『ytv漫才新人賞』決勝にマユリカ・タチマチ・紅しょうが… MC藤崎マーケットが語る若手の「進化」

関西で活躍する芸歴10年目以下の若手芸人がしのぎを削る「漫才Loversスペシャル ytv漫才新人賞決定戦」。その予選会である「選考会ROUND1」が、10月31日(土)に読売テレビで放送されました。その結果、来春に行われる優勝決定戦へのチケットを手にしたのは、マユリカ、タチマチ、紅しょうがの3組。今回は、司会進行を務めた藤崎マーケットと勝者3組の“とれたて”インタビューをお届けします!

出典: 読売テレビ

大会の開催は今回で10回目。今年度は、新型コロナの影響で、これまで3回あったROUND(予選)の開催を2回に減らして、各12組から上位3組を選定、計6組が優勝決定戦へ進出します。予選でのネタの持ち時間は3分で、4人の審査員による採点で順位を決定。上位3組が10代目王者への挑戦権を獲得します。

この日のROUND1の出演者は、紅しょうが、おたまじゃくし、なにわスワンキーズ、マユリカ、エンペラー、もも、タチマチ、風穴あけるズ、コウテイ、カペポスター、丸亀じゃんご、たくろうの12組です。

選考会のMCは、今年度から藤崎マーケットが担当。審査員は、オール巨人、メッセンジャー・あいはら、ザ・プラン9のお~い!久馬、スーパーマラドーナ・武智の4人が務めました。

激戦を制したのは、“負の流れ”を断ち切り一新して挑むマユリカ、初出場ながら高評価を得たタチマチ、そして女性漫才師初の優勝を狙う紅しょうが。どの若手漫才師が優勝してもおかしくない、実力派ぞろいとなりました。

ROUND1を終えた直後のMC藤崎マーケットと、決定戦進出を決めた3組のコンビに話を聞きました。

賞レースの緊張感にドキドキ……

まずは、藤崎マーケットの田崎とトキの2人に、MCを終えた感想や今後の若手への期待などを語ってもらいました。

――MCを終えた感想を聞かせてください。

トキ 純粋に緊張しました。(かつては)あちら(舞台)に出ていたので、若手たちの緊張感がひしひしと感じられたりもして。

田崎 出場者の邪魔にならないように、僕らが盛り下げないように意識しました。けれど、フタを開けてみたら、みんなムチャクチャ面白くて、そんな心配いらなかったって感じですね。

――審査員長のオール巨人師匠が、「なごやかで良かった」とMCぶりを褒めていましたが。

トキ 本当にありがたいことです。あそこの賞レースの怖さを知っているんで、少しでも前説っぽくできたらなとは思っていました。

出典: 読売テレビ

決定戦はデッドヒート必至!?

――今後の若手になにを期待しますか?

トキ 漫才も形が変わっていくので、進化して新しいものをどんどん見せてくれたら、僕らも嬉しいですね。とにかく新しいものを作ってほしいです。(漫才の)システムでいえば、(Round1に出場した)「もも」とかのように、すごい全力でイジっていくスタイルは見たことがないので、普通に感心はしちゃいますね。面白いですし、そのうえ“感心する”まではなかなかないんで。

田崎 “新しい”というと、「もも」と「タチマチ」でしょう。「タチマチ」は特に若手で、システムが完成しつつあるし、次に向けて仕上げてくるはずです。「もも」は、今回は残念ながら3位までに入らなかったんですが、次もあるし、これからあのパターンをモノにしたら、すごく面白くなるんじゃないかなって、うらやましいぐらいのシステムだと思いましたね。

トキ いまはツッコミのほうが、キャラがあるのが多いですね。「エンペラー」や「コウテイ」とかも勢いがありましたね。

田崎 今回は、ムチャクチャ接戦だったんじゃないかなと思います。どの組も色がめちゃ出てて、そのなかでの3枠の取り合いだったんで、もしかしたら最後は好みとかになってしまうぐらい接戦やったんちゃうかなって個人的には思いました。

トキ 勢いのある組が多いなか、「タチマチ」は引いてしゃべるのが特に目立って良さが出たかなって。それが点数につながったんじゃないかなと思いました。彼らだけの個性、世界観が出てましたね。

出典: 読売テレビ

――優勝決定戦はどんな展開が予想されそうですか?

田崎 まだROUND2があるんで、どうなるかわからないですけど、ROUND1だけを見てたら誰が優勝してもおかしくない、デッドヒートになるんだろなって。

トキ 人気がなくても実力のある若手が勝つのが『ytv漫才新人賞』。前回優勝した「ビスケットブラザーズ」なんて、2人ともまさかの“ブサイク”というコンビですが、そういうのはやっぱり輝きますね。本当に面白いヤツらが決勝に出てくるので、面白いだけの戦いという感じはします。

田崎 たくさんの方に見てもらいですね。決定選だけではなく、ROUND1、ROUND2の予選からも見ていただきたいです。優勝したら、人生が変わるじゃないですか。チャンスを掴む若手が必死でがんばる姿を、多くの人に見てもらいたいです。

この日のためのGACKT風パーマは効果あり!?

続いて、ROUND1を見事に通過したマユリカ(阪本、中谷)、タチマチ(安達周平、胡内佑介)、紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)の3組に、決定戦への意気込みなどについて話を聞きました(マユリカ・中谷は欠席)。

紅しょうが・稲田 まさか呼ばれるとは思っていなかったんで嬉しいです。決定戦までにあと5キロダイエットですね。たまに相方と一緒に見えるって言われるときがあるんで。痩せて勝ちます!

