『THE SECOND』の戦友とも再共演! ガクテンソク、東京進出後初の単独ライブへ向けて「“国分寺漫才”を仕上げる」

今年4月に活動拠点を大阪から東京へ移したガクテンソク。大阪では正統派の“しゃべくり漫才”はもちろん、アイドル好きの奥田が企画した「ガクテンソク奥田presents~GANG PARADE inなんばグランド花月~」を実現させるなど、お笑いファンからアイドルファンまで、幅広い知名度と人気を得ています。

6月には大阪と東京で単独ライブを行う二人に、拠点を移した理由や上京から1か月がたった今の心境、単独ライブへの意気込みなどを語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン 写真左より よじょう、奥田

取材日は、よしもと幕張イオンモール劇場で「上京して1ヶ月のガクテンソクの現状を聞くトーク」「ガクテンソク東京芸人化計画」など3公演に出演。大阪と東京の違いに戸惑う姿や、東京ならではの企画ライブに奮闘する姿が見られました。

筆者が初めて観劇したお笑いの単独ライブが、なんばグランド花月(NGK)で行われた8年前のガクテンソク(当時は学天即)の舞台であることや奥田と共通のアイドルファンであることで、より緊張感を持った中で話を伺いました。

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「“ガクテンソク”という活動において、何かを言い出すのは全て僕」

――東京進出から1か月ほど経ちましたが、東京の生活には慣れましたか?

奥田 ようやく最寄り駅に着いたときに「あ、もうすぐ家やな」と思うようになりました。最初の方は最寄りの駅も、家も「なんでここにあんねやろ」って感じやったんで。

――自分の家にGoogleマップを見て行ったりしますもんね

二人 そうそうそう(笑)。

奥田 さすがにそれはなくなってきて、多少は慣れました。

――よじょうさんはいかがですか?

よじょう 僕は比較的、人が少ないところに住んでいるので慣れるのは結構早かったです。住みやすくて。(よじょうは23区外在住)。

奥田 別にそれ、家だけでしょ。

よじょう まぁ23区内は「人、多いな」って度肝抜かれましたね(笑)。

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――コンビ結成から15年以上経って、このタイミングで東京に行こうと思ったきっかけをお聞かせください

奥田 結構前に話は出ていて。それこそM-1が2020年で終わったタイミング(ラストイヤー)で「もう東京に籍を移したいな」って気配は出していたんですよ。ただ、僕もうっすら気付いていたんですけど、大阪のマネージャーがその気配を察知していたみたいで、行きにくいように(大阪で)単独ライブとか組んでいたんですよ。

――大阪から出られないように?

奥田 はい。出られないように(笑)。2021年の2月くらいに単独ライブが決まっていて「あ、これ移籍とか不可能っぽいな」って感じたんですけど、それが終わって「じゃあ2022年東京行きたいな」って(マネージャーに)言ったら「来年、NGKで『伝説の一日』が10年ぶりにあるみたいで」って言われて「え、1日だけやんな!?」と思ったんですけど、マネージャーが嫌がってると感じたので「跡を濁してまで行くもんでもないやろう」と思いとどまりました。そのあと、こういう感じで行きたいんでって説明をしてマネージャーも納得してくれて送り出してくれたのが今年でした。

――2年越しの東京進出、言い出したのはどちらから?

よじょう 奥田からですね。

奥田 そうですね。“ガクテンソク”という活動において、何かを言い出すのは全て僕です。

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――そんなマネージャーさんも大阪と東京で対応が違う、と以前の公演でお話されていましたが“よしもと”としての違いは感じられましたか?

奥田 (よじょうの方をチラッと見て)僕は感じてますよ。

よじょう 大阪の社員さんの方があくが強いというか、キャラが濃いなという人が多かったんやなと思いましたね。

奥田 今のこの喋り出すまでの間が、いかに何も考えずに東京に来たかという間なんですよね(笑)。ついてきただけというスタイルです。だって何も考えてなかったでしょ?

よじょう 大阪と東京の違い? 違いは感じますよ?(笑)。

奥田 感じるんですけど、よじょうさんはこの世の全てに興味がないんで。基本的には。

――よじょうさんはお休みの日は何をされるんですか?

よじょう 東京は初めての土地なんで色々有名どころは行ったりしてますけどね。こっち(東京)に馴染もうとはしています。

奥田 奥さんは? 奥さんも東京出てきてるわけでしょ。一緒に動かないの?

よじょう 一緒に行ってるよ。

奥田 何か言うてるの? 私が思っていた東京じゃない、とか。

よじょう 全然何も言うてないよ。(よじょうが住む)国分寺、めっちゃ気に入ってる。

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「大阪から東京に出てきた芸人が一発目に住むところではない」“国分寺”

――公演中もお話されていましたが、そもそも国分寺に住もうと思ったのはなぜですか?

