川畑泰史×兵動大樹「この先10年プロジェクト」第2弾は“2つの万博”をめぐるタイムスリップもの! 「同世代の方が『明日は何か始めようかな』と思ってくれたら」

吉本新喜劇の川畑泰史と矢野・兵動の兵動大樹がタッグを組んで本気の芝居に挑む「この先10年プロジェクト」による待望の第2弾公演『あのころの僕、これからの俺〜タイムスリップ1970〜』が、6月12日(木)〜15日(日)の期間、大阪・扇町ミュージアムキューブCUBE01にて上演されています。川畑と兵動に加え元タラカジェンヌの大湖せしるらをゲストに迎え、“万博”をモチーフに人生を描く舞台。今回は、初日ゲネプロと開演直前の囲み会見の模様をお届けします。

出典: FANY マガジン
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兵動は“1人2役”に挑戦

昨年の記念すべき第1弾『なれない』から1年を経た待望の第2弾公演! NSC(吉本総合芸能学院)大阪の同期(9期)であり、吉本新喜劇と漫才、それぞれのフィールドで第一線を走ってきた川畑と兵動が、「この先も、挑戦していたい」と立ち上げたのが「この先10年プロジェクト」です。

今作で脚本・演出を担当するのは、関西出身の気鋭の演出家・益山貴司。キャストには川畑、兵動、大湖のほか、ドラマやミュージカルに出演する前川歌音、2.5次元ミュージカルなど多方面で活躍する北乃颯希、納谷健らが顔をそろえます。

物語の舞台は、2025年と1970年――。“万博”に沸く2つの時代の大阪です。売れないオッサン芸人を主人公に、奇想天外ながらも心がポッとあたたかくなるタイムスリップ・ストーリーが展開します。

出典: FANY マガジン
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川畑が演じる“田中マサオ”は、還暦を過ぎてもまだアルバイト生活を送るお笑い芸人。長年の不遇に何かをあきらめつつあるマサオですが、自分が8歳のころ=1970年にタイムスリップしたことをきっかけに、人生を再生させていきます。

新喜劇でならしたツッコミを繰り出しつつ、等身大の演技でマサオを表現していく川畑。幼少期のマサオ(栗野結惺/白井孝誠とのWキャスト)やいまは亡き父(兵動)と母(大湖)とのやりとりでは、笑わせたりホロリとさせたり……。

兵動は、マサオの父“カツトシ”と、マサオの芸人仲間“デンサク”の1人2役に挑戦! “ザ・昭和”な頑固オヤジのカツトシのときは、仏頂面の裏に妻や子を気づかうやさしさをチラリとのぞかせる繊細な演技を披露します。一方のデンサク役では、兵動がよくネタにするオッサン像そのままに笑わせ、見事に演じ分けてみせました。

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川畑と兵動が息の合ったかけ合い

弱々しく見えて実は手綱をしっかりにぎる母・トシエを演じた大湖、憎まれ口を叩きながらも父・マサオを心配する孝行娘・ナギサ役の前川、マサオのバイト仲間であり後輩芸人・シュンスケ役の北乃、マサオの妹・ナギサの恋人を演じた納谷など、脇を固める面々も実力派ぞろいで、それぞれのキャラクターを好演。8歳のマサオを演じる栗野(Wキャスト)の演技も素晴らしく、“2人のマサオ”のコミカルな会話が笑いを誘います。

もちろん、川畑と兵動ががっぷり四つに組む場面は、息の合ったかけ合いの連続。なかでもマサオが父への思いをぶつけるクライマックスでは、あのとき“言えなかった言葉”、“聞けなかった言葉”が見るものの心を揺さぶりました。

二転三転する物語を経て、マサオが選ぶ未来とは……? 登場人物たちに自分自身を重ねながら、笑って泣ける濃厚な90分。さらに豪華日替わりゲストが登場し、観れば元気が出ること間違いなしの舞台です。

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観劇後は「ご両親のことを思い出して」

ゲネプロを終えたばかりの川畑、兵動、演出家の益山が囲み会見を行いました。川畑は「ゲネプロだが、本番みたいな気持ちでやっていたので、次が2回目みたい。それぐらいリラックスしてやれそうな気がしてます」と語りました。

