「秋の全国交通安全運動」の初日を迎えた9月21日(木)、宮川大助・花子と娘の宮川さゆみが奈良県・西和警察署の「一日署長」を務め、街頭での啓発活動に参加しました。血液のがんの一種、多発性骨髄腫で闘病中の花子は、この日も“舌好調”! 芸人になる前、大阪府警に勤務していた経験がある花子は、当時のエピソードも交えながら、明るく楽しく交通安全を呼びかけました。
大助は「署長」ではなく「巡査」!?
「秋の全国交通安全運動」はこの日から9月30日(土)まで実施され、奈良県の「秋の交通安全県民運動」も同じ期間に行われます。
大助とさゆみ、そして車椅子の花子がスタンバイして委嘱式がスタート。冒頭、大助・花子の2人が現在、奈良県在住であることや、花子がかつて大阪府警で交通巡視員として勤務していたことなどが紹介されました。
西和警察署の山村和久署長は3人に委嘱状を交付したあとに挨拶。署長はこの日、「一日署長」のために訪れた花子から開口一番、「私が署長、娘が副署長、お父さんが巡査」と言われたそうで、「それで、難しいことを話そうと思っていたのが、すべてふっとびました」と話します。
また、花子が交通巡視員をしていたことについて、「しゃべりで検挙率ナンバー1だったらしい」と話して笑わせました。花子が大病を患ったことにも触れ、「これからも元気な姿を見せていただけたら」とエールも忘れません。署長は交通安全について、「コツコツ啓発していくしかない。我々も一生懸命がんばりますので、お力添えをお願いします」と3人に呼びかけました。
花子は委嘱状を手に「最近、こういうの診断書しかもらったことない」とボケて笑わせます。また、かつてミニパトでパトロールをしていたときに流れていたという歌を披露。「子どもたちに楽しく交通安全をやってもらおうと思えば、こういうのがいい」と言いながら、「奈良で一日警察署長を務めるのは初めて。本当にうれしい」と笑顔を見せました。
花子「ばっちり奈良県人になれた」
続いて場所を移して「秋の交通安全県民運動」の出発式です。山村署長は管内での事故増加に言及し、努力義務化された自転車乗車時のヘルメット着用を呼びかけるように訓示。奈良県のヘルメット着用率について「なんとか100%に近づけるように」と力を込めました。
挨拶に立った花子は、一日署長を務めたことで「ばっちり奈良県人になれた」と笑顔を見せ、「奈良の人に認めてもらって、奈良県人になれたのかな」と感謝します。県内の病院で抗がん剤とリハビリの毎日を過ごしている花子は、「家でおとなしくしとかないといけないのに今日、来ました。いま、すごくうれしくてテンションが上がってます」とアピール。そして、ここでも歌を披露すると、出席者から拍手が起こりました。
花子は交通事故について、「防げるものは防ぎたい。皆さんにがんばっていただいて、交通安全に努めてもらいたい」と訴えます。続けて大助が話そうとしますが、お約束の通りそれを制止して笑いをゲット。さゆみは、花子が大阪府警にいたときはこんな感じだった、と自身を指して笑わせました。
最後は、白バイ、パトカー、地域の青色防犯パトカーからなる合同部隊が号令で乗車し出発。大助・花子、さゆみは敬礼でその姿を見送りました。
その後、3人はJR王寺駅前にある商業施設へ移動。“奈良県住みます芸人”のもっち、王寺町公式マスコットキャラクター「雪丸」もかけつけ、一緒に啓発活動を実施します。大助とさゆみは反射タスキや腕にまく反射キャッチバンド、王寺町交通安全母の会が作ったミニランドセルなどを街の人たちに配布して交通安全を呼びかけたほか、記念撮影にも気軽に応じました。