NMB48・安部若菜進行の座談会も!『平成紅梅亭～今絶対見るべき！女性落語家SP～』9月12日放送!

本格的落語寄席番組として、落語ファンの視聴者に親しまれている読売テレビ『平成紅梅亭』。9月12日（火）深夜26:09～の放送は、『東西女性噺家』をテーマに、蝶花楼桃花、桂二葉、林家つる子、露の棗が登場します。

今をときめく女性噺家たちが大集合！

多くの落語家にとって鍛錬場であり、あこがれの演芸場でもあり、また、庶民にとっては娯楽の殿堂であったと言われている明治中期に大阪の法善寺横丁に作られた「紅梅亭」。『平成紅梅亭』は、そんな紅梅亭をモチーフとしたセットからお送りする読売テレビの本格的落語寄席番組です。

今回、上方からはバラエティ番組にも引っ張りだこの桂二葉が『牛ほめ』を、『平成紅梅亭』初出演で、来年10周年を迎える露の棗は『大安売り』を披露します。一方、江戸からは、来年3月に落語界で女性初となる抜擢で真打ちに昇進する林家つる子が『お菊の皿』を、「笑点」史上初の女性でレギュラー大喜利に出演し昨年大きな注目を集めた蝶花楼桃花は『転宅』を披露します。

座談会は、NMB48・安部若菜が進行！

さらに、アイドル界きっての落語好きで知られるNMB48・安部若菜の進行による4人の座談会も。「女性落語家に質問したいこと」をテーマに、同じ女性落語家でもなかなか聞けなかった本音を聞き出します。

蝶花楼桃花、桂二葉、林家つる子、露の棗という、今をときめく4人の女性落語家から事前に集めた「女性落語家に質問したいこと」をテーマにした座談会では、露の棗の「自分の性格と違う人を演じる時、何を意識する？」という技術についての質問のほか、温和な人柄が魅力の林家つる子からは「ストレス解消法は？」という質問が飛び出し、お悩み相談室のような雰囲気に！？　

さらに桂二葉の質問「女性同士で会を組まれることについてどう思う？」から展開される本音トーク、蝶花楼桃花の「女性落語家の今後はどうなる？」「恋人に自分の落語を聞いてほしい？」などの質問から、普段は聞くことができない女性落語家たちの心の内が明かされます。

演目

『大安売り』/露の棗

江戸の巡業から帰ってきた体の小さな関取に、男2人が成績を尋ねると、「なにしろ慣れんところでございますので、思うような相撲が取れず、勝ったり負けたりで……」といいます。初日から順番に結果を聞いていくと、すべて負け。男たちが「あんたね、それやったら勝ったり負けたりやおまへんで。負けてばっかりやないか！」と指摘すると……？　露の棗が「これまで一番やってきたネタ」という自信作。関取の、パワフルでおもしろおかしい語り口と、男2人と関取の軽快なやりとりにお客さんは大笑い。

『お菊の皿』/林家つる子

有名な、皿屋敷の怪談をもとにした落語。青山鉄山に殺された“お菊”の幽霊が、皿屋敷の井戸の中からスッ……と出てきて皿を数える、という噂を聞きつけた江戸の若い男連中。しかもお菊は大変な美人という話で、いい女に目がない男たちは屋敷に行ってみることに。しかし、お菊が皿を9枚まで数えるのを聞いてしまうと狂い死んでしまうので、せいぜい6枚目あたりで戻らなければ命はないというのですが……？
怪談話でも笑いどころがあちこちに。お菊の登場シーンでは鳴り物が入り、雰囲気抜群に惹きつけます。「お菊さんの変貌ぶりは、私も明るい気分になれる」と語ったとおり、幽霊のお菊がどんどんアイドル化してゆく様子をユーモラスに演じます。

『牛ほめ』/桂二葉

「ちょっとした小遣い稼ぎをせえへんか」と持ちかけられた男。池田に立派な家を立てたという親戚の家をほめれば、ほめられたことに喜んで3円ほどの小遣いがもらえるといいます。それを聞いた男はたちまち乗り気に。うまいほめ方を教えてもらい、紙に書いて覚えようとするのですが、どうもこの男、ちょっとどころか大いに呑気で間抜け、ようするに“アホ”なようで……。明くる日、男は満を持して池田の親戚の家へ出向き、家をほめて小遣いをせしめようとするのですが……？
二葉いわく「本当にアホな人が大活躍する話なので、精一杯アホになりたい」と挑んだだけに、アホな男と親戚が繰り広げる軽快でこっけいなやりとりがキラリと光ります。

『転宅』/蝶花楼桃花

旦那が囲っているお妾・菊の家にて。旦那が本宅に帰る間際、金目当てに泥棒が忍び込みます。しかし男は間抜けな泥棒で、膳の残りをつまみ食いしているところを菊に見つかってしまいます。しかし菊は、驚くどころか「泥棒はさぞ顔が広いだろうから」という理由で、「旦那とはもう手が切れるから、いい人がいたら世話をしてほしい」と頼みます。しかも、菊はもともと泥棒で、祖母も大泥棒だったことを明かします。話をしているうちに、菊にどんどん惹かれた泥棒は、家に泊まると言い出して……。場面に出てくる登場人物が菊と泥棒の2人のみ。艷やかな菊と間抜けな泥棒を演じ分ける細かな表情と声の調子は見事。情緒たっぷりのかけひきで、みるみる観客を惹きつけます。