「名前が同じ」という縁で、2017年から兵庫県市川町の「ふるさと市川PR大使」を務める女と男(ワダちゃん、市川)が、空き家再生で整備を進めてきた「市川ハウス」の敷地を活用したキャンプ場をオープンし、7月24日(水)に同町役場で記者発表会を開催しました。クラウドファンディングの支援者や芸人仲間たちと2年間かけて整備した施設は、地域の大自然が満喫できる自信の立地。地域の活性化に向けて、「まずは町を知ってもらいたい」と力を込めました。
市川は2021年11月、同町内に広い庭と山の一部がついた1DKの空き家を購入し、「市川ハウス」と名付けて整備を続けてきました。クラファンなどを通じて町内外の多くの人たちと、床貼りのDIY体験や内装外壁の塗装、草刈り体験など実施。そしてついにオープンした「市川ハウス」は、7月24日(水)から予約サイトで申し込みの受け付けを始めました。
1泊2日の「1組限定」貸し切り利用
市川ハウスは炊事場、お風呂、トイレ、休憩室、そしてエアコンを完備。「市川グラウンド キャンプサイト(仮称)」は、グループキャンプ・初心者向けのサイトで広さ約700平方メートル。ソロキャンプ・上級者向けサイトの「市川マウンテン キャンプサイト(仮称)」は、山の中の平地5カ所に用意されています。料金は平日プラン20000円、休日プラン25000円で、すべてのエリアを1泊2日の1組限定貸し切りで利用できるようになっています。
施設を案内した市川とワダちゃんの2人は、まずは市川ハウスに上がると「カウンターは(ザ・プラン9の)爆ノ介が塗ってくれた」「この絵はクラファンの人が描いてくれた」「ここのペンキはオリジナルの配合で世界にひとつの色」など、キッチンや部屋についてのこだわりや作業中のエピソードを次々と披露。
なかでも、いちばん苦労したのは内装だったそうで、「作業が思った以上に時間がかかって、(仕事のために)僕らが先に帰って、支援者の方にやってもらったこともありました。本当にみなさんに助けてもらった市川ハウスなんです」と強調しました。
山の中のキャンプサイトについては、市川のおすすめは第5サイトとのこと。「高台で風が抜けるし、山の中のほうが涼しいです」とアピールしました。
あの売れっ子芸人たちも市川ハウスにやってくる!?
記者発表では、市川が7年前の市川町ふるさとPR大使就任時のことを振り返りながら、「市川ハウスを購入してからいろいろな苦労があったけれど、クラウドファンディングで多くの方に助けていただきました」と感謝のコメント。
そして「市川町は癒されるいい町。でも過疎化が進んでいるので、たくさんの人に来てほしいです。キャンプ場もオープンするし、ほかにもイベントなどをやっていきたいですね」と力を込めました。
また、「いろいろな芸人に来てほしい」とも。これまでに、たむらけんじや金属バット・友保隼平、レ・ヴァンの九条ジョーらが来たことを明かすと、「将来的にはダイアン・津田(篤宏)さんやサバンナ・高橋(茂雄)さんにも来てもらって、市川ハウスを盛り上げてもらいたい」と、売れっ子先輩芸人たちの名前も飛び出しました。
質疑応答で改めて市川町の魅力について聞かれると、ワダちゃんは「人が温かくて自然が豊かです」とアピール。市川は「芸人仲間に市川町のことを話しても『どこ?』と言われる」と苦笑いしながら、「人がやさしいし、何かしてあげようという気持ちがある町です。まずは知ってもらいたい」とアピールしました。
キャンプ場のアピールポイントについては、市川が「1日1組限定なので、大きな声を出してもいいし、思う存分はしゃいでもらって、市川町の自然の風景をぜひ体感してください」と意気込むと、「何もない、何にもないのがいいんです」と決めゼリフで締めくくりました。
「ハート形の町にハッピーを感じに来てほしい」
この取り組みは、市川町とよしもとセールスプロモーション&エリアアクションが2022年1月に締結した「まちづくり協働プロジェクト協定」に基づいたプロジェクトです。
発表会で挨拶に立った市川町の津田義和町長は、「今回のキャンプ場オープンにあたっては、町としてもクラウドファンディングなどで援助してきました。素晴らしいキャンプ場になっています」と胸を張ると、「今後も2人にはいろんな機会に来ていただいて、バックアップしてもらいたい」と呼びかけました。
最後に市川が改めて「市川町はまだ知られてないかもしれませんが、こんなに素晴らしいところがあるということを、ぜひ知りにきてください!」とアピールすると、ワダちゃんも「市川町はハートマークの形、たくさんのハッピーを感じにきてくれたら」と呼びかけました。
「市川ハウスキャンプ場」の予約サイトはこちらから。