南海キャンディーズが警視庁“特殊詐欺防止”広報大使に就任! 「『警視庁の山里です』って名乗るのが夢でした」

お笑いコンビ・南海キャンディーズ（山里亮太、しずちゃん）が、警視庁の「ノックアウト！詐欺」広報大使に就任し、8月28日（水）に警視庁本部で委嘱式が行われました。この日は、広報啓発動画に南キャンの2人と一緒に出演した森三中・黒沢かずこもスペシャルゲストとして登場。笑いを織り交ぜつつ、特殊詐欺を防ぐ取り組みへの協力を呼びかけました。

あらゆる詐欺をノックアウト！

「オレオレ詐欺」や「キャッシュカード詐欺」「ロマンス詐欺」といった詐欺による被害はいまだに減りません。被害者になることが多い高齢者を守るためには、周囲の子どもや孫の防犯意識も重要。警視庁の「ノックアウト！詐欺」の取り組みでは、高齢者だけでなく、その家族にも詐欺被害防止を呼びかけます。

まずは警視庁の森元良幸副総監から南海キャンディーズの2人へ委嘱状が交付されました。

森元副総監は、今年上半期の都内における特殊詐欺の被害状況が昨年を上回るペースで推移していることに触れながら、こう呼びかけます。

「高齢者のみならず、高齢者のお子さんやお孫さんの世代に対しても広くPRをすることで、多くの方に『詐欺犯人から家族をガードするのは自分たちだ』という意識を持っていただきたい」

続いて、吉本興業の岡本昭彦社長が挨拶しました。

「南海キャンディーズの2人も、森三中の黒沢も、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広く知られている3人。しずちゃんを中心にあらゆる詐欺をノックアウトしていくということで、みなさまの期待にきっと応えてくれることと思いますし、彼らを通じて、少しでもみなさまへ啓発していければと思っております」

山里「ずっとあったモヤモヤが晴れました」

この日、お披露目された広報啓発動画では、しずちゃんがボクサー役、山里がセコンド役、黒沢がレフェリー役として登場。しずちゃんが世にはびこる詐欺電話から自らをガードしながら、詐欺事件をノックアウトする姿が描かれます。

動画を見た山里は「大役を任せていただき、身が引き締まる思い」と恐縮しつつ、「正直、素晴らしいものができたなと思ってます。演技もノッてましたし、僕の正義感がちゃんと画面に出ていた」と自画自賛。そして、しずちゃんについてこう話します。

「うちの相方は本当にむかし、ボクシングでオリンピックを目指してまして。そのときは『もっと芸に集中してほしい』と思ってモヤモヤしていたんですが、あのときからずっとあったモヤモヤが今日やっと晴れました。この日のためだったんだ……！」

一方、しずちゃんは「改めて見ると、やっぱり現役のときよりちょっとキレが悪いというか、むかしはもっと研ぎ澄まされた動きをしてたんで……できれば撮り直したいです」と、自分のパンチにダメ出し。

森三中・黒沢は「レフェリーとして一言、言わせていただきます。『みなさん、ジャッジしてください！』」と謎のポーズを決めると、すかさず山里から「流行らそうとしてるの？」とツッコまれていました。

黒沢のいとこは都内で警察官をやっているそうで、「いつも（都内を）守ってくれていて。私にはそんな機会ないなと思ってたんですけど、今回、こういう形でみなさんを守るようなお仕事をさせていただけることがすごく嬉しいです」と喜びました。

しずちゃん「実は騙されそうに…」

広報大使としての意気込みを聞かれて、「詐欺被害を1件でも少なくしていきたい」と語る山里は“憧れのセリフ”について語ります。

「ドラマなんかを見てると、刑事が『警視庁の〇〇です』って名乗るじゃないですか。あれが夢だったんですけど、今回、警視庁からオフィシャルでお仕事を引き受けたわけですから、『警視庁の山里です』って名乗っていいんですよね？　大きな力を手にしました」

しずちゃんも「今日、偉い人が喋ってるのを聞いて、すごい大役を任されたんやな、って改めて思ったので、詐欺師を見つけたらボッコボコに……」とシャドーパンチを繰り出します。山里から「それはたぶん、ウチらの管轄じゃないよ」とツッコミが入ると、しずちゃんは「やっぱり、やめておきます」とあっさり撤回して笑いを誘いました。

そんなしずちゃんは、実はクレジットカード詐欺の被害に遭いかけたことがあったそうです。スマートフォンに偽のショッピングサイトから連絡がきて、「このままだとカードを止められますよ」と言われ、うっかりカード番号を入力してしまったんだとか。

しずちゃんによると、「ちょうど結婚したばかりで、苗字が変わって、カードの切り替え手続きをめっちゃしてた時期やったんで、信じてしまった」とのことで、幸いにもパスワードを入力する寸前に帰宅した夫に止められて、ことなきを得たと明かします。