喜寿を迎えた末成映薫と還暦を迎えた未知やすえの5年ぶりとなるディナーショーが、3月10日(日)に大阪・リーガロイヤルホテルで開催されました。『映薫とやすえのラッハーンで脳みそストローでチューチューしちゃうぞみたいなディナーショー~喜寿と還暦ですがなにか~』と題されたイベントには、大人から子どもまで300人以上のファンが詰めかけ2人は大ハッスル! ダンスや歌だけでなく、ミニ新喜劇まで披露して大盛り上がりのひとときになりました。
末成とやすえのセーラー服姿で幕開け
毎年、華麗なダンスやゴージャスな衣装で観客を魅了してきた末成とやすえのディナーショーですが、近年はコロナ禍により開催を控えていたため、5年ぶりの開催となりました。
ショーは末成とやすえがセーラー服姿で登場し、新しい学校のリーダーズのヒット曲『オトナブルー』から幕開け!!
序盤は2人がステージを降りて観客とハイタッチするなど大サービス。ステージに戻ると、お約束の“首振りダンス”を披露します。末成が「年考えて運動せなあかん」とこぼすと、客席から「待ってたよー!」と温かい声援が上がりました。
続いて、ピン芸人・もりやすバンバンビガロの演芸コーナー。回転させた2つのボールでテイッシュを取り出す「箱ティッシュイリュージョン」やジャグリングにクイズなど、お客さんたちとトークしながら芸を繰り出して会場を盛り上げます。
ここでしか楽しめないドレス姿の歌謡ショー
次は一転して、会場がしっとりとしたムードに。スポットライトに照らされて登場したやすえは、ロングドレス姿でAIの名曲『Story』を歌い上げました。やすえの包容力のある歌声に合わせて、お客さんたちがピンク色のペンライトをゆっくり揺らします。2曲目には松任谷由実の『真夏の夜の夢』を、肩が大胆に露出した真紅のドレス姿で熱唱しました。
一方の末成は、輝くような白いドレスで登場し、客席を練り歩きながら越路吹雪の『ラストダンスは私に』を披露しました。上品でゴージャスな末成のパフォーマンスに、お客さんたちは手拍子しながらうっとり。同じく越路の『一寸おたずねします』では、スパンコール輝く黒のドレスで歌い、美空ひばりの『一本のえんぴつ』も思い入れたっぷりに歌い上げました。
ミニ新喜劇でギャグ連発
お笑い要素がたっぷりなのも、このディナーショーの魅力。漫才コーナーでは、ギャロップ(林健、毛利大亮)が10分ネタを披露してたっぷりと笑わせます。
ミニ新喜劇『ディナーショー危機一髪!! 映薫?&やすえ?vs借金取り』には清水啓之、森田まりこ、松浦真也、そして座長の吉田裕とアキが登場!
末成とやすえは、アキ扮する借金取りの舎弟「ゆみ吉」と「ヤス」として登場。一方で、吉田が末成役を演じ、松浦がやすえ役を演じるという不思議な設定です。
アキから「ほんまに末成映薫なら歌が得意なはず」と水を向けられた吉田が、松浦のギター演奏に乗せてシャンソンの名曲『愛の讃歌』を歌う一幕も。ほかにも末成の「インガスンガスン」や、やすえのキレ芸、アキの「いぃよぉ~」など、新喜劇らしいギャグもふんだんに繰り出されました。
最後はやすえが感極まって…
最後は、ディナーショー恒例の『新喜劇があるさ2024』を歌いながら、末成とやすえが再び客席に降りてファンサービス。2人とも、観客から抱えきれないほどたくさんの花束を贈られて感無量の様子です。
末成は集まったファンに向けて、こう感謝しました。
「本当に77年間、(やすえは)60年間、がむしゃらに生きて参りました。100歳までは続けていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします」
やすえもまた、こみ上げる気持ちを抑えきれないといった様子で挨拶しました。
「私も昨年、還暦を迎えまして。見た目は若いと言われながらもへたへたでございます。まさか病気をすると思ってもいなかったし、まさかもう一度、舞台に立てるとは思っていなかったので、本当に改めて……ありがとうございます」
やすえが最後に感極まって言葉に詰まると、末成が「喜びを、噛み締めております!」とすかさずフォロー。最後は2人そろって、「本当に、楽しいひとときでした。また来年も趣向を凝らして皆さんに笑っていただけるようにがんばりますので、またお越しください!」と笑顔で語って、ディナーショーは幕を閉じました。