韓国で大人気の歌謡オーディション番組の日本版『ミスタートロット ジャパン』の決勝が、5月3日(土)にBSよしもとで放送されました。動画審査と対面歌唱審査、予選を通過した5人の男性ボーカリストが昭和、平成の名曲を熱唱。細川たかしら豪華メンバーの審査員による採点や視聴者の投票の結果、初代王者となったのは徳島の“モンスター高校生”、島憂樹! 賞金1000万円とプロとしてメジャーデビューの権利が与えられました。

韓国の大人気番組が日本に上陸!
『ミスタートロット』は、韓国で社会現象を巻き起こした歌謡オーディション番組。“トロット”とは、日本の演歌にあたるジャンルの歌謡曲です。NTTドコモ・スタジオ&ライブが製作する日本版では、出場者が昭和・平成の名曲を歌って戦います。
募集開始と同時に世界中から寄せられた多数のエントリーのなかから、事前審査を通過した74人がバトル。予選、準決勝を経て、男性ボーカリスト5人が決勝に勝ち上がりました(これまでの予選の模様は動画配信サービスLeminoで配信中)。
決勝では後藤輝基(フットボールアワー)がMC、MOMONA(ME:I)がサブMCを務め、5人のファイナリストが自分をもっとも表現できる曲を熱唱する「勝負曲ミッション」に挑みました。


マスター(審査員)を務めたのは、細川たかし、武部聡志、高橋洋子、近藤真彦、hitomi、Crystal Kay、チャン・ユンジョン、ミッツ・マングローブ、椿鬼奴、長田庄平(チョコレートプラネット)、せいや(霜降り明星)。マスターたちの審査に、番組公式サイトで行われた応援投票、リアルタイム視聴者投票の得点を加えて、“初代Mr.TROT JAPAN(ミスタートロット ジャパン)”が生放送で決定しました。
決勝の「勝負曲ミッション」で100点連発!
「勝負曲ミッション」は、熾烈な争いになりました。圧倒的な声量と唯一無二の個性で魅せる舞語り歌手・風水ノ里恒彦は、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」をチョイス。天国にいる母に想いを届けるように歌ったという風水ノ里が、歌いながら涙を流す一幕もあり、審査員の武部から「すごく想いが乗った歌で僕は感動しました」というコメントがありました。

中学生でデビューしたものの挫折を味わい、働きながら再起をかけるリベンジシンガー・牛島隆太は、ゆずの「栄光の架橋」を熱唱。審査員から、なんと100点満点も飛び出しました! 「素晴らしいパフォーマンスでした!」と絶賛する霜降り明星・せいやは、予選から“牛島ファン”だそうで、「“もっとほしい!”という感じもちょっとありました」と話しました。

韓国出身で日本でデビューしながら、二度の挫折から這い上がったセクシーボイスを持つジュノは、DREAMS COME TRUEの名曲「未来予想図 II」で挑みます。Crystal Kayは、ジュノの歌声と楽曲のシンクロ率を絶賛し、「ナイス選曲だと思いました」とコメント。この楽曲について、男性ボーカリストがカバーすることが多いと語ったミッツは、「そのなかでもかなり秀逸な出来」と称賛しました。

元ジュノンボーイファイナリストで絶対音感を持つ現役大学生・橋詰昌慧は、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」を路上ライブ風の演出で歌い上げました。橋詰の低音ボイスに魅了された鬼奴は「熱さに見とれちゃいました。伸び率がすごくて、歌の終わりの最高潮に感動しました」と話します。細川も「ルックスもいいし、スター性もある」と絶賛でした。

予選・本選一次をどちらも1位通過した徳島のモンスター高校生・島憂樹が歌ったのは、谷村新司の「昴 -すばる-」です。熱い歌声で会場を感動の渦に巻き込み、審査員からまたも100点満点が出ました。hitomiは、島のパフォーマンスに「感動しました」と涙声。近藤も、島の17歳らしい幼さと、舞台での堂々とした歌いぶりに触れながら、「ギャップにやられた」と語りました。

