今年も “日本一のコント師”を決める『キングオブコント2023』の開催が決定し、5月16日（火）にエントリー表明会見が行われました。会場には、前回大会で準優勝のコットン（西村真二、きょん）ら過去の大会で活躍した4組の芸人が集結。あと一歩で届かなかった悔しさを語りながら、それぞれが優勝へ向けた決意を表明しました。
昨年予選敗退の男ブラがコットンに八つ当たり！？
2016年大会王者のライス（関町知弘、田所仁）がMCを務めたこの日の会見には、コットンのほか、や団（ロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享）、ネルソンズ（和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助）、男性ブランコ（浦井のりひろ、平井まさあき）が出席しました。
昨年の大会で準優勝だったコットン・西村は「まさに人生が大きく変わった」と言います。「前日に結婚を発表して、（大会当日は）浮気のネタをして2位でした。ネルソンズさんが、結婚式のネタをして、（放送中に和田の)離婚を発表して4位でした」とイジって笑いを誘いました。
一方、そんな西村に「（番組スポンサーの）カーネクストの方？」とイジられた、そろいのスーツでキメたや団の3人は、前回大会で3位を獲ったことで生活が変わったと言います。
中嶋が「ラーメン屋のバイトが週6回から、週1、2回になりました！」と言えば、本間も「築60年の木造アパートの1階に住んでいたんですけど、築40年の木造アパートの2階に引っ越しました！」と小さなステップアップを明かし、笑いを誘います。
前回大会4位のネルソンズは、最近放送された『水曜日のダウンタウン』（TBS系）の“解散”ドッキリ企画の話題に。番組で“好感度”が上がった青山について、和田が「後輩に自慢ばっかりしてる」と暴露すると、岸も「同じことを5人に70回話しているらしいです」と報告し、会場は爆笑となりました。
男性ブランコは、昨年はM-1で好成績を残したものの、キングオブコントでは準々決勝敗退。その結果に「ただ悔しい！」と思わず本音をもらします。2021年に準優勝してからの翌年の予選敗退とあって、浦井は「（前回準優勝の）コットンに同じ目にあってほしい！」と怒りの矛先をぶつけていました。
ネルソンズは情報番組のレギュラー狙い
浦井に“八つ当たり”された当のコットン・きょんは、昨年のキングオブコントで憑依系のコントをほめられ、自身のストロングポイントを見つけられたと言います。
また西村が、これまで漫才とコントを同時に作っていたけれど、昨年の悔しさもあって、今年はコントだけを作る1年にシフトチェンジしたと明かすと、「（コントにストイックになるのは）去年の僕らと同じ流れですね！」とまた浦井。
その男性ブランコは昨年、6カ月連続で新ネタライブをするなど、ストイックにネタづくりをしていたのだとか。
「ちょっと気負いすぎたところもあったので、今年はわれわれらしく、お出汁のような、染み出るような……好きなコントを持っていって、優勝できたら最高だなと思います」
そう語る平井が意識するのは、今年の4月に活動拠点を大阪から東京に移したロングコートダディ。予選から同じ東京会場で戦わなければならない、と警戒心を強めつつ、「めちゃくちゃ好きな先輩でもあるし、昨年はM-1もキングオブコントも決勝にいかれているので、ライバルです」と語りました。
一方、や団は、昨年開催して満席にならなかった単独ライブのリベンジとして、今年も同じ会場で開催すると発表。本間が「そこを満席にして、勢いをつけたい！」と意気込むと、「いまも新ネタをいっぱいつくっていて、明後日も新ネタを5本やるライブをやる。負ける気がしない！」と中嶋。すぐさま「（中嶋はネタを作っていないため）誰が言うてんの？」とツッコミが飛んできました。
ネルソンズは、大会優勝後の目標として“テレビタレント化”を目指しているようで、3人で情報番組『王様のブランチ』（TBS系）のレギュラーを狙うと青山。和田は、バラエティ番組で体を張る仕事はもう限界らしく、「スタジオでVTRを観る番組に出たい」と本音を語って笑わせました。
和田が意識しているコンビとして名前を挙げたのは、金の国やサスペンダーズ。特に“フォルム”が似ている金の国・渡部おにぎりが気になるようで、「似たような名前で、似たようなコントをやっているんですよ。たぶん金の国が出てきたら、オレの仕事は減ると思います」と“不吉な予言”をしていました。
『キングオブコント2023』はすでにエントリー開始！ 今年も熱い戦いの火ぶたが切って落とされました。
