マキザッパ作り、サッカーゲーム、輪投げ、楽器隊…「よしもとしんきげきフェス」で座員たちが“素顔”全開!

今年、65周年を迎えた吉本新喜劇の初野外フェス「よしもとしんきげきフェス」が、5月3日(金・祝)、4日(土)に大阪・万博記念公園で開催されました。お天気にも恵まれ、盛りだくさんのイベントと大勢の人で賑わった2日間。今回は、新喜劇の座員であり芸人ライターとしても活動する吉岡友見が、各ワークショップ会場に足を運び、そこで見えた座員の魅力や新たな一面をみなさまにお届けしたいと思います。新喜劇座員って素敵なんです!

(撮影は、同じく座員のおやどまりが担当しました!)

©おやどまり
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フェスでは、メインの「しんきげきワクワクステージ」で座長の酒井藍や吉田裕が中心となって、一般の子どもたちも出演する『万博こどもしんきげき』を上演。このほかにも公園内にはお子さま向けのワークショップが多数用意され、新喜劇の歴史を知る「吉本新喜劇65周年記念展覧会~ホンワカパッパで65周年~」も実施しました。

「お父さん」にも「友だち」にも「お兄さん」にもなれる

万博公園内の「上の広場」で行われていたのは「ちくびドリルの棒(マキザッパ)をつくろう~~!」です。新喜劇でお馴染みの小道具「マキザッパ」を実際に工作するワークショップ。担当したのはボンざわーるど、もじゃ吉田、川筋ライラ、野崎塁です。

プライベートでも“父親”であるボンともじゃは、子どもたちとすぐに打ち解けます。親御さんにも「子どもちゃんだけじゃなく、親子で協力するのがコツなんです!」と呼びかけ、新喜劇では見ることができない“お父さん”の一面を見せました。

舞台で子ども役を演じることが多い川筋は、明るく元気に子どもたちと同じ目線。はたから見ていたら友だちです。これも才能。

物腰の柔らかい野崎は優しいお兄さんのようで、女の子からラブレター(?)をもらっていました。色男ですね……。

©おやどまり
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スーパーボールすくいやコイン落とし、輪投げといった懐かしい遊びを体験できるコーナー「しんきげきえんにち」を担当したのは、いがわゆり蚊、伊丹祐貴、入澤弘喜、松元政唯、住吉大和。

舞台上では魔女や老婆など個性際立ついがわですが、ふだんは料理上手の丁寧な女性なんです。子どもたちにも「ひとつずつ、ゆっくりね」と優しく声がけ。やっぱり丁寧です。

伊丹は「コイン落としは平均に落とすのがコツで……」と職人気質な一面を見せます。そして一見強面の入澤は、保育士免許を取得している子ども好き。元気に子どもたちを盛り上げて本領を発揮しました。

ひげがワイルドな松元は、じつはピュアで癒し系。不器用ながらも優しく子どもたちと接します。新喜劇男性座員のなかで最年少の住吉はまっすぐ子どもたちと向き合い、本当のお兄ちゃんのようです。

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真っ赤に日焼けした3人組!

変わって万博公園内「下の広場」では「鉄道大好きYouTuber鈴木絢子と一緒に鉄道工作で楽しもう!」が開催されていました。チャンネル登録者数106万人の人気鉄道YouTuberと一緒に、乗り物の役割や仕組みを学びながら工作を楽しむこのワークショップには、筒井亜由貴とぢゃいこが参加。

何事もストイックに取り組むぢゃいこは、作業もテキパキと段取りがよく、エンタメ大好きな筒井はまるでテーマパークのキャストのよう。絢子先生がスムーズに進行できるように「へー!」「すごい!」と盛り上げる2人は、教育番組のお兄さん・お姉さんのようでとってもほほえましかったです!

炎天下の「下の広場」では、今回いちばん体力を使ったであろう「めざせハイスコア!キックターゲット!!」も。担当したのは、サッカー経験者の新名徹郎、森田展義、新井崇史です。

©おやどまり
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3人とも「がんばれ!」「いいね!」と大きな声で、子どもたちだけでなく大人も盛り上げます。うまくボールを蹴るコツについて新名は「集中力」と話し、ふだんの新喜劇の舞台とは違ったスポーツマンの一面をのぞかせていました。

真っ赤に日焼けしていた3人が少し心配ですが、そんな心配をよそに本人たちは元気に爽やかに、皆さんを楽しませていました。かっこいい!

隠しきれないスターのオーラ?

会場内の各所では、新喜劇の名物バンド「ホンワカパッパー隊」が練り歩きます。メンバーは、ベースの森田展義、トロンボーンの金原早苗、タンバリン&MCの岡田直子、鍵盤ハーモニカの服部ひで子、サックスの桜井雅斗、トランペットの大塚澪です。

暑い日に演奏して練り歩くには“技術”もさることながら“体力”も必要です。うまく演奏するコツを岡田にたずねたら、「元気!」と一言。その言葉が伝わっているのか、ホンワカパッパー隊の後ろにはたくさんの人が連なって、長い列になっていました。やっぱり自分が元気に楽しむと、人にも伝わります。

新喜劇には、ほかにも楽器を演奏できるメンバーがたくさんいます。本当にみんな多才です。

©おやどまり
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会場となった万博公園内に潜んでいる座員を見つける企画「新喜劇座員みーつけたっ!」に参加していたのは、はじめ、伊賀健二、山田亮、森川隆士、多和田上人です。

それぞれ新喜劇でお馴染みの衣装を身に着け、人ごみに紛れています。しかしスターのオーラ(?)を隠せないからなのか、衣装を着ているからなのか、すぐにお客さんに見つかります。これは、オーラということにしておきましょう……。

©おやどまり
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舞台裏で盛り上がった「辰巳うどん」!?

そして舞台裏でいちばん盛り上がっていたのが「辰巳うどん」。うどん屋さんで修行経験のある辰巳智之が、出演者のケータリングにうどんを出すという企画です。お客さんに見えないところでこんなことが……。

味を期待していなかった出演者たちが恐る恐る口にすると「想像の120倍美味しい!」と評判となり、2日間とも完食! 意外な才能が開花していました。辰巳にうどんを美味しく作るコツを聞いてみたところ、「食べてほしい人を思って作る」と“二枚目”な答えが返ってきて少し腹が立ちました(笑)。

©おやどまり
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今回のフェスは、座員や芸人だけではなく、たくさんの社員やスタッフがかかわる大きなイベントでした。事前の準備から当日の運営、片付けまでどれだけの人が動いていたのか。ふだんはマネージャーの社員が、各ワークショップや飲食ブースの受付、接客までしていて、もはや“なんでも屋さん”です。

とある社員は「できること全部やる方式ですね」と、大変さを微塵も感じさせずにさらりと言ってのけました。吉本の社員、強い。恐るべし。

フェス当日は、ここで紹介した以外にもたくさんのワークショップが開催され、どこも大賑わいでした。いろんな人のいろんな一面を見ることができた今回のイベント。どこに行っても何を任せても、全力で取り組む座員の姿を見て、吉本新喜劇の一員であることが誇らしくなりました。

たくさんいる座員にそれぞれ魅力があって、そしてまだ見せてない一面があるのかも……。もっとみなさんを知りたくなった2日間でした!

©おやどまり
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