中間発表ではまさかの同点首位に!
ここから番組は結果発表へ。11人の審査員が1人100点満点で審査するマスター審査では、1087点で島がトップとなりました。
続いて、番組公式サイトでの応援投票(550点満点/1位:550点、2位:540点、3位:530点、4位:520点、5位:510点)では、ジュノが1位を獲得。この時点で、島とジュノの得点がどちらも1617点となり、MCの後藤は「よくできています!」と興奮を隠しきれません。
そして最後にリアルタイム視聴の投票が加算された結果、合計得点2167点で島が王者に! 徳島の“モンスター高校生”が栄冠を手にしました。

結果発表後、島は涙ぐみながらこう挨拶しました。
「ここまで支えてくださった、家族、『ミスタートロット ジャパン』に出場している74名の皆さん、いつも応援してくださる皆さん、本当にいままでありがとうございました。これから僕の音楽人生が始まると思うのですが、もっともっと頑張っていくので、応援よろしくお願いします」
アフタートークも大盛り上がり!
番組終了後は、井上裕介(NON STYLE)がMCを務めて、Leminoでアフタートークが配信されました。
コメントを求められた審査員の細川は、優勝した島に「これから大変だよな。17歳だし、声が本格的ではないので、もっともっと練習していかなきゃいけない」とエールを送ります。
“トロットジャパンの母”こと高橋は、敗れた4人に対して「いま現在でそれぞれのファンができていると思うんです。1位じゃなかったとしても、スタートラインに立ったんじゃないかなと思います」と声をかけました。

霜降り明星・せいやは、この大会について「選曲の妙もめっちゃあると思います。このタイミングでこの選曲やから……とか、運命もありました」と振り返ります。視聴者からは、せいやの審査に「わかりみが深い」というコメントが寄せられました。
その後は、ファイナリスト5人の深掘りインタビューが行われ、それぞれが“いまの思い”を語りました。アフタートークの模様はLeminoでアーカイブ配信中です。
ファイナリストが決勝に込めた思い
すべての収録が終了後の囲み取材では、優勝した島が大会をこう振り返ります。
「オーディションでは『聴いてくださる方に感動を与えたい』との思いで歌ってきました。準決勝・決勝で観客の皆さんが涙を流してくださるのを見て、『自分の歌で感動を与えられているんだ』と実感でき、すごく嬉しかったですし、最高の経験になりました」

合計得点2123点で3位だった橋詰も、こう語りました。
「本選2次までは審査員の方だけだったので緊張感があったんですけど、観客の方がいらっしゃる前では、一体感もありましたし、自分が歌を歌いたい“本来の理由”を思いながら楽しく歌うことができました」
生放送前日にサウナに行った話をしたのは、2157点と島とわずか10点差での2位だったジュノです。
「決勝なので気合いが入ってしまって、いつもより2倍長くサウナに入っちゃって……体中の水分が全部飛んでいっちゃいました。さっきもノドが渇いて、お茶や水など、4ボトル飲んでしまいました。『トイレ行きたくなったらどうしよう』って心配していましたね」
合計2081点で5位だった牛島は、選曲に悩んだと語ります。
「最後の挑戦だと思ってやっていたので、30歳の牛島隆太(の魅力)が最大に出せる曲は何かなというところで悩みました」

一方、2082点で4位だった風水ノ里は、決勝で「ヨイトマケの唄」を披露すると決めていたと語ります。
「(亡くなった母親が)天国にいるおじいちゃん、おばあちゃんに『私はこんなに愛されていたんだぞ』って自慢してほしい……そんなことを思って歌っていました」
番組内では、ファイナリスト全員が参加するカバーアルバムのリリースと、ファンミーティング開催がサプライズ発表! 島はこう意気込みました。
「いままで皆さんと会うときは、戦いを抱えて歌っていましたし、審査員の方から評価されるプレッシャーも感じていました。これからは『聴いてくださる方に楽しんでもらうこと』を目標に歌っていきたいです。(ライブなどでは)プレッシャーを感じることなく、心から楽しめると思うので、すごく楽しみだし、この5人で一緒に歌う機会もあったらいいなと思います」

『ミスタートロット ジャパン』公式サイトはこちらから。
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