LLRが『THE SECOND』優勝に向けてネタ選びライブ! 観客の投票結果に「え~! このネタがか~」

2002年コンビ結成のベテラン芸人・LLR(福田恵悟、伊藤智博)が、9月16日(月・祝)の東京・高円寺の座・高円寺2で『LLRの八門遁甲ライブ~決勝でやるネタをみんなで決めるライブ~』を開催しました。このライブのテーマは、『THE SECOND~漫才トーナメント~』優勝のための勝負ネタを観客に決めてもらおうというもの。2人が合計7本のネタを披露し、観客が面白かった3つに投票。そしていちばん得点が高かったネタを決勝でやるネタにするという画期的な内容です!

出典: FANY マガジン
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『THE SECOND』優勝に必要なのは、まずは体力!?

ライブのタイトル「八門遁甲」について、福田はこう説明します。

「漫画『NARUTO』に出てくるんだけど、1つずつ門を開けてパワーアップしていく。ただ8つ全部開くと死んじゃうんです(笑)。でも、それにちなんで、ぼくらも8回ライブをして、1回ずつ門を開いていきたい」

その初回となる今回のライブのゲストは、モグライダー(芝大輔、ともしげ)、ラブレターズ(塚本直毅、溜口佑太朗)、ニューヨーク(屋敷裕政、嶋佐和也)という『M-1グランプリ』や『キング・オブ・コント』など賞レースのファイナリストたち。しかし、この日のMCを務めたキクチウソツカナイ。は、「(観客は)LLRのネタを採点するのがメインなので、ゲストのネタの時間は、逆にちょっと休憩みたいな気持ちでみてもらえたら」と話して笑いを誘っていました。

出典: FANY マガジン
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福田は「僕らの弱点は、“自分たちのことを自分たちで決められない”ということ。なので、お客さんに決めてもらうことにした」とライブの趣旨を説明。また伊藤が「前回準優勝のザ・パンチさんが『ネタ3本やるのが大変だから、体力をつけたほうがいいよ』と言っていたので、今日も7本がんばります」と話すと、ザ・パンチと同期というキクチも「確かに彼らは3本目、もう力尽きてました(笑)」とうなずいていました。

モグライダーに「THE SECONDに来ないでね」

LLRが披露したネタは7本。どれもテンポがよく、ギャンブルや少女マンガなど福田の個性を感じさせるモチーフが上手に使われつつ、また思わず共感してしまうものも多く、客席から大きな笑いが起きていました。

一方、ゲストのニューヨークは漫才「休みの日の過ごし方」で“男すぎる”ネタを披露。ラブレターズは確かな演技力で観客を引き込むコントを、さらにモグライダーはともしげの個性を生かした漫才を披露し、それぞれ会場を大いに沸かせていました。

出典: FANY マガジン
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LLR7本、ゲスト3本の合計10本のネタが終わったところで、いよいよ観客から投票を集計します。今年が結成15年でM-1出場がラストイヤーだというモグライダーに、福田が「来年、こっち(THE SECOND)来ないでね」とやんわり釘をさすと、芝も「こんなん言いたくないですけど、僕らも行きたくはないです(笑)。だからM-1がんばらないと」と返していました。

ここで決まったネタを今後、ブラッシュアップしていくということについて、福田はこう語ります。

「ダイタクって仲良いんですけど、バカな双子のコンビだと思ってたら、ネタの話に関してはめちゃくちゃ真面目に考えてるんです。ふと『そういえば、オレらネタを叩いた(ブラッシュアップした)ことなかったな』と思って、今回のライブを決めました」

これに対して、芝から「遅くない!?」と鋭いツッコミ。キクチは「ダイタクは今年、M-1ラストイヤーですが、この前会ったら『オレら『THE SECOND』用のネタがもう6本できてます』と話してたので、あいつらはもう『THE SECOND』に照準あててます」と、ダイタクの補足情報を披露していました。

出典: FANY マガジン
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集計が終わって、いよいよ結果発表。本人たちは、その結果に「えーー! このネタがかー」と驚きの表情です。

伊藤は「このネタ、じつはいちばん試行錯誤しているネタ」で、わりと最近つくったネタであることを明かしましたが、晴れてネタが決まったことで、これからブラッシュアップをしていくと改めて決意表明しました。

「今年は自分たちで自分たちを追い込んでいきます!」

終演後の2人に、ライブの感想とこれからの意気込みを聞きました。

――無事、『THE SECOND』のネタが決まりました。感想を教えてください。

福田 今日、決まったネタをがんがんブラッシュアップしていきたいですね。僕らの課題であるブラッシュアップ。なんでしょうね。自分たちの色を残しつつ、よくしていくという。あとは人からのアドバイスをもらって。

伊藤 ふふふふふ。なんですか、その喋り方(笑)。

福田 「もらえるもんは何でももらう」という姿勢でやってるんで。

伊藤 まあね。来年に向けて、いろんな人に助けてもらうというのがね。

福田 このライブ、タイトルにちなんで全部で8回やれたらいいかなと思ってはいるんですけど、なかなかスケジュールもあるので、そこはまだわからない。ただ、1月の終わりぐらいまでこのライブをやって、その勢いのまま2月の予選に入って行けたらなと。

――そもそも、このライブのきっかけは?

