沖縄で誰もが知る「動物失踪事件」、一風変わった学校の「貧血検査」…人気ライブ「ガチ密噺」が『沖縄国際映画祭』とコラボ

今年も4月に開催される『第16回沖縄国際映画祭』。今回の映画祭も大いに盛り上げるためのスペシャルイベントとして、東京・ヨシモト∞ホールで不定期に開催されている人気トークライブ「ガチ密噺」の沖縄編が、2月10日(土)に開催されました。題して『島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭 presents ガチ密噺(沖縄編)』。人気芸人たちが披露する沖縄のリアルな都市伝説、不思議な言い伝えに観客も大興奮でした。

出典: FANY マガジン
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「ガチ密噺」は、芸人たちが都市伝説、心霊、不思議な言い伝え・風習など、さまざまなジャンルで、ここでしか聞けない話、通称「密噺(みつばな)」を持ち寄る人気トークライブです。

“沖縄編”と称した今回は、藤本淳史、シークエンスはやとも、佐藤ピリオド.、デニス(植野行雄、松下宣夫)、大自然(しんちゃん、ロジャー)、ヤースー、金城めくるくん、キャン×キャン・ゆっきーの10人が、愛する沖縄にまつわるガチ密噺を披露しました。

■失踪した動物が意外すぎて…

最初のトークテーマ「都市伝説」では、沖縄出身のゆっきーが「沖縄の人ならば誰もが知っている」という密噺で、観客を引き込みます。

いまから50年以上前の1973年のこと。ある動物が動物園に入園するため、外国から飛行機で沖縄に輸送されてきましたが、その動物は那覇空港で檻を突き破って逃走。その後、自衛隊や米軍、一般市民がどこを探しても見つからず、ついに未解決の失踪事件となったそうです。

出典: FANY マガジン
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ゆっきーの軽妙な語り口に、会場の観客と芸人たちはこの時点で、かなり前のめり。さらにゆっきーが「その動物はなんでしょう?」と問いかけると、一同は興奮。「トラ!」「クマ!」「カバ!」などさまざまな声が上がるなか、正解はなんとゾウ! この答えに満員の会場からは「えー!」というざわめきが起こり、さっそく大盛り上がりとなりました。

「痛すぎるくらいに切られた」

次のテーマ「言い伝え・風習」では、沖縄の学校で行われていたという「貧血検査」の話が。薬指の先をカッターのようなもので切り、出てきた血を医者が長いストロー状の管で吸って試験管に移す、というもので、現在ではもう実施されていないとのことですが、沖縄県民にとっては“あるある”だとのこと。

出典: FANY マガジン
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この独特な検査に会場は騒然となりますが、沖縄出身の大自然・ロジャー、金城、ヤースーらは「毎年やっていた。逆にやってないの?」と、むしろみんなの反応に驚いた様子。金城は「さすがに痛すぎるよなってくらい切られたことがある」と語り、ロジャーは「あの列(の医者)は、痛いらしいぜってウワサになる」と思い出を話すと、場内は大笑いとなりました。

沖縄出身ロジャーの悲しいエピソード

また、最後のトークテーマ「びっくりしたこと」では、大自然・ロジャーが野太い声でおもむろにこんなエピソードを語ります。

「僕は長男なんですけど、じいちゃんから『雷が鳴ったら、長男が庭に出てカチャーシー(※沖縄の伝統的な踊り)を踊れ』と言われていたんです。そしたら雷様が鎮まると言われて。風習だからってずっとそれを信じていて、最近、沖縄県民の前でそれを言ったんですけど、だーれもやっていなかった……」

出典: FANY マガジン
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この、もはや“一族の風習”でしかないロジャー家のエピソードに会場は大爆笑。藤本は「オリジナリティあふれる一族ですね」とフォローしますが、ロジャーは「オジー、何してくれてんの……」と、悲しい表情を浮かべていました。

こうして、1時間以上にわたり、さまざまな沖縄の知られざるエピソードが紹介された「ガチ密噺(沖縄編)」は終了。最後はデニス・行雄が、結論として「沖縄はいいところ」と締めくくり、藤本も「思いやりにあふれる話も多かった」と、この日のガチ密噺で、沖縄愛がさらに高まった様子でした。

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