親子で協力しながら大人気オンラインゲーム・フォートナイトを楽しむイベント『第4回 親子大会 featuring Fortnite』の予選大会が、1月21日(日)に開かれました。主宰・企画は“フォートナイト下手くそおじさん”こと小籔千豊。この日は、自身も親子で参加という気合いの入りようです。YouTubeチャンネル『フォートナイト下手くそおじさん』で生配信された大会の様子を、芸人ライターのぬまんづ・原いい日が「親子の絆」に涙腺を緩ませながら、レポートしていきます!
開始早々まさかのフリーズ!?
フォートナイトは、広大なフィールドに散らばった100人のプレイヤーが戦い、最後まで勝ち残った1組が優勝するというオンラインのバトルロイヤル・ゲームで、親子大会には親子2人1組で参加します。この大会は、親子がゲームを通じて同じ時間を共有し、「親子のコミュニケーションを広げる」「子供が人に教える方法を学べる」「親から子にネットリテラシーを教育できる」という理念をかかげて、今回で4回目の開催となります。
生配信の画面上に登場したのは、小籔千豊さんとムーディ勝山さんの2人。ちなみにこの2人は昨年の『M-1グランプリ』にユニットとして出場していて、その際のユニット名は「サブマごり押し」。実は、これも“サブマシンガンをゴリ押ししていく”というフォートナイト用語からつけられたコンビ名です。
画面上に2人が現れ、いよいよ大会スタート! と思いきや、ここから1分ほど、無言のまま動きません……。「えっ!? フリーズした?」と視聴者も騒然としたのではないかと思いますが、実はこれはドッキリ仕掛けのスタートでした!(笑)
まずは小籔さんから、全3試合行い、バトルロイヤルで10位以内に入るとポイントが与えられ、そのポイントの合計上位7組が決勝に進出するということや、使用禁止武器などのルール説明が。参加者たちは、予選スタートに向けて緊張した面持ちで準備をしていきます。
キャッチボールのようなコミュニケーション
「皆さん、頑張ってください! カマナ!」
YouTubeでお馴染みのムーディさんの掛け声で、いよいよ第1試合がスタート! 小籔親子もバトルに参加し、その様子が配信されます。
小籔さんから息子さんに「ここにおカネあるで」「木の実(ゲーム内アイテム)いらん?」、息子さんから小籔さんに「SMG(武器)もらうわ」「建材ちょうだい、ありがと」といった感じで、親子というよりは、まるで友だちのような会話でゲームが進んでいきます。
まさにフォートナイトが、小籔さんがこの大会に求める「キャッチボールのようなコミュニケーションツール」になっていると感じました。
参加者のペアは、お父さんと息子さん、お父さんと娘さん、お母さんと息子さんなど、さまざま。コメントでも「ママプレイヤーを応援します!」など、いろいろな声が見られました。
親子大会とはいえ、試合が進むにつれてエリアが小さくなっていき、最後の10人ほどに絞られてからは、もうプロの試合と遜色ないくらいのスピード感とカメラワークで、この取材前に少しプレイしてみた筆者(1回だけ、まぐれでビクロイ=1位に!)には、誰が何をしているのか全然わかりませんでした!(笑)
親子フォートナイトで学びや気づきが
第2試合ではスタートから数分で、まさかの小籔親子が敗退! そのとき、「ごめん」「1人だと思ったな」という会話が……そこで感じたのは、このゲームには“悔しい負け“があるということでした。
こういった対人のゲームは、1人用の対コンピュータよりも負けると数倍悔しい感じがします。特に気合いが入っているときや、絶対に負けられないときなど、場合によっては興奮して口が悪くなってしまう場合もあります。
ただ、そこは親子大会のいいところで、負けたり、上手くいかなかったりして子どもの口が悪くなったとしても、親子であれば学びの機会になるのではないかと思いました。
ペアでの戦いは、相手を思いやったり、フォローしたり、もし負けてしまっても、どうして負けたか、連携は取れていたか、声を掛け合えていたかなど、反省することはたくさんあります。怒りに身を任せても成長にはつながらないということを学ぶこともできます。そんな部分を素直に出せるのが、親子大会の素敵なところだと感じました。
また、試合中にムーディさんが紹介したメッセージによると、「中学生になって部活が忙しくなった」「ほかのゲームをやるようになった」などの理由で、親子でフォートナイトをする機会が減ってしまっていたけれど、この親子大会をきっかけにまた一緒に遊ぶようになったというペアが何組もいて、やっぱりとても素敵な大会だなと思いました。
そして全3試合が終了し、4月14日(日)に行われる決勝大会に進出する上位7組が決定!
