“マンゲキ屈指の企画王”と呼ばれるピン芸人“シゲカズです”がプロデュースした企画ライブ『シゲカズです企画公演 南海キャンディーズ山里vs全員』が、7月19日(金)に大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)で開催されました。人気芸人たちの“全員チーム”と南海キャンディーズ・山里亮太が、シゲカズが次々と繰り出すコーナー企画で激突! 山里が若き猛者との対決にのめり込んだライブの模様をレポートします。
山里「ボコボコにするけどいいの?」
シゲカズといえば、マンゲキが誇る“企画ライブの鬼”。最近では大阪を飛び出し、東京や大宮、幕張などにも進出し、奇想天外なライブで年間1万2000人以上を動員しています。そして、マンゲキ所属芸人を中心に編成される「全員チーム」がゲスト芸人とさまざまな対決をする『vs全員』は、必ず“神回”となる超人気ライブ。これまでさや香やマユリカ、ロングコートダディ、令和ロマンら珠玉のゲストが爆笑バトルを繰り広げてきました。
今回の全員チームは、ツートライブ(たかのり、周平魂)、黒帯・大西進、20世紀・しげ、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ドーナツ・ピーナツのピーナツ、バッテリィズ・エース、フースーヤ・田中ショータイムというメンバー。オープニングから、シゲカズと全員チームの面々は、「すごい!」「ここまできた!」とビッグゲストに興奮状態です。
シゲカズによると今回、山里と面識がないまま思い切ってオファーしたところ、「快く受けてくれた」とのこと。全員チームが熱い視線を送るなか、山里が登場すると大歓声が上がりました。
そこから始まったトークでは、次々と放り込まれる後輩たちのボケに、山里が超スピードでボケ返し&ツッコミ。どんな方向から攻められても、抜群のワードセンスで切り返します。山里は「今日、オレがボコボコにするけどいいの?」「“いまから来る”ってやつを潰すの大好き」と一同を挑発し、バトル感を盛り上げることも忘れません。
『ラヴィット!』を射止められるか!?
今回、シゲカズが用意した企画には、山里にまつわるワードが散りばめられています。トップを飾ったのは「ラヴィットを倒せ」。山里がMCを務める『DayDay』(日本テレビ系)の裏番組『ラヴィット!』(TBS系)がタイトルに組み込まれているのを見て、山里は「シゲカズ、随分じゃないか!」と思わず“クレーム”を入れます。
ゲームは、ウサギ(ラヴィット)耳をつけた全員チームが舞台を駆け抜ける瞬間、山里がうまくボールを当てるというもの。「当てやすい」と狙いをつけられたあの芸人、そして立場逆転で“当てられる側”としてタイマン勝負をするハメになった山里の運命は……?
『水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)にちなんだ「禁止ワード不毛な議論対決」では、「お」「ん」「濁点・半濁点」といったNGワードを使わないように会話。しかし、全員チームが次々と自滅します。
山里が楽しさのあまりノリノリになったのが、南海キャンディーズのオチの決め台詞「もう!」(山里が言い、しずちゃんと2人で礼をする)をテーマにした「もう!対決」。指示された数字と同じ人数が礼をしそうな「もう!」を言わなければならないというルールです。最初はイマイチ理解できず首を傾げていた山里も、いつしか「当たると気持ちいい」と前のめりになりました。
シゲカズが『DayDay』への出演を直訴
『スッキリ』(日本テレビ系)で山里が担当した“天の声”を、南キャン・しずちゃんならぬしげちゃん(20世紀・しげ)が聞き当てる「本物の天の声はどれだ?」。山里と周平魂、大東がそれぞれ「おっはようございまーす!」を披露し、意外なほど迷うしげの姿が笑いを誘いました。
続いて、山里がMCを務める『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)から発案した「ギリギリあざとくて何が悪い後輩」。全員チームが1人ずつ、“ギリギリあざとくない”後輩ぶりを披露します。個性が光るゴマすりフレーズ、ついつい気をよくしてしまう山里のデレデレぶりに観客は大爆笑。しかし、ギリギリのラインを踏み外してしまう“あざとすぎる”後輩も現れて……。
山里がヘッドホンで耳を塞いだ状態で悩みを相談され、内容を推測して答える「以心伝心悩み相談」では、なぜかバッチリ合致した回答を連発して、会場がどよめきます。
せんだみつおゲームの要領で、指された人の両側の2人が南キャンの決めポーズをする「南海キャンディーズゲーム」も白熱の展開に。謎の“南キャンもどき”が次々に誕生し、山里を含むラスト3人の死闘は大盛り上がりでした。
最後の「即興クレイジー漫才」は、今年3月に開催された南キャンの結成20周年ライブ『南海キャンペーンズ』の2日目公演『山里亮太の日〜まんざいこわい〜』で、山里が4 人のサプライズ出演者と見せた即興漫才のオマージュ企画。全員チームのなかでも特にキレキレのエース、ショータイム、たかのりという3人が山里との即興漫才に挑戦しました。
3人の破天荒すぎるボケを、見事にさばいて笑いを増幅させていく山里の“職人芸”は必見! 全員チームは笑い転げつつ、「すごい……!」と言葉を失い、客席からは大きな拍手が起こりました。
全8企画、濃度200%の1時間を終えたエンデイングで山里は「おもしろいゲーム考えるよね」とシゲカズに感心しきり。シゲカズが『DayDay』への出演を直訴すると、「そう言って、みんな『ラヴィット!』に行くんだろ」と自虐も飛び出し、大爆笑のなかライブは幕となりました。
『シゲカズです企画公演 南海キャンディーズ山里vs全員』の模様は7月21日(日)21:00までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。