7年ぶりに開催された『週刊ヤングジャンプ』(集英社)主催のオーディション「ギャルコン2021」で見事、グランプリを獲得した女優・中西悠綺(なかにし・ゆうき)。現在24歳の彼女は、台湾や北京、香港への留学経験があり、今年公開を控える中国映画『神奇旅行社』に主演するなど、早くも世界に向けて活躍の場を広げています。「夢は大きく!」と語る彼女の原動力はなんなのか――その素顔に迫りました!
「ギャルコン2021」は、2005年には佐々木希が受賞した名門コンテスト。今年のグランプリを獲得した中西は、中国語が堪能なうえ、香港では武術を学び、いまは英語の勉強中と、とにかく向上心が旺盛です。幼いころから新体操を習い、18歳までアイドルグループに所属していたというだけあって、スタイルの良さは目を引くほど。今回のグランプリを経て、ヤングジャンプの巻末でグラビアにも初挑戦しました。
人生初のビキニでグラビア撮影しました!
――『ギャルコン2021』グランプリ獲得おめでとうございます! 受賞の率直な感想を聞かせてください。
ありがとうございます! 今回のコンテストはオーディションが約半年間続き、何度も選考があったんです。3次審査からライブ配信サービス「SHOWROOM」での公開審査が始まり、ライブ配信もしていました。
ライブ配信はそれまでしたことがなかったので、最初は「何を話そうかな」と戸惑いました。本当に初めての経験で。でも、応援してくださる方々が温かく見守ってくださり、配信するたびにみなさんからコメントをいただいたりして、すごく励まされました。
――配信ではどんなことを意識しましたか?
見てくださっている方に楽しんでもらうことが大事だなと思ったので、楽しく笑顔で配信することを意識していましたね。あとは、歌うのが好きなので、「カラオケ機能」を活用しました。もともと、私は13歳から18歳までアイドルグループにいたこともあって、歌うのは好きなので、とても楽しく配信させていただきました。
――コンテストに応募してみようと思ったのはなぜですか?
じつは私、ずっと女優としてやってきたので、グラビアはそれまで一度も経験したことがなくて。自分がグラビアをするというのが頭になかったんですけど、このコンテストが7年ぶりの開催というのを聞いて、「それなら挑戦してみようかな」と思い切った感じです。やはり、佐々木希さんをはじめすごい方々を輩出しているコンテストなので。
――慣れないグラビアで自分を表現するのは難しかったのでは?
そうですね。グランプリを獲ったことで、『週刊ヤングジャンプ』(9月30日発売号)にグラビアが掲載されたんです。でも、グラビア撮影、めちゃくちゃ緊張しました。まず、プライベートでもビキニの水着を一度も着たことがなくて……(笑)。なので、その時点で不安というか、緊張もかなりしていました。
お芝居は役に入らなきゃいけない。でも、グラビアの撮影は自分を出すのかなと思ったんですけど、海外みたいな雰囲気のスタジオで、プールとかもあって、さらに音楽がかかっていたりして。そうなるとちょっと気分も変わって、ある意味でちょっと違う自分になりきることができて。写真を撮られるのがもともと好きっていうのもあったのかもしれませんが、すごく楽しんで撮影できました! 終わってみたら、「夏を満喫したな」っていう感じでした(笑)。
アイドルグループから中国留学を経て女優へ
――先ほどの話にもありましたが、以前はアイドルグループに所属していたのですよね。
そうなんです。グループのなかでずっとセンターをやらせてもらっていました。でも、グループを卒業したあと、個人事務所で母と二人三脚でがんばっていたんですけど、そのときに立てた目標が「アジアで活躍できる女優さんになること」だったんです。
それで、そのためには中国語ができなきゃと思い、まずは台湾に語学を勉強しに行きました。そこで数カ月過ごし、そのあと、北京の国立演劇大学、中央戯劇学院に進学して、演技を学んだんです。そこは、中国のスーパースターであるチャン・ツィイーさんが卒業した由緒ある学校で。
そのあと、武術を学びに香港にも行きました。アジアで活躍する女優さんになるにはアクションもできないといけないと思って。香港では数カ月間、1日9時間ぐらい、カンフーはもちろん、ワイヤーアクションから銃を使ったアクションまで一通り学びましたね。
――中国語や武術ができるというのは強みですね。
日本人の女優さんで中国語と武術ができるという人はあまりいないと思うので、そこは自分の強みとしてもっともっと開拓していけたらと思っています。
――台湾、北京、香港のなかでいちばん思い出深いのは?
