバタが続きます。
その後も、安井を騙そうとする悪徳業者(もっこすファイヤー・たく)や、侍に扮した合戦マニアの旅一座(長崎亭キヨちゃんぽん)、ホラ貝を吹く役場の職員たち(嫁恐竜)も登場し、舞台は大盛り上がり。
途中、スペシャルゲストとして、第一部は南関町の佐藤安彦町長が、第二部は菊陽町の吉本孝寿町長が職員とともに登場する場面も。「うた自慢・まち自慢大会」と称して、歌を披露したり特産物を紹介したりと、町のアピールに貢献しました。
南関町の皆さんは、町のキャラクター「なんかんトッパ丸」と一緒に、町にゆかりのある肥後琵琶や名産の小代焼、南関あげなどを紹介。佐藤町長は「トレイン・トレイン」を熱唱して会場を湧かせました。
一方の菊陽町は、菊陽町の吉本町長が「歩いて帰ろう」を披露するも、勢い余った職員が目立つという場面に。安井の「町長より目立とうとする職員はありなの!?」と鋭いツッコミも飛びました。
その後、物語はベテラン従業員のお陰で詐欺から逃れられたことで一件落着。温かい拍手に包まれながら無事に幕を閉じました。
座長を務めた安井政史は「熊本地震以降、地元に戻って新喜劇の経験をもとに芝居を重ねてきました。いつも根底にあるのは泣き笑いの芝居。それを見てストレス発散をしてもらいたいし、芝居を通して伝える様々なメッセージを受け取ってもらえたら嬉しい」と舞台を振り返りました。
親子で楽しむワークショップも充実
ステージイベントの合間には「よしもとおでかけ放課後クラブ」と称して親子向けワークショップを開催しました。大分県住みます芸人の野良レンジャー・竹尾による「漫才ワークショップ」では、桃太郎を題材に穴埋め式で漫才を組み立てていきました。ボケをひねり出すのに苦労したという参加者は、即席とは思えないしっかりとしたネタを完成させ、みんなの前で披露。「緊張しました」と、はにかみながらも嬉しそうでした。
その他、しゃかりきと作るコントワークショップや嫁恐竜と作るスライムワークショップなど、多彩な内容で参加者の親子たちは楽しそうに取り組んでいました。
出展ブースでも、よしもと色満載
今回の会場となった森都心プラザの1階広場では「熊本駅前フェスタ2023」も同時開催されていました。好天にも恵まれ、たくさんの人で賑わいを見せる中、一角にチーキーズストアを出店。芸人たちが開発した商品や、舞台に上がった南関町・菊陽町の物産が販売されました。
球磨焼酎案内人・球磨焼酎大使でもある安井政史は、福田酒造バックアップのもと自らブレンドしたオリジナル球磨焼酎「感じる樽神輿イヤ~ん」をお披露目。「香り高い樽の風味と湧き出る米の深い旨味を味わえるようブレンドした」という焼酎の味を求めて、お客様が次々と購入していきました。
また、大分県住みますランナーで砂漠ランナーでもある「爆走SAKI」は、大分空港がアジア初の宇宙港に認定されたことを受け、国東市産のマダコを使用した「宇宙タコ(スペイシー味)」を先行販売。「栄養価の高い宇宙食は日常(地球)でも役立つ」として、オリジナルのタコのキャラクターとともに道行く人にアピールしました。正式販売は4月20日からを予定しています。
さらに、佐賀県住みます芸人の「メタルラック」は呼子町の有名飲食店「河太郎」とタッグを組み、2年かけて開発した「イカスミ黒ラー油」を先行販売。通常は廃棄になるというイカ墨やイカの触手、車海老の殻などを使い、風味豊かに仕上げています。ピリ辛味で辛いものが苦手な人にも好まれる味わいは、パスタやラーメン、チャーハンや冷奴など、色々な食材に合わせて使える優れものです。
県内外からたくさんの人に来てもらい、大成功のうちに幕を閉じた今回のイベント。これからも様々な角度から、元気と笑いを届けていきます。
イベント概要
※イベントは終了しています。
「チーキーズ感謝祭 in 熊本」
日程:2023年3月18日(土)~19日(日)
主催:吉本興業(株)
共催:くまもと森都心プラザ管理運営共同企業体
後援:熊本駅周辺にぎわいづくり推進協議会、KAB熊本朝日放送、BSよしもと
協力:南関町、菊陽町、第一興商、鳥飼商店、国東物産
※熊本駅周辺にぎわいづくり推進協議会主催「くまもと駅前フェスタ2023」参画事業
「よしもと南国劇団&バラエティ」
①開演13:00-15:00
②開演16:30-18:30
ネタ:レイザーラモン、ガリットチュウ、こがけん、ジェラードン、しゃかりき、ミキ、からし蓮根
南国劇団:安井政史、もっこすファイヤー、ひのひかり智、長崎亭キヨちゃんぽん、ショーきん、嫁恐竜、メタルラック
のど自慢:南関町・佐藤安彦町長、菊陽町・𠮷本孝寿町長
物産ブース:安井政史「球磨焼酎」、爆走SAKI「宇宙タコ」、メタルラック「イカスミ黒ラー油」/南関町ブース、菊陽町ブース
よしもとおでかけ放課後クラブ:漫才ワークショップ/コントワークショップ/スライムワークショップ