小中高生がエンターテインメントの世界を体験できる「よしもと放課後クラブ」のイベント「エンタメスプリングキャンプ」が、3月24日(日)に大阪市内のよしもとアカデミー大阪校で開催されました。当日は、YouTube番組制作、K-POPダンス、漫才、吉本新喜劇のプログラムが用意され、スマイル(ウーイェイよしたか、瀬戸洋祐)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)や酒井藍など人気芸人たちも登場。参加した子どもたちは、エンタメについて楽しく学びました。
「よしもと放課後クラブ」は、吉本興業が東京・大阪・沖縄で運営する小中高生を対象としたクラブ活動。子どもたちが放課後に安心して身を置ける場所を提供すると同時に、エンターテインメントの世界への夢を応援しています。
子どもたちがYouTube番組を制作
まずはエンタメ業界の裏方の仕事を体験するワークショップ「芸人と一緒にYoutubeを撮ってみよう!」からスタート! 9~17歳の9人が実際に30分のYouTube番組を制作しながら、現場の仕事を体験しました。番組の出演者としてスマイルが子どもたちをサポート。収録した動画は後日、「よしもとアカデミー」のYouTubeチャンネルで配信されます。
まずは番組名から考えることになりますが、なかなかアイデアが出ない子どもたちに「好きな番組名をアレンジしてみる?」と瀬戸がアシスト。相談の結果、“スマイル”も入れた「エンタースマイル セトゴテン」というタイトルに決定。瀬戸は「なんか荷が重いわ!」と苦笑いです。
カメラマン、ディレクター、進行スタッフの役割を決めたら、モノボケコーナー、トークコーナーを担当する2チームに分かれて、子どもたちが収録準備にとりかかります。スタッフの指導を受けながら小道具を確認して机に並べたり、トークコーナーのテーマを書いたパネルを準備したり……と大忙し。
カメラマン担当の子どもたちは、よしたかの激しい動きに合わせてピントや画角を合わせる練習をします。なかなかのカメラさばきに、よしたかは「プロですか??」と驚きの表情を見せました。
事前に用意されていた台本を使ってリハーサルを終えると、いよいよ本番。9歳のディレクターが「まもなく本番です!」というかわいい声で呼びかけると、スマイルの2人も思わず笑顔になります。
しかし、冒頭から「おもしろいことを言って」とカンペで無茶ブリ。よしたかのギャグに「おもしろい」という感想を書いた斬新なカンペが出されたかと思うと、「(相方が)すべったら怒鳴りつけろ!」と厳しい指示が飛び出す一幕もありました。
プロ顔負けのディレクションに必死に対応したスマイルの2人は、「いつもは大人たちの愛想笑いに慣れてるけど(笑)、子どもたちは正直なのでおもしろくなかったら笑ってくれない。鍛えられました!」と初心に帰った様子。ワークショップを終えた子どもたちは、「カメラマンは思っていたより簡単にできた」「将来、ディレクターになりたいので良い経験ができた」と口々に感想を語りました。
ストリートダンスを基礎から学んで披露
大阪のよしもと放課後クラブで毎週月曜に実施している「K-POP ダンスクラブ」のレッスンを体験できるオープンスクールには、小学生から高校生までの22人が参加。講師はプロダンサーのNONO(gp STUDIO)。ゲストのフースーヤ、紫式部(ことみ、ほまり)も加わり、まずはストレッチで体をほぐします。
半分以上がダンス未経験者とあって、ストリートダンスの基礎であるアイソレーションの練習も取り入れます。アイソレーションとは、首、胸、おしりなど体の各部分を単体で動かすこと。難しい動きも練習するうちに、だんだんとスムーズにできるようになっていきました。
その後は実際にK-POPの人気曲を使ったダンスを練習。振り付けを半分ほど覚えたところで実際に音楽をかけると、子どもたちは「思ってたより速い!」と苦戦します。講師のNONOは、「フリをきちんと覚えたら、速く踊ることはできるので頑張ってください」とアドバイス。ターンやウェーブが多いK-POPダンスは、しなやかに体を動かしていくのがコツです。自主練習の時間を経て、本番のスピードについていけると、子どもたちからガッツポーズが出ました。
保護者が見守るなかで行われた発表会では、ダンス初心者も経験者も笑顔で見事に踊りきることができました。フースーヤの2人も、「今日からぼくも韓流スターになります」(谷口)、「これを機に本格的にダンスを習おうと思います。よしもとのBTSを目指します」(田中)とすっかりダンスにハマったようです。参加した子どもたちは「難しかったけど楽しかった!」と笑顔を見せました。
穴埋め台本を使って漫才に挑戦!
