終盤戦に向けて更に盛り上がりを見せる、歌謡オーディション番組『ミスタートロットジャパン』。JOOKEY forスゴ得で連載中のエレガント人生・祥子による番組レポートをFANYマガジンでも特別公開します!

#1 マスター予選Part1
韓国で人気を博したオーディション番組の日本版『ミスタートロット ジャパン』が2025年2月19日(水)から、映像配信サービス「Lemino®」で配信開始した。
近頃いろんな形のオーディション番組が放送されているが、この『ミスタートロット ジャパン』は、その独自性がすごい。
#1 マスター予選Part1を鑑賞してまず初めに感じたのは「一発目の参加者、33歳の社会人!?」という驚きだった。
オーディション番組というと、なんとなく若者が切磋琢磨する風景が頭に浮かびがちである。しかし、この番組には年齢も経歴も様々な74名が参加しており、社会人、学生、シンガー、コメディアンなどのチームに分かれてパフォーマンスを披露していく形式なのだ。
とにかく参加者のバックボーンが多様なので、視聴する側は絶対に誰かしらに深く感情移入できることだろう。実際に私も、初っ端のチーム“社会人WEST”を見て、同年代の人間が夢に向かって取り組む姿勢に胸が熱くなった。
しかし、若き才能にも心を奪われた。学生だけでつくられた“STUDENT”チームの参加者がとにかく個性豊かだったのだ。
例えば徳島県から東京へやってきた島憂樹(17)さん。歌ったのは鈴木聖美 with RATS &STARの「TAXI」。舞台に現れて自己紹介する様は、年齢通りの初々しさだったのに、歌が始まった瞬間にそのイメージが一変した。甘く太く美しい歌声は、とても大人びていて、顔つきも一気に“歌手”になったのが印象的であった。

そしてもう一人私の心を掴んだ参加者がいた。西郷輝彦「星のフラメンコ」を歌った、相澤侑我(21)さんだ。まず目に飛びこんできたのが私服で揃えたという昭和風の衣装である。そしてその髪。令和ではあまり見ないデビュー当時の郷ひろみさんのような髪型には驚かされた。その出たちで歌を歌うのは相当な勇気と覚悟が必要だっただろう。なぜなら、歌が上手くないとただのコスプレになりかねないからだ。
しかし相澤さんは誰かを模した“コスプレ”ではなく、独立した一人の昭和のスター歌手にしか見えない完璧なパフォーマンスを見せた。いや、魅せた!! 詩吟から始まり、圧倒的な歌唱力で魅了し、合間に入る細かな所作も昭和っぽくて終始楽しい気分にさせられた。

プロ歌手経験を持つ“リベンジャーズ”の皆さんも、さすがの実力であった。大黒摩季氏と交流を持つ牛島隆太(30)さんは、15歳で歌手としてデビューした経験を持つ。牛島さんは大黒摩季「夏が来る」を美しい高音で歌い上げてオールハート(審査員全員の票が入ること)を獲得した。
また菊池寛さん(32)も、以前参加したオーディション番組での苦い経験を振り切るように透明感のある歌声を披露し、オールハートで予選を通過した。
#1からかなりの盛り上がりを魅せた『ミスタートロット ジャパン』。今後も個性と才能に溢れた参加者が出てくると思うので、次回が今から楽しみで仕方がない。
#2 マスター予選Part2
2月26日(水)には、『ミスタートロットジャパン』#2マスター予選Part2が配信された。
総勢74名の出場者が挑むマスター予選は、激化の一途を辿る。今回この厳しい審査に挑むのは、現役で歌手をしている“チームシンガー”、アイドルや俳優として活躍する“アイドル&アクター”、韓国出身の“KOREA”の3チームだ。

まず初めに披露するのは“チームシンガー”。そのトップを飾り、チームを勢いづけたのは風水ノ里恒彦(35)さんだ。見るものを驚かせたのはなんといってもその出立ち。美しい着物と個性的なメイクアップ、そして風になびくサラサラの黒髪ロングヘアー。気になるのは見た目だけではない。その職業は“舞語り歌手”という一風変わったジャンルなのである。自己紹介の時点で審査員の注目を引いた彼だったが、盛り上がりが最高潮に達したのはやはり歌唱時であった。
歌ったのは、クリスタルキング「大都会」。女形風の見た目からは想像できないような力強い歌声を、日本舞踊を組み込んだしなやかな振り付けに乗せて見る者を魅了した。特にサビのロングトーン部分は、何度も繰り返されるフレーズだが最後までだれる事なくその美しさを保ったまま最後まで歌い抜いた。その彼の異形とも言える才能は、審査員をスタンディングオベーションさせるに至り、オールハートを獲得して予選を通過した。

“アイドル&アクター”で印象に残ったのはドラマやミュージカルなどで活躍する井澤巧麻(30)さん。甘いルックスを体現するような歌声でコブクロ「桜」を熱唱した。爽やかながらも芯がある声と、彼のひたむきさが滲み出るパフォーマンスでオールハートを獲得した。
今回最後に発表したのは“チームKOREA。この面々はその名の通り韓国からやってきた出場者である。その中でも一際目立っていたのは日本での歌手経験を経て現在は韓国で作曲家として活動しているユンジェヒ(41)さん。なんと審査員のKさんと共に暮らしていた経験がある。歌ったのは石川さゆり「津軽海峡・冬景色」だ。
日本人顔負けのこぶしが炸裂し、難しい曲にもかかわらず軽々と歌いこなした。オールハートを獲得した際には、今までの苦労を思い出してか思わず涙をこぼしてしまっていた。審査員のKさんも同様に涙が込み上げており、なんとも微笑ましい瞬間であった。

今回も彩り豊かなメンバーが集って戦いが行われた。
個人種目の様に見えるが、時折チームの結束力が高そうな様子や仲が良さそうな様子を見られるのもこの番組の面白いところ。次回はどんな展開が待っているのだろうか……?
配信概要
「ミスタートロット ジャパン」
配信サイト:Lemino
配信日時:毎週水曜21:00より最新話配信中!
話数:全10話
※番組公式YouTubeでは最新話冒頭シーンやパフォーマンス映像をお届け!
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