「よしもと放課後クラブ」が主催するワークショップ『吉本新喜劇でおなじみのあの「懲らしめ棒」を作ろう!』が、9月8日(日)に京都・本願寺伝道院で開催されました。進行役を務めたのは吉本新喜劇の若手座員、もじゃ吉田と野崎塁の2人。事前公募で当選した子どもたちと保護者を迎えて行われたワークショップは、重要文化財のお寺を舞台に新喜劇に欠かせないあのアイテムを作るという、特別なひとときとなりました。
マキザッパ作りの舞台は重要文化財の一室
今回のワークショップは、吉本新喜劇で「懲らしめ棒」として使われるマキザッパを親子で手作りするのがテーマ。会場である本願寺伝道院は、1912年(明治45年)に建築された赤レンガづくりの建物で、重要文化財にも指定されています。ふだんは非公開の由緒正しいスポットの一室ということもあり、集まった10人ほどの子どもたちも心なしか神妙な面持ちです。
そんな子どもたちの緊張をほぐしたのが、司会進行役の2人でした。「くずれたウエンツ瑛士に似ているのが野崎塁くんで……」「3カ月に1回ぐらい星野源に似ていると言われるのが僕、もじゃ吉田です」と、自虐を交えたアピールをしながら会場をくまなく回ります。
「新喜劇メンバーのなかで誰が好き?」「マキザッパ知ってる人?」などと質問を投げかけてコミュニケーションをとっていくうちに、子どもたちも自然と笑顔に。見事、アイスブレイクを成功させました!
知られざるマキザッパの歴史をレクチャー
吉本新喜劇のなかで、悪者を懲らしめるシーンなどで昔から使われてきたのがマキザッパです。叩いたときの音と衝撃がちょうどいいように作られていますが、実は叩かれてもほとんど痛くありません。最近ではすち子(すっちー)と吉田裕のコンビでおなじみの「乳首ドリル」に使われる“あの棒”、としてのイメージのほうが定着しているかもしれません。
会場でもこの棒のことはみんな知っていましたが、マキザッパという名称まで知っている人はほとんどいませんでした。これを受けて吉田は「芸人でも関東出身者だとほぼ知らない」「泥棒を殴るための棒と思われてる」と、マキザッパの知名度のなさを嘆きます。
吉田はここから、マキザッパが誕生してから現在までの経緯について、「マキザッパはもともと、かまどにくべる薪のことで、昔の日本の家に存在していた。新喜劇でもお芝居の中で小道具として作成され使われるようになった」「それが乳首ドリルで使われるようになって、注目されるようになった」と、わかりやすく紹介しました。
完成後にさっそく「乳首ドリル」を体験!
マキザッパとはそもそも何なのかを理解した子どもたちは、吉田と野崎のサポートを受けながら、いよいよマキザッパ作りをスタートしました。
用意された布に両面テープを貼り、芯となるやわらかい素材の棒に巻き付けたあと、最下部にガムテープを巻いて持ち手を作ると完成です! 工程はいたってシンプルですが、この世でひとつだけの“マイ・マキザッパ”を作るのに子どもたちは一生懸命。吉田や野崎がどんなに面白い話をしても笑うのを忘れて手を動かすほど、夢中になっていました。
思い思いのマキザッパを作り終えたら、やっぱり「アレ」をやってみたくなるのが人情というもの。野崎を相手に「乳首ドリルすな!」で始まる「乳首ドリル」体験が始まりました。
マキザッパで乳首を突き、かかと、あご、脇を突いて、「ドリルせんのか~い!!」でズッコケるという一連の「お約束」の流れに挑戦した子どもたち。おそるおそるドリルする子、大胆に突く子など、個性豊かな「乳首ドリル」を披露してくれました。
最後は希望者が集まって記念撮影。楽しいひとときは温かい拍手と笑顔に包まれて、幕を閉じました!
【よしもと放課後クラブ×本願寺伝道院】
吉本興業が運営する「よしもと放課後クラブ」では、東京・大阪・沖縄の3拠点を中心に、放課後の小中高生が安心して身を置けるスペースや仲間との交流、さらにエンターテインメントでの夢の実現を応援するさまざまな活動に取り組んでいます。
今回の会場となった本願寺伝道院では、よしもと放課後クラブ以外にも、学びのご縁を結ぶ講座『TERAKOYA HONGWANJI』として定期的に講座やワークショップなどを開催中です。
「よしもと放課後クラブ」公式サイトはこちらから。