福田 今年の『THE SECOND』で、ベスト32で負けたときに「やっぱ大会勝ちたいな」と思ったんです。そのためには、準備が圧倒的に足りていなかったなと痛感した。だったら、1年がかりで計画的にやっていったらいいんじゃないかと。芸歴も23年ぐらいで、もう(年齢は)45ぐらいになるし、1年間そっちに費やしてもいいのかなと。

伊藤 いままでは1年間通してとか、あんまりそういうのやってこなかったんですけど。ちょうど『THE SECOND』が終わったころに制作の方に「ここが使える」となったので、それに向けたライブをやってみようという感じでしたね。

出典: FANY マガジン
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――今後の意気込みを教えてください!

福田 自分たちで実現に向けて、こういうのをやっていくことがいちばんかなと。いままでは「こういうのやってダメだったら恥ずかしい」みたいな気持ちがあったんですけど、今年は、自分たちで自分たちを追い込んでいこうかなと思ってます。

伊藤 確かにね、いままで「これ目指してます」みたいなのは、口にしなかったし、やってもなかったんですけど、わかりやすい『THE SECOND』という大会があるので、それに向けて頑張っていきたいという気持ちですね。今日のお客さんには、投票してネタ選びも手伝ってもらってます。『THE SECOND』はお客さん票で決まる大会というのもあるので、お客さんの意見を大事にしていきたいなと。

『THE SECOND』の雰囲気が変わってきた

――集計の結果はどうでしたか?

福田 思っていたのとは違う結果でしたね。

伊藤 さっき票数を見たら、上位のネタはそれぞれわりと僅差で。でも、不思議な感覚です。自分たちのネタで、順位を決めるとかやったことないので。ああそういうことなんだと、ありがたいですね。

福田 基本的には、今日決まったネタをこれからライブでかけていきます。出番の数も限られているので、その都度、ネタを詰めていければと思います。

――過去2回の『THE SECOND』をみて、どんなふうに捉えていますか?

伊藤 (ネタの)時間が6分というのはいいなと思いました。僕らずっと『M-1グランプリ』で4分にするのに苦労してて、4分だとちょっと短いと思っていたので。

福田 M-1などいままでやった予選のなかで、『THE SECOND』はかなりいい感じではあったから、そういう意味ではお客さんと合っているのかもしれませんね。1年目は、(『THE SECOND』を)やるって決まったのが1カ月前ぐらいだったから、なんだかよくわからず、手探りでやっていたんですよね。

伊藤 そうですね。(準備期間が少なくて)わりとお祭り感覚で出ていた人も多かったと思うんですけど、2年目になって急に雰囲気が変わったのはありましたね。

福田 実際、1年目で決勝に行ったコンビ8組中、2年目は1組しか残れなかったから、様変わりはしているのかなと。

伊藤 予選の雰囲気もめちゃくちゃ変わっていたし。そもそも1回目のときはお客さんもあんまり埋まってなかったとか。

福田 どんどんM-1組が入ってくるので(M-1を卒業した芸人が流れてくる)、そうするとちょっと大会の色も変わってきますよね。

出典: FANY マガジン
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――優勝したら、これをしたいということはありますか?

福田 僕は優勝したら、パーティーを開こうと思ってます。優勝賞金をぜんぶ使って。誰が参加してもいいというパーティーで、ギャンブルもできるような形で。

伊藤 僕は、もともと10人家族で、さらにみんな結婚したり、子どもが生まれたりで30人ぐらいいるんですけど、家族みんなで旅行とか行きたいですね。

福田 ……足りなそうですけどね、おカネ。1人10万かかったら300万ですよ。

伊藤 海外は無理なんで、国内でいいです!

公演概要

第2回『LLRの八門遁甲ライブ~第二…予選通過の門…開!!~』
日時:2024年10月2日(水)開場18:15/開演18:30
会場:ヨシモト∞ドームⅠ
出演:LLR/カゲヤマ/エバース/9番街レトロ
MC:キクチウソツカナイ。
チケット:前売 2,000円
※すでに完売

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