東京の女性芸人の中で“オシャレ番長”として名高い光永(ひなた)。instagramでは日々、カラフルでメンズライクなコーディネートをアップし、その高度なオシャレテクが注目されています。自身がプロデュースするブランド「so.C.hu(ソクチュウ)」では、季節ごとに新作を発表し、そのオシャレ眼力を発揮したアイテムは好評を博していますが、その「so.C.hu」も、今年の5月に4周年! これを契機に「4周年の記念アイテム」を作成することになりました。そこで、そのアイテム完成まで密着連載をスタートします!
第1回の今回は、初回のサンプルのチェックの様子をリポートします。細部へのこだわりをみせる“プロデューサー・光永”の本気に刮目せよ!
バッグの大きさ、肩ひもの幅…こだわり調整
じつは、4周年記念アイテムの作成はすでにスタートしていて、今回はこれまで重ねてきた打合せから、いくつかのサンプルが出来上がったということで、それをチェックするところから始まりました。
記念アイテムは、「Tシャツ」「バッグ」「ビスチェ」「キャップ」「ネクタイ」の5アイテムの予定。出来上がった「バッグ」のサンプルを見た光永の第一声は「かわいい~!」とまずまずの出来栄えの様子。しかしその後、すぐに大きさをチェックしながら、「色がメタリックでカッコいいんだけど、この大きさだと使いにくいかも。もう少し小さいほうがカワイイ。ipadが入るくらいの大きさにひと回り、いや、半分くらいにしてもよさそう」と意見をバンバン言っていきます。
ターコイズブルーのバッグのフチについては、「見本で見ていたのと出来上がりとでは印象がちょっと違うかな。ここはもう一度、色を変えてもいいですか?」とカラーチャートとにらめっこ。肩ひもの幅も1センチ単位で調整をしていました。
グッズ完成まで「まだ4合目」
次に、光永がイラストを起こしたというビッグシルエットの「Tシャツ」のサンプルもチェックしていきます。出来上がったプリントの雰囲気が少しイメージと違ったのか、何度も念入りに確認をしていきます。「このTシャツは女子も男子も着られるものを」という思いがあるため、打合せに参加した男性スタッフに「どの組み合わせだったら着られそうですか?」と意見を聞いていきます。
議論を重ねたTシャツの方向性が決まったあとは「ネクタイ」のサンプルを手に、実際に首に巻いてみたりしてその感触を確かめます。
光永は海外のSNSなどでもネクタイをどう巻くとオシャレになるかを研究しているようで、「ネクタイをリボンみたいにして巻いてた人がいて、それがかわいかったんです!」と力説し、そのイメージをスタッフに見せ、またネクタイの幅についてもミリ単位でオーダーを出すなど、プロデュースにかける本気ぶりが感じられました。生地をこだわっているので、今回のタイミングに間に合うかわからないとのことです。
さらに、Tシャツに刺しゅうを入れるというアイデアはどうかとスタッフに持ち掛けますが、「完成までのスケジュールを考えると難しいかも」という返答が……。
そこで諦めず、「たとえばサイズを小さくした刺しゅうでもいいので、一度、確認してもらえますか?」と粘るなど、とにかく本気で取り組む姿には、自身がプロデュースするこのブランドにかける強い思い入れが感じられました。そして、光永の思いをなんとか具現化しようとするスタッフも、さすがこれまで数年間、一緒にブランドを作ってきたチームワークぶりでした。
最後に光永に、「『4周年アイテム完成までの道』を山登りにたとえると、いまは何合目ぐらい?」と聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
「うーーーん、まだサンプルが出来上がっていないビスチェやキャップもあるし、今回、チェックしたのももう一度、修正となったので、半分には到達していないかも。なので、4合目ぐらいで」
FANYマガジンでは、今後もアイテム制作の模様を完成まで追っていきます! 光永の納得するものは出来上がるのか、次回もお楽しみに!