紅しょうが・熊元プロレス いままで恋愛のネタが多かったんですけど、新しいネタを設定したら印象変わるんちゃうかと思ったら、予選を通過したのでほんまにラッキーです。私はもうこれ以上太ると支障があるんで、半年後の決定戦に向けて、稲田には痩せてもらって新しい挑戦も考え中です。

マユリカ・阪本 前回は棄権したんですが、今回は1位通過やったんで嬉しかったです。

出典: FANY マガジン

紅しょうが・熊元プロレス (マユリカの)中谷さんは今日のためにパーマをあててんな。

マユリカ・阪本 (コンビ結成10年目で挑戦が)ラストイヤーなので、賞レースは獲得したいなと思っています。それで中谷は、今日のためにパーマをあてて挑みました。GACKT(ガクト)さんと同じ髪型で。

紅しょうが・熊元プロレス あのGACKTさん?

タチマチ・安達 大金持ちの?

マユリカ・阪本 あ、これGACKTさん。(全員にスマホに入ったGACKTの写真を見せる)

タチマチ・安達 確かに言われてみれば。

マユリカ・阪本 中谷は2日前にGACKTさんみたいにパーマをあててきれいに染め、僕は舞台メイクの腕を上げ、今回挑みました。前回の決定戦を棄権したんで、その負の流れを断ち切ろうと、京都へ厄払いにも行きました。でもあまり効果がなくて、4万円入れてた財布を買ったその日に落としたり、自分の家の駐輪場に停めていた自転車を盗まれたり……。

紅しょうが・熊元プロレス それで厄払い済んでるやん。

主人公vs名脇役の勝負はいかに?

マユリカ・阪本 11月6日(金)に僕らの単独ライブがあるので、そこで決定戦を見越した、爪痕を残すようなネタを考え中です。やっぱり棄権というドラマがあったので、ドラマの主人公になった気分で挑んでいきたいです。

タチマチ・安達 ドラマの主人公、かっこええなぁ……。初出場で、今回はみなさんに覚えていただけたらいいなと思っていたなかで、2位通過させていただけて、本当によかったなって感じです。僕らを知らない人が多いと思いますけど、ドラマの脇役が結局はいちばん目立ってるやん、てことになったらいいなって。

マユリカ・阪本 イジってるやん。

紅しょうが・熊元プロレス 主人公て、あんま人気ないもんな。

タチマチ・胡内 あんま自分のこと脇役にしたいヤツもおらんやろ。

出典: 読売テレビ

タチマチ・安達 今日もめちゃ緊張したんですが、先輩方に比べるとまだまだ場数も少ないんで、決定戦は名バイプレーヤーとして落ち着いて、一つひとつ丁寧に仕上げていけたらなと思っております。

マユリカ・阪本 オレありきやん、それ。

タチマチ・胡内 テレビで3分もネタをやるのは初めてやってんで、2位通過はびっくりしました。決定戦では、初出場でいきなり1位になれたら最高だと思います。優勝を目指したいですね。

タチマチ・安達 2人とも落ち着いている感じですけど、初出場としての勢いはあると思うんで、ゆっくりの勢いというか、ゆっくりの台風の目、ゆっくりの超大型台風になって注目されたいです。

マユリカ・阪本 超大型の台風、ええの出すなぁ。

紅しょうが・熊元プロレス 今年で3年目で出させていただくんですけど、女性組がまだ優勝してないので、ホンマに優勝したいですね。

紅しょうが・稲田 ROUND2からマジネタを持ってくると思うんで、後半の組が怖いですね。

マユリカ・阪本 みんなライバルで、後輩のタチマチの初出場は怖いですね。トップバッターやのにいきなりブリッジするタフさもないですね。始まったと思ってモニター見たらもうブリッジしてたんで、そういう度胸は見習いたいです。

紅しょうが・熊元プロレス いきなりブリッジではないですけど。

出典: 読売テレビ

タチマチ・安達 みんな先輩なんですが、オール巨人師匠に『マユリカのライバルになるぞ、なるかもしれんぞ』って言っていただけて……。

マユリカ・阪本 そんなん言ってたっけ……。

タチマチ・安達 はい、言ってました。まだまだ足りないところはありますが、なれるように頑張りたいです!

番組概要

『ytv漫才新人賞選考会ROUND1』(読売テレビ)

放送日:10月31日(土)14:25~16:00
MC:藤崎マーケット(田崎佑一、トキ)
審査員:オール巨人、メッセンジャー・あいはら、ザ・プラン9・お~い!久馬、スーパーマラドーナ・武智
出演者:紅しょうが、おたまじゃくし、なにわスワンキーズ、マユリカ、エンペラー、もも、タチマチ、風穴あけるズ、コウテイ、カペポスター、丸亀じゃんご、たくろう

次回の「ytv漫才新人賞選考会ROUND2」は今冬に放送予定。
「選考会ROUND1」の模様は、読売テレビ公式無料動画配信サービス「ytv MyDo!」、民放公式テレビポータル「TVer」、動画配信サービス「GYAO!」で配信中!
さらに、来年行われる「第10回ytv漫才新人賞決定戦」放送後、「大阪チャンネル」で全ROUNDの模様を一挙配信予定です。

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