大宮ラクーンよしもと劇場を中心に活動する人気ユニット「大宮セブン」が、今年で10周年を迎えました。その記念ツアーの1発目に訪れたのは沖縄! 賞レースの優勝者やファイナリストなど華々しい経歴を持つメンバーたちが現地で見せた姿とは!? 8月11日(日)に那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで開催された『大宮セブンライブ 10thooo~10周年の家族旅行 in 沖縄~』の様子を、よしもと沖縄で活動する又吉広人がレポートいたします!!
オープニングからすでに音楽フェス状態
大宮セブンは、マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)、囲碁将棋(文田大介、根建太一)、GAG(SJ、福井俊太郎、安田ファニー)、すゑひろがりず(南條庄助、三島達矢)、タモンズ(大波康平、安部浩章)、ジェラードン(アタック西本、かみちぃ)の6組で構成されたユニット。錚々たるメンバーの登場を、会場のお客さんも、いまかいまかと待ちわびます。
そんななか、正面の大型のモニターに映し出されたのが、5月15日(水)に大宮の劇場で開かれたライブの映像です。どうやらメンバーは、今回のライブにあたっていくつかクリアしないといけない7つのミッションを出し合っているようです。
簡単なミッションから、思わず「嫌だ!!」と声を上がる悪ふざけのようなミッションもあり、このライブ中にそのすべてをこなしていくとのこと。はたしてメンバーたちには、どんなミッションが課せられたのか――!?
オープニングアクトでは、トランプマンに扮するタモンズ・大波がさまざまなマジックに挑戦します。「色が変わるカードマジック」や「バラバラの布を繋ぎ合わせるマジック」など、意外にも完成度の高いマジックに客席からも歓声が上がりました。
その後、片手にギターを構えたマヂカルラブリー・村上とともに、メンバーで結成されたアイボリーズが登場。お互い自身の曲を全力で歌い切り、まるで音楽フェスのような大盛り上がりでした。
賞レース常連組が漫才・コントで大暴れ
今回、ネタに定評のある大宮セブンが遠い南の島・沖縄に来るとあって、ネタを楽しみに会場に来た人も多かったのではないでしょうか。
トップバッターはジェラードンです。設定は、彼氏の家に遊びに来た彼女。しかし、彼氏には双子の弟がいて、彼氏を装ってキスしてくるというコントです。西本の強烈なキャラと、かみちぃの妙に艶めかしい彼女との掛け合いで会場は大爆笑でした。
続いて、今年のTHE SECONDで決勝進出を果たしたタモンズが漫才を披露しました。「方言っていいな」という話題から、方言女子を演じる安部がなぜか可愛くみえてきます。方言って不思議。
可愛く方言を喋る女子なのに、好きなモノが奇抜。そんな展開で会場を大いに盛り上げました。
ここで2019年のM-1ファイナリストのすゑひろがりずが〝手を繋ぎながら〟登場。ディズニー映画を伝統芸能風にアレンジするという漫才では、見事なまでにディズニー映画を伝統芸能風に落とし込み、趣と迫力が感じられるステージを見せてくれました。
続いて6月から新メンバー・安田ファニーが加わって、新たなスタートを切ったGAG。BEAMS店員が辞めていく店員を引き留めるというコントで、あるあるのようで、これまでなかった設定。さらに3人だからこその展開と福井のワードセンスで会場を笑いの渦に巻き込みました。
そして、昨年のTHE SECONDでファイナリストになった囲碁将棋。アンパンにハマっているという文田が「あんこ」のことを「あん〝ぽ〟こ」という漫才。これだけじゃ、どんな漫才かわかりませんよね(笑)。
さらにハンコや金庫にまで〝ぽ〟が付きだして、おかしな展開に。終始、大爆笑となっていました。
最後に、2020年のM-1王者・マヂカルラブリーが登場。この世でいちばん強い武器は毒爪だと豪語する野田が、どうにか毒爪が強いように話を持っていく漫才です。その唯一無二の漫才は、さすがの一言でした。
7つのミッションの結果は…!?
エンディングでは今回、課せられたミッションがクリアできていたのか、ジャッジしていきます。そのミッションとは――。
● 根建、三島、指ハートを100回する
● すゑひろがりずが手をつなぐ
● 野田が手でキツネを作る
● 三島、茶髪になる
● SJ・南條・かみちぃ、貝殻水着になる
● 安部がベロベロにならない程度に酔う
● アタック西本、公演中に「ソーキそば」を7杯食べる
ここで、ソーキそばを食べている最中の西本と中継が繋がれ、残りあと1杯! 操り人形ように食べる姿は滑稽でしたが、7杯目を食べきった瞬間に会場から大きな歓声と拍手が起こり、頑張って食べる姿に不思議と感動を覚えました。
漫才の直前からお酒を飲んでいたタモンズ・安部は、後半のコーナーでは顔が真っ赤に。野田クリスタルにムチャぶりをしたり、ほかのメンバーの出した大喜利の答えにイチャモンをつけたり……。
安部のミッション「ベロベロにならない程度に酔う」ことに対して、本人は成功を主張しましたが、まわりのメンバーから批判が! 残念ながらミッション失敗となりました!!
エンディングでは、MCの村上から「まだまだソーキそば食べれそうですか?」と聞かれた西本が「いけねぇよ!!」と間髪入れずにツッコんでいました。
終演後のエンドロールでは、那覇市の波の上ビーチや、沖縄のゴハンを食べている静止画とともにエンドクレジットが流れ、まるで本当の家族旅行のように沖縄を満喫しているのが伝わってきて嬉しくなりました。
今回のこのライブは、フェスのような盛り上がりもあり、ライブを通して楽しめるミッションがあり、コーナーもあり、もちろんネタもあり、内容の濃い大満足の1時間30分でした。オープニングアクトが長すぎて、4つコーナーを用意していたのに、ひとつしかできなかったらしい!! もっと観たかった、そう思わせてくれるライブでした。
10周年記念ツアーの1公演目となる沖縄は大盛況でした。続く大阪、大宮の公演では、また違った家族旅行の想い出を作ってくれるのではないかと思います!
公演概要
■『大宮セブンライブ 10thooo〜10周年の家族旅行 in 大阪~』
日程:11月3日(日)開場19:00 開演19:30
場所:なんばグランド花月
チケット:前売4500円 当日5000円
■『大宮セブンライブ 10thooo〜10周年の家族旅行 in 大宮~』
日程:2025年1月8日(水)開場17:30 開演18:00
場所:ReiBoC Hall(市民会館おおみや)大ホール
チケット:前売4500円 当日5000円