兵動は冒頭でセリフを飛ばしてしまったそうで、「それがトラウマにならんようにしたい(笑)。本番までにやらなあかんことが増えたので、このあとの空き時間はそれに集中したいと思います」と気合を入れ直しました。

出典: FANY マガジン
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今回の舞台の見どころを、川畑は「父親があの時どう思ってたかとか、ほんまはできないはずの答え合わせをしてしまうお芝居なんで、そのおもしろさを見に来ていただけたら」とコメント。

兵動はパンフレットにも書かれている裏テーマ「何歳になってもチャレンジ」に触れ、「同世代の方に見てもらって『明日は何か始めようかな』と思ってくれたらうれしい。あとは、かわばっちゃん(川畑)のピン芸を見れるところかな」と笑いを交えて答えました。

いまから55年前、1970年の大阪を舞台にしていることについて兵動は次のように話します。

「いい意味での泥臭さみたいなものを益山さんが表現してくれた。人数が多いガチャガチャしてる食事風景とか、いまは少なくなったそういうものも感じていただけたらなと思います」

川畑も、劇中の家族だんらんの描写について、「『あれ? 益山さんにそんな話したかな?』と思うほど、お若いのに“昭和のあのころ”をすごくうまく表現されていた」と絶賛です。

出典: FANY マガジン
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益山は、今回の脚本は「おふたりありきで、おふたりの人となりから生まれた」と話します。そして「おふたりとも百戦錬磨ですから、アドリブなのかセリフなのかわからない“かけ合い”が、すごく魅力的」と見どころを語りました。

「どういう人に見てもらいたいですか?」との質問に、益山は「これから人生の後半戦を花咲かせようという人たち」と回答。川畑も大きくうなずくなか、兵動が次のように話しました。

「(観劇した人が)ちょっとでもご両親のことを思い出してくれたらうれしいですね。自分が子どものころのご両親のことを思い出してほしいし、若い方は『親の目線ってこいうことやで』『口うるさく言うのはそういうことやで』っていうのを感じてほしい」

出典: FANY マガジン
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公演概要

この先10年プロジェクト第2弾「あのころの僕、これからの俺 〜タイムスリップ1970〜」 

日時:
6月12日(木)19:00開演
6月13日(金)20:00開演
6月14日(土)①12:00開演/②17:00開演
6月15日(日)①12:00開演/②17:00開演
会場:扇町ミュージアムキューブ CUBE01(大阪市北区南扇町6-26)
出演:川畑泰史、兵動大樹
大湖せしる、前川歌音、岡野衣桜、北乃颯希、納谷 健、ロドリゲス コエリョ ダニエル トミオ、栗野結惺(※Wキャスト 6月12日・6月14日出演)、白井孝誠(※Wキャスト 6月13日・6月15日出演)
日替わりゲスト:
6月12日(木)ハイキングウォーキング
6月14日(土)12:00 小籔千豊/17:00 ミルクボーイ
6月15日(日)12:00 今別府直之/17:00 吉田たち
※6月13日(金)日替わりゲストはございません
脚本・演出:益山貴司

<チケット情報>
チケット料金:前売 6,800円/当日 7,200円/特別応援シート 10,000円
プレイガイド:FANYチケット、チケットぴあ(Pコード:534-051)、ローソンチケット(Lコード:52340)、イープラス 

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◆特別応援シートの特典について
特別応援シートご購入の方は終演後、川畑泰史&兵動大樹による特典会に参加いただけます。終演後ロビーにてご案内しますので、特別応援シートをご購入の方は半券をお持ちになり、ロビーまでお越しください。

◆当日券について
各公演「開演の1時間前」より販売開始予定です。
※お席をお選びいただくことはできません。
※当日券は、舞台が見えづらいお席になる場合がございます。
※早くからお並びいただきましても、見やすいお席でご覧になれるわけではございません。
※お支払いは現金のみで、クレジットカードはご利用いただけません。

◆車椅子席について
お座席までのスムーズなご案内のため、チケット購入後、FANYチケットへお問い合わせください。(付き添いの方がご観劇される場合もチケットは必要となります。)
FANYチケット:0570-550-100(10:00~19:00/年中無休)

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