芸歴5年目以下の超若手芸人No.1を決める賞レース『UNDER5 AWARD 2025』の決勝が、6月22日(日)に東京・ルミネtheよしもとで開催されます。第1回は、金魚番長(箕輪智征、古市勇介)、第2回は清川雄司が王者に輝いたこの大会。今年は昨年よりも多い2420組がエントリーして、9組の決勝進出が決定しています。6月9日(月)には決勝進出メンバーが登壇する発表会見が都内で行われ、意気込みを語りました。

「いいコンセプトなのにテレビ局が放送しない」!?
この日の記者会見はニューヨーク(屋敷裕政、嶋佐和也)がMCを務め、午前11時からスタート。YouTube「FANYStudioチャンネル公式」で生配信もされました。
屋敷が「人間がいちばん配信を見ない時間帯」「めちゃくちゃ面白いのに『UNDER5』は規模が拡大しない」とバッサリ切ると、嶋佐も“内情”を語って笑いを誘います。
「いま賞レースが増えているじゃないですか。芸歴5年目以下というコンセプトもすごくいいと思うんですけど、テレビ局がいっさい買い取らない(放送しない)らしいです」

今回の審査員を務めるのは、笑い飯・哲夫、佐久間一行、NON STYLE・石田明、ナイツ・塙宣之、かもめんたる・岩崎う大、マヂカルラブリー・野田クリスタル、チョコレートプラネット・長田庄平という漫才、コント、ピン芸の実力派芸人たち。
決勝はA・B・Cの3つのブロックに分けられ、勝ち上がった3組によって最終決戦が行われます。優勝賞金は100万円。抽選会の結果、A・B・Cブロックはそれぞれ以下のメンバーになりました。
超若手トリオに嶋佐がメロメロ
【Aブロック】
兄弟(体制、紅葉)
屋敷から「(注目のコンビとして)名前をよく聞く」と言われた兄弟。紅葉は「落ち着いている印象を持たれていると思うんですけど、メラメラしてます」と胸の内を明かします。そんな彼らは、後輩の伝書鳩をライバル視したり、「15分の漫才では負けない」と豪語したりと、会見を盛り上げました。

生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ)
全員22歳の超若手トリオに、アラフォーの屋敷は「みんな可愛いわ」。すかさず、ケージュが「メシ連れてってください」と後輩ムーブを発動させます。さらに「(大阪から来たため)電車ムズかったです」とカンサイがこぼすと、嶋佐が「可愛い~!」とメロメロに!

無尽蔵(野尻、やまぎわ)
東京大学出身の高学歴コンビ。この日の会見は“平日の午前中”だったため、大企業の人事部で働いているというやまぎわは欠席、野尻のみの参加となりました。「決勝発表が土日だったんですが、(やまぎわからは)『月曜に有給を出すと、会社に行きたくないヤツみたいになっちゃう』と言われた」と明かしました。

「大阪でスベりすぎて東京に逃げてきた」!?
【Bブロック】
シカノシンプ(北川、ゆのき)
関西で活躍する芸歴5年目のコンビ。北川が『千原ジュニアの座王』(関西テレビ系)収録のため欠席となり、ゆのきが1人で会見に参加しました。「めっちゃ不安です。(自分は)『座王』出てないほう、絶対に1人で来たらアカンほうなんで」と語って笑いを誘いました。

ぺ(カク、カタヤマヨシヨ)
今年の4月に上京してきたばかりなのに、なぜか「僕らは東京芸人です」と大阪時代をなかったことにする彼ら。周囲からは「大阪でスベりすぎて東京に逃げた」というヤジも!? 「NSC(吉本総合芸能学院)のときにできた“いちばんいいネタ”を、いまでもやっている」と告白すると、嶋佐が「鬼越トマホークと一緒だ」とコメントしました。

釈迦虎(岡本峻、久保バトル泰志)
久保が元消防士、岡本が元銀行員という異色のコンビ。ミルクボーイ・内海崇からの情報によると、社会人時代の裕福な生活が忘れられず、2人とも借金して生活レベルを保っているらしい、と屋敷。岡本は「(おカネがなくても)シルク・ド・ソレイユを観に行きます」と明かしました。

「チャンピオンになって恩返ししたい」
【Cブロック】
伝書鳩(山田陸斗、ダダこだま、がくと)
昨年の『UNDER5』ファイナリスト。この1年の胸中を問われると「あれから1年経って、季節を越えて、また夏になり、勝負の年が……」と山田。長々と話す後輩に屋敷が思わず、「はよ(くじを)引けよ!」とツッコミを入れました。

あなたとネ(いしはら、本郷)
唯一のアマチュアで現役大学生の2人。登場時、屋敷から「顔、子どもやん」と言われた本郷は「イジんな」と好戦的。そんな彼はなぜか厚着で「暑いです」とミニミニ扇風機でボケると、屋敷は「君の笑いが新しいんか、古いんかわからんわ」と笑顔を見せました。

例えば炎(タキノルイ、田上)
昨年の『UNDER5』ファイナリストで、『M-1グランプリ2024』敗者復活戦でも話題をさらった彼ら。タキノは「シケるから申し訳ない。(例えば炎が優勝する空気に)ちょっとなってますね」「『 M-1ツアー』(M-1ファイナリスト、準決勝進出者らによる全国ライブ)もしんどいわ」と早くもマウント。昨年の『UNDER5』で火がついたことを認めつつ、「チャンピオンになって恩返ししたいです」と語りました。

会見のアーカイブ動画はこちらから。