NISA(少額投資非課税制度)について芸人たちと楽しく学ぶイベント(主催金融庁、運営吉本興業)が、「ニーサ(213)の日」である2月13日(木)に東京・CBGKシブゲキ!!で開催されました。「NISA喫茶 今からでも遅くない!知って得するNISAのコト とある喫茶店で描く自分の未来」と題されたこの日のイベントには、ファイナンシャル・プランナー(FP)1級の資格を持つサバンナ・八木真澄らが出演。NISAを知らない初心者にもわかりやすい内容で進行しました。

おカネや投資について楽しく学ぶ
イベントの舞台となるのは、サバンナ・八木がマスターを務め、タレントの武藤十夢やコットン・西村真二が店員として働くお店「NISA喫茶」。来店するコットン・きょんやジェラードン(アタック西本、かみちぃ)、エルフ(荒川、はる)、ボーイズグループ・OCTPATHの栗田航兵と四谷真佑が、NISAや資産形成について学びます。
マスターの八木は、カタカナで「ブラジル」と書かれた黄色いタンクトップに緑の短パンという姿で登場。見た目のイメージとは裏腹に、FP1級の資格を持つおカネのスペシャリストです。
開店してすぐにやってきた常連客は、金融経済教育推進機構(J-FLEC)認定アドバイザーの川口由美さんです。八木は、川口さんを巻き込んで「ブラジルの人、聞こえますか〜?」「タンス預金、聞こえますか〜?」「関節と関節を合わせて“関節キス〜!”」と怒涛のギャグ3連発を披露! すぐさまコットン・西村から「最初からそんなに飛ばしてたら、ギャグなくなりますよ!」と冷静にツッコまれます。

J-FLECは金融経済教育を推進するために設立された中立・公正な認可法人。認定アドバイザーは特定の金融機関や金融商品に偏らない中立的な立場からアドバイスする専門家です。
続いて、OCTPATHの栗田、四谷、コットン・きょんがお客さんとして登場。きょんはOCTPATHの新メンバーのような自己紹介をして笑いをとります。さらに、“NISAブームに乗って、「やろう、やろう」と思っていたけどまだ始められていない”お客さんとしてジェラードンとエルフが来店したところで、店内は「そもそもNISAとはどんな制度なのか」という話題に。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をして利益や配当を受け取ると約20%の税金がかかります。一方、「NISA口座」で取引をした場合の配当や利益には税金がかからないことや、NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があること、非課税で保有できる期間が昨年から無期限になったことなど、NISAの基礎知識が説明されました。

夢のための資産形成をシミュレーション!
八木の「君たちは将来の夢はありますか?」との問いに客たちは、「足腰弱い系なんで、ちょうどいい場所に(階段のない)平屋の家を建てたい」(OCTPATH・栗田)、「車がほしいです。けっこう大きめの、車高が高いやつ。車高が高ければ高いほどいい」(OCTPATH・四谷)、「海外で家を買ってみたい。旅行だけじゃなくて、海外にも家があることに憧れる」(エルフ・荒川)、「ドッジボールがすごい好きなんで、ドッジボールのスタジアムや専用の公園を作りたい」(エルフ・はる)と、思い思いの夢を披露。
コットン・きょんは「いま芸人やらせてもらってますけど、やっぱどっかのタイミングではゴスペラーズに入りたいですね」と語って、相方の西村をギョッとさせる一幕もありました。

夢を叶えるにはある程度のおカネが必要ということで、実際にどれくらい投資したら資産形成できるのかシミュレーションすることに。「つみたて投資枠」を使って毎月3万円、年3%の利回りで、30年間投資した場合のシミュレーションをすると、元本が1080万円に対し、30年後の運用資産は1748万円。つまり、その差額の668万円が運用利益になります。
八木は「僕、いま50歳なんですけど、芸歴30年なんですよ。みなさんは“30年”ってものすごく先のことみたいに思ってるかもしれないけど、30年て意外と早いよ? 二丁目(劇場)で、千原兄弟さんや陣内(智則)さん、ケンコバ(ケンドーコバヤシ)さんと一緒にやってたのなんて、つい最近のことのように感じるもん」としみじみ語ります。
「成長投資枠」は、つみたて投資枠よりも幅広く、一括投資も可能なことなどが説明されると、武藤は「私、おカネ大好きなんで、銀行にはがんばってほしいなって思います」と、金融業界への投資に関心を見せました。

そんななか、話の流れでOCTPATH・栗田から、「(アタック)西本さん、僕の赤ちゃんのころの写真によく似てるんです」という仰天告白が。すると、“赤ちゃん”というキーワードを耳にした西本が赤ちゃんに変身! そのまま栗田に抱きつくと、八木から「今日はルミネ(ルミネtheよしもと)ちゃうねん、金融庁やねん!」と厳しいツッコミが入りました。
途中、金融庁のNISA普及推進の公式キャラクター“つみたてワニーサ”が参事官に任命されるというニュースが流れると、VTR内で加藤勝信・金融担当大臣から委嘱状を交付されたワニーサがステージに登場! Xのアカウントのフォローをお願いして去っていくワニーサは、そのかわいさから一瞬で会場の心をつかんでいました。

枕の方向を変えるだけで「キャンプ気分」!?
「マスター八木流のNISAマニュアル」のコーナーでは、八木が自身の経験を踏まえてNISAを使った投資について講義します。
八木がFP1級を取得したのは、47歳で立て続けにレギュラー番組がなくなってしまったことがきっかけだったそう。「仕事が月にルミネ1本になってしまって、『怖っ』と思った。しかも相方はレギュラー10本あったし、格差もエグい」と振り返りながら、一念発起して勉強を始めたことを明かします。
「勉強ツラいでしょ?って聞かれるけど、ツラくない。テレビ見るほうがツラい。後輩たちががんばってるのを見るのがツラい。芸人は不安定。50(歳)からがマジ怖い。だから、稼げるときに稼がないと」

そんな八木流のNISA投資術は「給料が入ったタイミングで引き落とし」や「成長投資枠で株主優待ゲット」など。「分散投資」の話題では、投資先をお笑いライブにたとえ、「芸人1組だけやとスベったときが怖いから、『吉本パック』でいくのが大事。中川家もいてる、EXITもいてる、くまだまさしもいてる。最高やん!」と、リスクを分散することが大事だとわかりやすく解説していきます。
しかし、なかには「高級ウイスキーに業務用の格安ウイスキーを入れる」「家でハワイアン気分」「手軽にキャンプ」など、一見よくわからない項目も。八木によると、これらはすべて節約法で、節約したぶんを投資にまわすとのことです。
「手軽にキャンプ」の内容を聞かれた八木の答えは……「ふだんと違う方向に枕を置いて寝てください」。大爆笑の会場に「ふだんと違う方向に枕を置いたら寝にくいねん、なんか」と、まさかの手段でキャンプ気分を味わうことを提案する八木に、コットン・西村も思わず「NISAの話じゃないじゃん!」とツッコミを入れていました。

このイベントの模様は吉本興業公式YouTubeチャンネルで視聴できます。
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