昨年、大好評を博した吉本新喜劇の「出前ツアー」が、今年も福岡・博多の博多座で開催されました！ 出演者も、新喜劇ゼネラルマネージャー（GM）の間寛平師匠を始め、辻本茂雄さん、島田珠代姉さんなどなど錚々たるメンバーが勢ぞろい！ うだるような夏の暑さに負けない、アツアツの“出前”を寛平師匠に届けていただきました。僭越ながら、その模様を福岡吉本で赤マル急上昇中の出目金・橋本康平がレポートさせていただきます。
博多座に寛平師匠が降臨！
『新喜劇出前ツアー2023→2024～寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ～♪あなたのお膝に～』と題された今回の公演は、8月12日（土）、13日（日）の2日間で開催されました。
お盆ということもあってお客さまは老若男女、幅広い層がいらっしゃっていて、もちろん博多座の3階席まで超満員。皆さま開演前から期待に胸を膨らませていました。そして前説、バラエティのネタが終わって、ついに寛平GMが座長を務める吉本新喜劇が幕を開けました。
物語は、ラーメン屋の屋台を営む店主（信濃岳夫さん）が、ひょんなことから背負ってしまった借金をめぐるドタバタ劇。隣のカフェの店長（千葉公平さん）とともに縦横無尽に繰り広げられるボケをさばいていました。
開演後しばらく、観光客や警察官とのやり取りがあったあと、寛平師匠、辻本さん、そして平山昌夫さんが扮する仲良しお爺ちゃん3人組が登場。会場は待ってましたと言わんばかりの拍手喝采、ボケるたびに爆笑の渦に包まれていました。
なかでも借金取りに「寛平」と名前を呼ばれ、「わし、寛平って言うんか」と自問自答するくだりは筆者自身も息ができなくなるほど笑ってしまいました。
珠代姉さんが傍若無人の大暴れ！
なんとか借金を返したいラーメン屋の一行。すると、寛平お爺ちゃんにおカネを貸してくれそうなアテがあるとのことで、さっそくその人を呼び出すことに。果たして約束の時間に現れたのは――極彩色のド派手な衣装に身を包んだ珠代姉さん！
珠代姉さんはのっけから傍若無人に暴れまわっていましたが、そのおかげで、それまでの笑い声よりも年配男性の野太い笑い声がより色濃くなっていました。そして、恐らく台本を無視してやりたい放題だったのか、茂造爺さんに「流れにないことをするな」とツッコまれ無事、鎮圧されていました。
物語終盤、強盗に襲われた信濃さんの婚約者を救うため、寛平師匠が文字通り一肌脱ぎます。千葉さんの灰皿お囃子に気をよくした寛平師匠は、“歌舞伎もどき”で何度も見栄を切って観客を沸かせ、この日最高潮のボルテージとなりました。
終演後に直撃インタビュー！
終演後、恐れ多くも寛平師匠にインタビューをさせていただきましたので、その一部を抜粋いたします。
※インタビュー直前、“笑いの神様”にお会いするということで、あまりにも緊張していた筆者を見るに見かねた関係者の方に、実際は質問をしていただきました。この御恩は決して忘れません。
──博多で新喜劇をやってみていかがでしたか？
こうして博多座さんに呼んでいただいて、お客さんも大変あたたかく、もう本当に……120パーセント！
──舞台は明日もあります。
大丈夫！ 明日は150パーセント！
──来年も博多座に来たいとおっしゃっていましたが。
また来てくれとなったら、それはもう喜んで！
──今日は、もう本当に素晴らしかったです！
実は、この博多座さんのためにこの脚本を作ったんですよ。NGK（なんばグランド花月）で1回、（舞台で）かけてみて、それであれだったらまた別のやろうと思ってたんですけど、ダウンタウンの松ちゃん（松本人志）が「むちゃくちゃオモロイな」って言ってくれて。それでやりました。で、稽古なんてしてないですよ！ ほとんどぶっつけ！
いかがでしたでしょうか！ 少しでも当日の熱気を伝えられていれば幸いです！ もしかしたら、また来年も博多に来ていただけるかもしれないので、皆さん、それまで何とか持ちこたえましょう！
公演概要
「寛平GMプロデュース公演 新喜劇出前ツアー2023→2024～寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ～♪あなたのお膝に～」
内容：「出前」をテーマにして、間寛平GMプロデュースによる新旧織り交ぜた“いまの吉本新喜劇”を日本各地にお届けするツアー。「熱々でお届けします。やけどしないでね～」をキャッチコピーに各会場で、吉本新喜劇＆人気芸人5組の寄席をお届けします。エンディングでは、会場でお客さまと出演メンバーの交流トークも！
【公演日程】
＜2023年＞
●10月22日（日） 福井 / フェニックス・プラザ
●11月26日（日） 岐阜/岐阜市民会館
●12月3日（日） 新潟 / 新潟県民会館
＜2024年＞
●1月20日（土） 佐賀/佐賀市民文化会館
●1月21日（日） 熊本/市民会館シアーズホーム夢ホール
●2月17日（土） 石川 / 金沢歌劇座
●3月10日（日） 東京 / 読売ホール
●3月24日（日） 広島 / 広島文化学園HBGホール
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