進出ペアへのインタビューでは、子どもたちからは「緊張した」「勝てて嬉しかった」、親御さんからは「子どもの足を引っ張らないように頑張った」「4月まで、また練習に励みたい」といった声が上がり、そんな「親子の絆」に涙腺ゆるゆるの筆者は、泣きそうになってしまいました。
予選大会は今後、27日(土)、28日(日)にも行われますが、それとは別に「飛び込み予選」も随時、実施されます。この日も、予選大会後に飛び込み予選が開かれ、飛び込みとは思えないほどの激戦に「レベル高すぎ!」「みんな上手過ぎる!」などのコメントが飛び交っていました。
飛び込み予選は今後も開催されるとのことなので、ぜひ「フォートナイト下手くそおじさん」のYouTubeチャンネルを登録して、通知をオン!で最新情報をチェックしてみてください! 試合の様子もチャンネル内からアーカイブ視聴できます!
本物そっくりの和歌山城が登場!
予選大会のあとは、エキシビションとして、大会を協賛するユタカ交通が用意した「和歌山城マップ」を小籔さんと一緒にプレイ。フォートナイトの世界に丸ごと再現された和歌山城を舞台に、参加者たちがバトルを楽しみます。
もともと海外でつくられたゲームですが、ふだんの広大なマップで楽しむバトルロイヤルとはまた違った、戦国時代のような戦略と戦い方を求められるシーンも多くありました。
実際、再現度の高い和歌山城でのバトルを見ていたムーディさんから「やっぱり城って攻めづらいんやな」「攻めるほうより、守るほうが有利や」という発言が。筆者も、実際にお城を見に行ったり、時代劇のドラマや映画を見たりすることはありましたが、ある意味、実際の戦いに近いフォートナイトというゲームから、日本史的な知識を得られることに驚きました。
ユタカ交通は「和歌山駅前マップ」も公開していて、のちほどネットでマップを検索してプレイしてみたのですが、もうほぼ本物!というほどの再現度でした。
家族旅行のきっかけにも!?
「親子大会」と「実際のお城やマップが楽しめるフォートナイト」が組み合わさることで、「じゃあ、実際に旅行に行ってみようか!」と、本当に和歌山が家族旅行の行き先候補になるかもしれません。
そう考えると和歌山に限らず、「フォートナイトのあのマップ、実際に見に行ってみようか!」「あのゲームのフィールドがすごく素敵だから行ってみたい!」などと旅行やドライブのきっかけになったり、「ここでビクロイしたよね!」「この角から敵が出てきてお父さんやられたんだよね!(笑)」というような会話も生まれてきそうです。
親子大会が掲げる「親子のコミュニケーションが広がる!」という理念が、この「和歌山マップ」によって1段階も2段階も上がったと感じました。ゲームと現実がとてもきれいに融合し、家族のコミュニケーションや思い出づくりに一役買う時代が、もうきていたんですね。
「一家に一台、フォートナイト!」――それが家族の時間をより一層、濃いものにしてくれるのではないでしょうか。いつか僕も子どもが生まれたら、一緒にフォートナイトをやって、一緒に喜んだり、一緒に悔しがったりしてみたいなと思います。
そして4月の第4回親子大会決勝も、どんなドラマが生まれるのか、どの親子が優勝するのか、いまから楽しみです! 予選大会、エキシビションに参加された皆さん、お疲れさまでした! 皆さん全員、GG(グッドゲームの略)でした! カマナ!
取材・文:芸人ライター・ぬまんづ原いい日
YouTubeチャンネル「フォートナイト下手くそおじさん」はこちらから。
「【LIVE】フォートナイト第4回親子大会予選 1日目」はこちらから。
ユタカ交通の「和歌山マップ」の島コードはこちら!
「和歌山駅前MAP:島コード 0088-4634-2360」
「和歌山城MAP:島コード 8343-1088-9153」