スベリィ・マーキュリーが地元・足柄をフェスで盛り上げ! 市民劇団の熱演に「感極まって目頭が熱く…」

緑豊かな神奈川県大井町にある大井町生涯学習センターで、2月16日(日)に「あしがらふるさと劇団」の公演と「スベフェス2025」が同時開催されました。このイベントの実現のために大奮闘したのが、フレディ・マーキュリーのものまねと「Rock You!(ロッキュー!)」の合言葉でおなじみのピン芸人、スベリィ・マーキュリー。実はスベリィは大井町にほど近い南足柄市出身で、現在は「大井町笑顔特派員」を務める“地元の顔”なのです。当日は2月とは思えないほどぽかぽかと暖かな陽気のなか、多くの人々が会場に詰めかけました。

出典: FANY マガジン
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新喜劇のエッセンスが満載の市民劇団!

「あしがらふるさと劇団」は、足柄上郡の5町(中井町・大井町・松田町・山北町・開成町)の町民で結成された市民劇団。今回は総勢46人が各々の役に扮し、さらに座長であるスベリィとピン芸人の芦澤和哉、内海仁志も出演しました。

公演作品『未来に向けて、五町でジャンプ!』は、吉本新喜劇の作家が脚本を書き下ろした、大いに笑えて、ちょっぴり感動するハートフルコメディ。演出はもちろんスベリィです。

イベント会社を営む杉田(スベリィの本名)は、うどん屋を営む高校時代の友人(芦澤)や地域の人々と協力し、あしがら5町を盛り上げようと、ある企画の実現に向けて動き出します。それは、足柄5町の55人が5時55分55秒に一斉にジャンプ”し、ギネス記録に挑戦すること。さっそく参加者を募り、実際にギネス認定員を招いて、いざ記録に挑戦しますが……という物語です。

出典: FANY マガジン
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舞台では、強面の借金取りとの「邪魔するで」「邪魔するなら帰ってや」「はいよ」というおなじみのやりとりや、集団でコケ芸など、新喜劇らしい笑いのエッセンスが満載。また、子どもたちがスベリィの似顔絵を披露したり、大人たちがパントマイムやダンスなどの特技を披露したりするなど、ストーリーを通して町民の魅力が存分に伝わる作品となりました。

そして、客席から驚きの声があがったのが、5つの町の町長がそろって舞台に登場した場面。しかも、山北町の湯川裕司町長はしっかり“オチ”を担当して笑いをとるなど、町長らしからぬ(?)親しみやすい人柄が垣間見えました。

こうして地元の人々が力を合わせてつくった公演は大成功。カーテンコールではスベリィが、芦澤から「座長が感極まって、目頭が熱くなっているみたい!」とバラされる一幕も。最後は舞台上にも客席にも、たくさんの笑顔があふれました。

出典: FANY マガジン
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ですよ。が正しい「あいとぅいまてん」を伝授

午後からスタートした「スベフェス2025」は、笑いと音楽のフェスティバルです。スベリィがクラウドファンディングで運営資金を集め、さらに地域のたくさんの人々の支援を受けて、今年で3回目の開催が実現。スベリィが“大好き”で“みんなに見てほしい”という選りすぐりの芸人たちが次々と登場し、笑いを届けました。

トップバッターを務めたのは、しゅんしゅんクリニックP。おなじみの「ヘイヘイドクター」や「ゴーゴーナース」のネタで、ムダに激しい振りのダンスに合わせて医療従事者の“あるある”を披露し、会場を温めました。

続いて、ですよ。が登場。代表的なギャグ「あいとぅいまてん」の正しいやり方をレクチャーしたり、オリジナルの「あいとぅいまてんクイズ」で正解した人に、実家から持ってきた子ども時代の写真をプレゼントして戸惑わせたりと、全力の「あいとぅいまてん」づくしで盛り上げました。

出典: FANY マガジン
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休憩のあとは、ものまね三銃士(こりゃめでてーな・伊藤こう大、セブンbyセブン・玉城泰拙、イチキップリン)が登場。伊藤の田原俊彦やカイジ、玉城の比嘉栄昇(BEGIN)や木村拓哉、イチキップリンの井上陽水、Adoなど得意のものまねを次々と披露しました。

フェスの締めくくりは「歌謡祭」!

再び休憩を挟み、SNSを通じて海外でも大人気のウエスPが登場。体のさまざまな部分を使ったテーブルクロス引きなど、オリジナリティあふれる芸を成功させ、客席を驚きと笑いで包みました。

ギターを抱えて登場したシマッシュレコードは、代表ネタの「あくまでもイメージ」を披露。客席で手をあげた愛らしい2人の女の子をステージに上げると「お母さんがよそ見している間に、買い物かごにお菓子を入れるのがうまい」という勝手なイメージをプレゼントし、少女が爆笑する姿に会場はほっこりとしました。

お笑いライブのトリを務めたのは、佐久間一行。ショートコントや、アーティストが歌うほんの数文字だけを本格的にモノマネする“一部分だけモノマネ”を披露。会場を“佐久間ワールド”で包み込み、トリらしい爆笑で締めくくりました。

そしてフェスの最後はDJデッカチャンが登場。「スベリィ歌謡祭」と題し、大人も子どもも一緒に踊れるダンスミュージックを中心に、鮮やかなDJテクニックを披露しました。

出典: FANY マガジン
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イベントは、屋外でもさまざまなキッチンカーや体験コーナーがあって大充実。ロビーでは、スベリィの黄色の衣装で記念撮影ができる「ナリキリィマーキュリー」コーナーや、地元の人気ベーカリー8店が出店する「あしがら冬のどんどんパンまつり」を開催し、多くの人で賑わいました。

結果はもちろん「69(ロッキュー)点満点”!」

イベント終了後、長い期間をかけて準備に奔走してきたスベリィに、ふるさと劇団の感想を聞きました。

――公演を無事に終えてどうですか?

まずは「やっと終わったな」と……。自分が中心となって、たくさんの方々に助けていただきながら、今日を迎えました。本当にやることがたくさんあったので、いまはなんとか無事に終わったという安堵感でいっぱいです。

――稽古はどれくらい前から始めたのですか?

年明けすぐからですね。全体で8回の稽古プラス前日リハーサルと、今回は比較的たっぷりと練習しました。

出典: FANY マガジン
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――カーテンコールでは感極まった様子でしたね。

実は、練習の段階ではうまくいったことがなくて、毎回どこかでセリフが詰まったり、舞台に出るべきところで出られなかったりしていたんです。それが本番では、目立ったトラブルもなく終えられたのが嬉しくて、皆さんの本番の強さが発揮されたなと思いました。

――今回の公演は、ズバリ何点でしょうか?

69(ロッキュー)点です! あ、もちろん69点満点ですよ(笑)。

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