ニッポンの社長、マユリカ、紅しょうがら大阪からの移籍組も加わった東京・ヨシモト∞ホールの看板芸人、ムゲンダイレギュラーたちが大集結する一大イベント『ムゲンダイフェス’23』が、9月30日(土)に開催されました。午前中から∞ホールと∞ドームで計5公演が開かれたこの日のイベントで、今回は、最終公演となる「ムゲンダイニキ全員集合~とりま最強のお笑い劇場になろ?~」をレポートします!
最終公演では、この日の先の時間帯で開催された「SHIBUYAサミット」で取り上げられたムゲンダイメンバーたちをめぐる“問題”を解決するために、対決コーナーを実施。総合MCは、∞ホールのリーダーであるネルソンズ・青山フォール勝ちで、立ち見が出るほどの大盛況となりました。
負けたら芸人の宝物「小道具」が破壊される!?
まずは「小道具Dead or Alive カゲヤマVSいぬ 敗者小道具破壊マッチ!」から。MCを務めるのは、ダイタク(吉本大、吉本拓)の2人です。
カゲヤマ(益田康平d、タバやん。)といぬ(有馬徹、太田隆司)の小道具が楽屋を占拠していて邪魔になるので、「来場者・オンライン視聴者投票でネタ対決をして、敗者は披露したコントの小道具を破壊される」というこのコーナー。ダイタク・大によると、「実は、この企画がイベントのメインだったんです。でも、ヨシモト∞ドームで、この話し合いをしたときにあまり盛り上がらなかった!」とのことで、そのためライブの最初のコーナーになったと言います。
心配された2組のコントですが、ふたを開けてみると大爆笑の連続。いぬは指相撲のネタ、カゲヤマはカジノで行われる謎のゲーム「CANYON」を披露しました。この対決の結果は、エンディングで発表されることに!
「以心伝心」バトルで大盛りあがり!
「大阪からの移籍組&東京デビュー組 誰が一番打ち解ける!? チーム対抗コーナーバトル!」では、今春、大阪から移籍したニッポンの社長・辻、マユリカ・阪本、シカゴ実業・山本プロ野球、紅しょうが・熊元プロレス、マルセイユ・津田康平の5人をそれぞれリーダーとして、その下に東京デビュー組がつく、混合5チームを結成。お題の答えを全員で合わせる「以心伝心」バトルです。MCは、ダンビラムーチョ(大原優一、原田フニャオ)が務めました。
各チームが悪戦苦闘するなか、阪本の「好きな名探偵といえば?」というわかりやすいお題や、パニックになった熊元が「いちばん汚いゴミといえば?」となんとも答えにくい質問を出してしまうなど、追い込まれるメンバーに客席は大笑いとなりました。
大阪移籍組と東京組が夢の即興漫才
3つ目の企画は「大阪からの移籍組&東京デビュー組 一夜限りのシャッフルコンビ即興ネタバトル!」。MCを務めるのは、キンボシ(西田淳裕、有宗高志)です。
ここでは、大阪からの移籍組5人が、一緒にネタをやってみたい東京デビュー組メンバーを事前に選び、1日限りのコンビを結成。くじ引きで出たお題で即興漫才を行い、観客・視聴者投票で優勝を決定します。
まず、マルセイユ・別府貴之が選んだのは、カゲヤマ・益田。お題は「都市伝説」で、お互いのネタやギャグをうまく取り入れた漫才を披露します。即興とは思えないクオリティに、思わずMCの有宗も「素晴らしい!」と絶賛しました。
ニッポンの社長・ケツはネルソンズ・和田まんじゅうと漫才。2人のフォルムが似ているとあって冒頭から爆笑が。しかし、お題である「お金」の話になると、暗雲が立ち込めます。話の流れから、2人で「年収を言いあう」と約束しますが、ケツが裏切り、まんじゅうのみが正直に年収を言ってしまう“ハプニング”がありました。
紅しょうが・稲田美紀はシシガシラ・脇田浩幸を選び、「失敗」というお題に挑みます。漫才中は、稲田と脇田が“恋仲関係”という設定で寸劇がスタート。2人の演技に、会場は爆笑となりました。
4組目はマユリカ・中谷ですが……なんと、彼の指名も脇田! 「秋」というお題から、中谷が伝家の宝刀である女性役を担い、脇田とデート。稲田のときとは違う脇田の魅力が存分に伝わるネタでした。
ラストは、シカゴ実業・中川ひちゃゆきが、MCの有宗と「特技」をテーマに即興漫才。指名された有宗が「ちょっと待って! 最後、弱くない?」と心配しますが、デートをレクチャーするネタで笑いを誘っていました。
ネタ終了後のトークでは、まんじゅうとケツがネタ中の裏切りをめぐって言い合いに! まんじゅうが「年収を言え!」と詰め寄ります。こちらの結果もエンディングで発表!
ムゲンダイリーダーのプライドをかけた勝負!
最後の企画は「チーム青山VS∞メンバー全員! 漢・青山、試練の三番勝負!」。MCはかたつむり・林万介です。メンバーから「青山リーダーの厳しさが足りない」という声が上がったことから、∞メンバー約60人と青山軍団5人(青山、蛙亭・中野周平、コットン・西村真二、ダイヤモンド・小野竜輔、大自然・ロジャー)で対戦することに!
「あっち向いてホイ」対決では、熱戦が繰り広げられます。小野とダンビラムーチョ・原田が体全体を使って勝負をしたり、中野がクールに決めて相手を薙ぎ倒したりと大盛り上がりに。
「ピンポン玉ドッジボール」では、20人vs5人の変則マッチ。サンシャイン・坂田光が女性陣を守ったほか、ラストは青山に文句を言っていたスパイク・松浦志穂が引導を渡す!
最後は「ガチかくれんぼ」。青山軍団が、会場や楽屋に隠れた∞メンバー全員を90秒以内に探すという厳しいルールです。徐々に見つけていくものの、なかには見つからないメンバーも!
ケビンス・仁木恭平がスタッフジャンパーを着て会場扉に立っていたり、かたつむり・ピーチとレインボー・ジャンボたかおが客席の足もとに折り重なるようにして隠れていたりと、そのガチ感に大盛り上がりとなりました。
そんななか、MCの林がボケでポロッと言った「近所のファミマもあり!」を真に受けたやさしいズ・佐伯元輝が本当に店舗に行っていて……。
壊さないはずの小道具が…
エンディングでは、対決企画の結果発表がありました。「シャッフルコンビ対決」は、中谷・脇田チームが優勝! 2人は抱き合って喜びを分かち合います。
そして「小道具破壊対決」は、いぬの敗退が決定! ∞ホールメンバー全員で小道具を破壊することになったものの、コント師の命を壊すのは“かわいそう”という空気に。それでも全員が小道具を取り囲むと、中から出てきたのは、ブリーフ姿のそいつどいつ・市川刺身でした。
爆笑に包まれるなか、事件が起こります。芸人たちの意識で「壊さない」認識だったものの、かたつむり・中澤本鮪が躊躇なく破壊したことが発覚! 「何してんの!」と注意する一同に「(壊さないのなら)先に言っといてよ!」と平謝りで、爆笑となりました。
最後は青山が「これからまた団結して頑張っていきますので、よろしくお願いします!」と挨拶。本鮪の“恒例”一本締めで今年の『ムゲンダイフェス』は幕を閉じました。
この日のライブの模様は10月7日(土)までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。
FANYオンラインチケットはこちらから。