不条理を正さなアカン! ほんこんが新著オンラインイベントで「ド直球トーク」

お笑い芸人・ほんこんの新著『コロナと国防~ちょっと待て、こんな日本に誰がした!~』(ワニブックス)の出版記念イベントが、東京・渋谷にあるブック&カフェバー「BAG ONE(バグワン)」で開催されました。無観客のオンライン開催でしたが、YouTubeの生配信では500人以上が視聴するなど大盛況。時に和やかに、時にシリアスな空気で、Twitterなどで視聴者から寄せられるリアルタイムの質問に、ほんこんが忖度なしで答えていきました。

出典: FANY マガジン

10月2日(金)に開かれた今回のイベントは、ほんこんのYouTubeチャンネル「ほんこんのちょっと待て」のちょうど100回目の記念すべき配信でもあります。

YouTubeについて、「ふだん疑問に思っていることを、テレビとかのメディアと違って、ダラダラとしゃべれるのがええかなと思いますね」と語るほんこんは、今回の企画も「(会えなくても)みんなのコメントに即時で反応できて、イベントができることはすごいこと」とやる気満々。政治、人権、マスコミなど業界の“不文律”などお構いなしに、自分の意見をズバズバ主張していきました。

ほんこんさんを突き動かすものはなんですか?

イベントは、同席する書籍の担当編集者が読み上げるSNSの質問を、ほんこんが次々と答えていく形式。“社会派”のご意見番として定着しているだけあって、冒頭からシビアな質問が投げかけられます。

まず、1つ目の質問。

――テレビなどで保守的な考えを主張すれば、出演番組を減らされるかもしれません。勇気を持って言論活動をしているほんこんさんを突き動かすものは、なんでしょうか?

質問者は、ふだんからTwitterなどでコメントを寄せる常連さん。ほんこんは、こう答えます。

「突き動かすものは“ゼニ”ですね(笑)。まあ真面目な話、(2018年に問題になった)韓国海軍のレーダー照射で、テレビの専門家たちの話を聞いていてちょっとちゃうな、これじゃアカンな、と思って。メディアで誰かが言わな(と思ったところから始まった)。最近は、タレントさんとかも踏み込んで話すようになってきたけど、これはエエことちゃうかなと思っています。間違っている、間違っていないということではなくて、それをきっかけに皆さんが、なにが正しいか検証していけばいいのかな、と」

出典: FANY マガジン

その間にもSNSからは、続々と質問が。

――「平和」「人権」「差別」を掲げて反対する意見を封じ込めようとする風潮に、どう立ち向かっていけばいいんでしょうか?

――ワイドショーでコメンテーターが、上っ面だけのコメントをする風潮は変わらないのでしょうか?

――大阪都構想をどう思いますか?

こうした質問に、よどみなく答えるほんこん。

「(ワイドショーは)変わらないでしょうね。日本のテレビ番組にはスポンサーさんがいるから遠慮してしまう。上っ面で(無難な意見を)置きに行くしかないんでしょ」

「(テレビや新聞は)権力を批判していれば正義だと思っている。でも、政府がいいことをやっていたら、ちゃんと褒めなアカン」

「(大阪都構想で)少なくとも二重行政はなくなったらええと思うし、自分は大阪市民やないけど、(みんなが)もっと勉強せなアカンと思う」

出典: FANY マガジン

イデオロギーで凝り固まるのでなく、良いと思ったことは良い、悪いと思ったことは悪いと直球で語るのが“ほんこん流”。

「こんなことを言うと、政府からカネをもらってんちゃうかってよく言われるけどな。俺の確定申告見せたろか?(笑)」

「僕を使うようになってテレビはマシになった」

これだけ歯に衣着せぬ発言をしていると、SNSなどで批判や罵倒をされることもあります。それについてどう感じているか、担当編集者から直接質問されると、ほんこんはこう答えるのでした。

「俺のこと知らんからそんな質問すんやな。俺、究極の“M”やから(笑)。でも、自分の発言が相手にとって(耳のいたい話なので)効いているのかなと思ってます」

その後もSNSからは、新型コロナとの向き合い方や、メディアに物申す姿勢についてなど、多岐にわたる質問が飛んできます。その一つ一つに真正面から答えながら、こう語りました。

「やっぱり不条理なことが世の中にある。そういうところは正していかなアカンと思うんです。テレビとか新聞で正しいことのように言われてても、そうじゃないことがある。そういうことは言うていかな、しゃーないんちゃうかなと思う。まあ、僕を使うようになって、テレビもマシになったんちゃうかな(笑)。だから関西のテレビは健全なんじゃないかな……って思うとります」

出典: FANY マガジン

どこまでもブレないほんこんですが、こんな殊勝な言葉も。

「僕がまだ大阪の番組に出てるのは会社のほうのお力添えもある。そこはありがたいなと思いますね」

続けて「ただ、ギャラの面だけね……」とチクリと付け加えることも忘れず、マネージャーが苦笑いをしながらイベントは終了となりました。

今回のイベントは、公式YouTubeチャンネル『ほんこんのちょっと待て』で視聴することができます。YouTubeチャンネルはこちらから。

書籍情報

『コロナと国防 ちょっと待て、こんな日本に誰がした!』(ワニブックス)

©ワニブックス
出典: FANY マガジン

著者:ほんこん

定価:900 円+税

購入はこちらから。

関連記事

関連ライブ