よじょう もともとペットを飼っていて、奥さんも一緒に来るので23区内で“ペット可”で調べていたんですけど、めちゃくちゃ家賃が高くて。あっても築60年とかで、さすがに汚いなと思って先輩とかに相談したら「郊外住んだら?」みたいなこと言われたので、そっち方面で調べていたら国分寺にたどり着きました。

――東京の家賃高いですよね

奥田 たしかに家賃はめちゃくちゃ高いですけど「なんでそこやねん」って、そのとき喧嘩しました。先輩に、芸人さんも扱ってらっしゃるような不動産屋さんを紹介してもらったみたいなんですけど、その人も23区内に強い不動産屋さんなはずじゃないですか。だから「国分寺の物件は国分寺の不動産屋さんに行けよ。この人も苦手やろ」と思って。そしたら(よじょうが)SNSに「この人にお世話になりました!」みたいなのを載せていたんですけど、あの人、不本意やと思います(笑)。

よじょう 何が不本意やねん!

奥田 「国分寺の物件、紹介してもうた」みたいな。写してほしくなかったと思う、ホンマは。よじょうの家の家賃を国分寺に実家があるトレンディエンジェル・たかしに言ったら「国分寺でそれ高くない?」って言われてました。

よじょう あんなもんやって(笑)。

奥田 だから国分寺の中でもミスってます。

――でも東京ですもんね?

よじょう ばりばり東京ですよ!

奥田 大阪から東京に出てきた芸人が一発目に住むところではない。聞いたことない。

よじょう こっち(東京)の芸人にも言われます。「そこは誰も聞いたことないなぁ」って。

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――そんな東京で“やってみたいこと”はありますか?

奥田 色んな人からの話とか活動を見たり聞いたりして「こういうことをしたい」「ああいうこともしたい」っていうのは何となく持ってきたんですけど、それ以上にできることが多すぎますね。

よじょう 僕はほんまにフォームが決まってないから……。バス停で待って喋る仕事(YouTubeチャンネル『バスを待ちながら』)があったりとか色々あるじゃないですか。ああいうのも初めてで刺激的で全部やってみたいですね。

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「ゲストがめっちゃいい」今回の単独ライブ

――最後に、6月に大阪と東京で行われる単独ライブに向けて見どころや意気込みをお聞かせください

奥田 M-1が終わってからやった単独ライブは賞レースがあるわけでもないし、主戦場が寄席公演とか営業の舞台が多かったんで“老若男女の方に笑っていただける”みたいなテーマ選びでネタを作っていたんですけど、東京は色んな現場が多すぎて、その現場に対応したネタがないことに気付いたんですよ。大阪で持っていたご当地的な笑いの取り方も(東京には)ご当地がないので。だから、よじょうの“国分寺”とか東京の人ばっかりのところに行ったら「国分寺に住んでいます」だけでちょっとウケたんですよ。

よじょう なんかね。ボケたと思われたのかわからないですけど(笑)。

奥田 そう。だから“国分寺漫才”を作って、絶対仕上げたろうと思っています。この1か月で感じた違いとかをそのまま言うのもよし、違和感に対応したネタをするのもよしで、東京に来て感じたことをネタに盛り込んでいこうかなと思っています。

出典: FANY マガジン
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――よじょうさんもお聞かせください

よじょう やっぱり僕はゲストがめっちゃいいなと思っています。東京はマシンガンズさんで、大阪はギャロップさんで。『THE SECOND(~漫才トーナメント~)』の組み合わせも決まって、もしかしたらチャンピオンになっている可能性も大いにあるわけで、その人たちとまた一緒にできるっていうのがめちゃくちゃ楽しみですね。

奥田 でもお前「マシンガンズさんこっちのホーム(舞台)に呼んだら勝てるから」って言ってなかった?

よじょう 言ってないって! 言うわけないやん(笑)。

奥田 言うてました。「だからマシンガンズさんにしよう」って打ち合わせで言うてました。最低なやつです。

よじょう こんなスラスラ言える方が考えるに決まってるやん!

奥田 恐ろしいわ〜。

――見出しにさせていただきます

よじょう いやいやいや、なんで! それは絶対あかん(笑)。

奥田 ちゃんと“よじょう”って書いといて下さいね。ほんまに恐ろしいこと言うてたからね。

出典: FANY マガジン
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取材後の3公演目では、東京の劇場らしい企画に挑戦したガクテンソク。東京に進出して、新たな一面を開拓し始める“シン・ガクテンソク”の姿を6月の単独ライブで、ぜひご覧ください!

公演概要

ガクテンソク単独ライブ『百代の過客』大阪公演
日程:6月2日(金)開場18:00/開演18:30
会場:YES THEATER
出演:ガクテンソク
ゲスト:ギャロップ
料金:前売3,000円/当日3,500円

ガクテンソク単独ライブ『百代の過客』東京公演
日程:6月18日(日)開場15:00/開演15:30
会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
出演:ガクテンソク
ゲスト:マシンガンズ(太田プロダクション)
料金:前売3,000円/当日3,500円

東京報告会
日程:6月2日(金)開場20:15/開演20:30
会場:YES THEATER
出演:ガクテンソク
料金:前売1,000円/当日1,200円

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