最新の高速通信規格「5G」を使った初のお笑いライブ『au 5G Presentsみんなの5G 和牛の高速ライブ』が、10月30日(金)にヨシモト∞ホール(渋谷区宇田川町)で開催されました。ハロウィンイベントとしてオンラインでも同時配信されたこのライブには、和牛(水田信二、川西賢志郎)に加えて、相席スタート(山﨑ケイ、山添寛)、ななまがり(森下直人、初瀬悠太)が登場。5Gとお笑いを組み合わせた新しい試みが次々と行われました。
透過ディスプレイで「家から出演できる」
イベントの始まりは、和牛2人のトークから。
「例年のハロウィンはコスプレをした人でにぎわっているが、今年は死神の恰好をした1組だけしかみなかった」
川西が今年の渋谷の落ち着いた様子を報告し、「今日はバーチャルでも楽しもう!」と呼びかけます。
このイベントは、渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」で行われた無料オンラインイベント「バーチャル渋谷au5Gハロウィーンフェス」の一環。舞台の真ん中に設置された「透過ディスプレイ」は、5Gの超高速通信技術を使って別会場とつなぎ、タイムラグなくやり取りすることができます。
透過ディスプレイの実物を見た水田は、「飛行機に乗り遅れてライブに間に合わないとなった時に、(ディスプレイで出演すれば)家から出演できるということか」と、早くもテクノロジーの力を使って“なまける”方法を思いついた様子。川西に「(5Gで)ラクをするのはダメですよ」と諭されていました。
5Gでつないで相席・山﨑を祝福
さっそく透過ディスプレイを使います。
同じ渋谷にあるコワーキングスペース「Laugh Out(ラフアウト)」にいる相席スタートの2人を呼び出し、ディスプレイに投影。5Gの中継映像は、音声の遅れや不自然な動きがまったくありません。まるで全員がその場にいるようなスムーズなやり取りに、和牛と相席スタートの4人も「本当にステージ上にいるみたい」と感動していました。
5Gの技術を体感したところで、あらためて川西が、10月14日に結婚したばかりの山﨑に「ケイちゃん、おめでとう!」と祝福すると、会場は割れんばかりの大拍手。重ねて水田が「(10月27日に受賞した)メガネベストドレッサー賞受賞おめでとう!」というと、川西が「それちゃうで」とツッコみ、笑いとともに会場はほんわかした雰囲気に。
幸せいっぱいの山﨑は、「旦那さんの好きなところはどこ?」という質問に、「私のことを好きなところです♪」とノロケ全開でした。
フリップのタイミングは完璧
祝福ムードに包まれた後、イベントは透過ディスプレイを使ったゲームコーナーに移ります。1つ目のコーナーは「5Gでぴったり合わせましょう」。お題に対して、4人がそれぞれフリップに書いた回答を合わせるゲームです。
1問目の「超高速と言えばなにか?」というお題の回答は――。
山添「リニアモーターカー」
山﨑「男と女が恋におちるスピード」
川西「(大阪の名物そば店)信濃そば」
水田「イカのかのこ包丁」
4人バラバラでまったく合わず、ただ1人まともな回答をした山添だけが浮く形。山添は「合わせにいってくださいよ~」と怒っていました。
水田が、すし職人がイカに切れ目をいれる包丁さばきの速さを力説すると、川西が「それをかのこ包丁っていうの誰も知らんねん」とあきれ顔。
その後もお題が続きますが、最後まで4人の答えは合いません。結局、回答はそろわないものの、山添の「せーの!」の合図で4人が一斉にフリップをめくるタイミングは完璧で、5Gの超高速通信を体感することができました。
和牛・川西の答えは「ハート1つ」
その後、和牛の2人が透過ディスプレイを使って、お互いに離れた場所から漫才を披露する『ホログラム漫才』を実演することに。そのために水田が∞ホールからLaugh Outの会場へ移動する間、代役としてななまがりの2人が登場しました。
水田の移動中、「女心をつかんでいるのはどっち?」コーナーがはじまります。恋愛にまつわるお題に対して、川西とななまがりが答え、どちらが女心を捉えているかを透過ディスプレイを通して山﨑がハートの数で判定します。
1つ目のお題は「初デート終わりに女性をキュンとさせるメール」。
川西の回答は「のちほど夢で……」。この答えに山﨑は、「怖いし、気持ち悪い」とハート1つの低評価。川西は「最悪やん。勝手にハート2つはもらえると思っていた」と恥ずかしそうでした。
一方のななまがりはあくまでも代役として、“水田ならこう答える”という回答をします。その回答は「君の胃袋を僕の料理でギチギチにさせてくれ」。
元料理人という水田の経歴を踏まえた回答に山﨑は、川西の評価よりも高いハート2つ。理由は、「水田さんならユーモアでそういうことを言いそう」とのことで、川西は「この回答にまさか負けるとは」とうなだれていました。
遠隔で「ドライブデート」ネタ
そうこうしているうちに、水田がLaugh Outに到着。いよいよホログラム漫才を披露します。ネタは鉄板ネタの「ドライブデート」。遠隔にもかかわらず、漫才のテンポなどに違和感はまったくなく、いつもの舞台のように会場は爆笑の渦に包まれました。
漫才が終わって、「横に川西がいるみたいやった」と振り返った水田は、「やっぱりこれだったら、今後は2人とも(現場に行かなくても)これでいい」と言います。川西は「考え方が基本的にクズやな」と苦笑いしつつ、「今後もっと面白いことができるようになる」と5Gの可能性を感じていました。
遠隔での参加となった相席スタートの2人も、「すごいやり取りがスムーズで、ストレスがぜんぜんなかったのにびっくりしました。(今後は)いままでやったことがない新しいお笑いができそうです」と5G×お笑いの未来を感じたようでした。
その後、イベントは第2部に。アインシュタインの河井ゆずるが司会となり、ラフレクラン、レインボー、男性ブランコ、ダンビラムーチョ、インディアンスがお笑いネタを披露しました。漫才終了後のコーナーでも透過ディスプレイを使用し、ここでも5Gの技術を使った新しいお笑いの試みが行われていました。