構成作家の藤田曜氏が講師を務めた「よしもとお笑いクラブ オープンスクール~漫才編~」は、漫才を作って披露するワークショップです。小学生から高校生まで18人の参加者が漫才に挑戦しました。
即席コンビを含む全9組が、さっそくネタ作りを開始。初心者でも取り組みやすい穴埋め式の台本は、「遠足」「修学旅行の思い出」など、どれも子どもに身近な設定で、ボケを考えやすいように工夫されています。
藤田氏は、「ネタを作るときは、相手の意見を否定しないことが大事」とレクチャー。子どもたちのサポートを務めたからし蓮根(伊織、杉本青空)の2人も、「とにかく大きな声を出すこと」(伊織)、「スベる、ウケるは気にせずに自信をもってやってみよう」(杉本)と応援します。
講師にヒントをもらいながらネタが完成したら、次は立ち稽古です。藤田氏は「台本を読みながらでいいので、肩と肩が触れるぐらいに立って声を出してみましょう」とアドバイスし、「ボケの部分はもっと大きい声で、動きを大きくしたら面白くなるよ」などと具体的に指導します。
最後は保護者をスタジオに迎えてお披露目。漫才の講評を担当するラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)も見守ります。
トップバッターで堂々と演じた小学生の男女コンビは、「緊張したけどやってみたら楽しくて、いい間合いが取れました」とプロの漫才師さながらのコメント。ラニーノーズ・山田も「ツッコミの斬新な動きがよかった。いまの時代はツッコミも個性が大事!」と絶賛でした。
ほかにもスリムクラブを彷彿とさせるシュールなネタを披露した女子小学生コンビ、ミキのようなコンビネーションをみせた兄弟など個性豊かなコンビが登場。長尺のつかみで沸かせたトリの女子コンビには、洲崎も「“ボケがふりまわして、ツッコミがついていく”という形ができていてすごい!」と驚きの表情です。手ごたえを感じたの子どもたちは、「いい感じにできた」「笑ってくれてうれしかった」と楽しそうに語りました。
新喜劇でプロ顔負けのアドリブを連発!!
この日、最後のワークショップは、「よしもとお笑いクラブ オープンスクール~吉本新喜劇編~」。小学生~高校生までの36人の子どもたちが事前に決められた配役で80分間稽古し、新喜劇「うどん屋は変な客ばかりで大騒ぎ2024」を仕上げていきます。
長年にわたって新喜劇に携わってきた構成作家の大工富明氏の演出のもと、うどん屋の大将役に吉本新喜劇座員の太田芳伸、大将に惚れる女役に同じく曽麻綾が加わった稽古は本格的。プロと同じ段取りで進められます。
まずは台本を見ながら本読み。うどんの注文をたたみかけるときの間の取り方、松浦真也のギャグのメロディなど子どもにはちょっと難しいところもあります。実際に舞台を使って練習する立ち稽古では、低学年の子どもたちがケガをしないように、“コケ方”の練習も入念に。椅子を倒した音で迫力を出すのがポイントだそうです。
80分の稽古を終え、保護者を迎えていよいよ本番開演。講評を担当する新喜劇座長の酒井藍が「楽しみでNGKから走ってきました!」とメイドの衣装で登場すると、子どもたちから大歓声が上がりました。
本番が始まると、練習ではできなかった難しい間もこなし、アドリブでコケまくる子どもたち。新喜劇でおなじみのギャグを楽しそうに演じていました。
酒井は、「椅子を持ちながらコケる方法は、座員が最初に覚える技。それがきちんとできていてビックリしました! 原石だらけやん! 全員スカウトしたいです」と興奮気味。酒井が36人すべての参加者にリスペクトを込めて感想を伝えると、子どもたちは真剣な表情で聞き入っていました。
【よしもと放課後クラブ大阪校 会員募集】
よしもと放課後クラブ大阪校では会員募集中です!
毎週月曜に「K-POPダンスクラブ」、毎週水曜に「よしもとお笑いクラブ」を開催しています。興味のある方、参加してみたい方は一度、見学にお越し下さい!
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