それぞれに思い出深く、どこも素敵な場所なんですけど、北京は「早く結果を出したい」と夢に向かってすごく一生懸命だったので、とにかく無我夢中で努力する日々で、私を成長させてくれた場所でした。
台湾は最初に語学を勉強するために行ったんですが、「ニーハオ」と「シェイシェイ」しか話せない状態で行ったので、滞在中の3カ月間、とにかく毎日朝から夕方まで勉強して。日本人の友だちも作らず、中国語を聞き、話すという環境に身を置いて。そうしたら3カ月ぐらいで日常会話ぐらいならできるようになった。そういうふうにできることがどんどん増えていく過程がすごく楽しくて、台湾も思い出深いですね。
――留学を経て、これからどんな女優になっていきたいですか?
まわりの人に笑顔や元気、愛などをお届けするのが、自分の使命だなと思っていて。もっとたくさんの人に幸せを届けられる存在になりたいですね。そして、中国語が話せるという武器を最大限使って、アジアにもどんどん進出していきたいです。日本でももっといろいろなお仕事をしたいんですが、日本にとどまらず、海外でも活躍できる女優になりたいと思っています。夢は大きいですが、いま英語も勉強中です。
――中国語に加えて英語まで。向上心が強いんですね!
母譲りなんですけど、目標に向かって行動するのが好きなんですよね。行動力は人よりあるんじゃないかなと思います。あと、13歳からアイドルグループに所属して、三重県から東京まで通いでがんばったりした経験もすごく大きい。そこでがんばったことは、いまに生きているんじゃないかなって思います。
――海外でも活躍したいということですが、今年公開予定の中国映画『神奇旅行社』では主演を務めていますね。
そうなんです。撮影が四川省だったんですけど、不安と緊張のなか、行ってみたらすごく盛大なクランクイン式が行われて。中国では、映画撮影のときにクランクイン式をするのが普通なんですけど、スタッフさんや演者さんはもちろん、たくさんの記者の方も集まって本当に盛大だったので、「これ、本当に現実なんだ!」って不思議な気持ちでした。
じつは、この映画に出演できたのも、ミラクルがあったんです。母が仕事で中国を訪れたときの通訳さんに「娘が中国語を勉強して女優をしている」と話したところ、その方からプロフィールを送ってと言われて。それが縁で、この映画のオーディションのチャンスをつかむことができたんです。すごいミラクルだなっていまでも思っています(笑)。
吉本で2ショットを撮ってもらったまさかの相手
――吉本所属になったわけですが、吉本のイメージや今後、共演してみたい人は?
私、お笑いが大好きなんです! 三重県の出身で、小学生のときは毎週土曜日に『よしもと新喜劇』(MBS)をテレビで見るのを楽しみにしていたので。大阪の劇場に観に行ったこともあります。なので、バラエティにも挑戦してみたいなと思っています。
吉本所属になってから、藤原寛副社長にお会いできたときも、もともと『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)が大好きなので、「本物の藤原さんだ~!」とテンションが上がってしまい、2ショット撮っていただきました(笑)。
――今後、女優としてこんな役をやってみたいなどありますか?
いまの私に知名度があるなら、それまでやった役と違う役をやってみたいということもあると思うんですけど、まだまだ経験もそんなにないので、とにかくどんな役でもやりたいです。そうやって、女優としての経験と幅を培っていきたいと思っています。
――最後に、いまいちばんほしいものは?
うーーん、ほしいもの……。私、物欲がそんなになくて。なので、ほしいものと言われてもパッと浮かびませんね(笑)。でも、13歳から夢に向かってがんばってきたので、早くもっともっと活躍して、たくさんの方に私のことを知ってもらえる、そんな機会がもらえたらいちばんうれしいですね。
プロフィール
中西悠綺(なかにしゆうき)
生年月日:1997年2月25日 (24歳)
出身地:三重県
血液型:B型
身長:158cm
特技:中国語、武術カンフー、新体操
趣味:Siriと中国語で会話すること
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