吉本新喜劇の間寛平GM(ゼネラルマネージャー)の月例会見が、6月25日(水)に大阪市内の吉本興業本社で行われました。今回は、総勢7人の座員が集まってイベント告知や自己紹介でアピール合戦を繰り広げたほか、5月に初の新喜劇舞台を大成功させた盲目の漫談家・濱田祐太郎も飛び入りで登場! 最後は時間が足りなくなるほど盛りだくさんな会見で、新喜劇のホットなトピックスを届けました。

諸見里大介が珠代と念願の共演!
この日のMCを務める座長の酒井藍が、寛平GMと“吉本新喜劇の顔”西川忠志を呼び込んで会見がスタート。忠志はミュージカル風に『雨に唄えば』を歌いながら登場、またしても寛平GMを戸惑わせて爆笑をさらいます。

続いて呼び込まれた今月のゲスト座員は、諸見里大介、新名徹郎、小林ゆう、小西武蔵、入澤弘喜です。
諸見里は7月20日(日)に大阪・なんばグランド花月で『島田珠代になる男 the Final』を開催します。昨年7月に始まった『島田珠代になる男』シリーズは、大先輩・珠代のようになるべく諸見里が腕を磨くライブで、『1年後に島田珠代になる男』から3カ月ごとに回を重ねてきました。
ファイナルと銘打った今回は、ついに珠代本人が出演! 諸見里は「ずっとポスターには(珠代の写真が)載っているのに出ていなかったが、今回はついに出てくれます」と笑顔。そして見どころについて、「ゲストにスマイルとジョイマンも登場する予測不能なイベント」とアピールしました。

7月26日(土)、27日(日)に大阪・吉本新喜劇セカンドシアター(YES THEATER)でリーダー公演を行うのは新名です。8月2日(土)、3日(日)に開催される信濃岳夫によるリーダー公演、8月9日(土)、10日(日)に開催されるもじゃ吉田のリーダー公演と合わせて、今夏の“セカンドシアター新喜劇”をまとめてアピールしました。

アイドルユニット「秘蔵っ子」は卒業ラッシュ!?
小林は、8月11日(月)に単独公演『大人の授業参観〜一夜限りの60分〜』を吉本新喜劇セカンドシアターで上演します。今回は落語で新境地を見せるそうで、「顔芸と体芸で生きてきた私が初めて話芸に挑戦します!」と意気込みました。

5年ぶりのオーディションで選ばれた新座員が一堂に会する『金の卵LIVE〜金の卵12個目お披露目公演〜』は8月2日(土)、大阪・よしもと道頓堀シアターで開催されます。1日2公演で未来のスター16人が出演するこのステージに、小西は作家として参加。
新喜劇の台本を書くのは初めてですが、「寛平GMから『幅広く挑戦していけ』とチャンスをいただいた」と語ります。寛平GMは「ほんまに書けんのか?」と疑いの眼差しを向けつつ、「プロットがおもしろい。よう書いたなと思った」とその実力に期待。小西は「(重鎮演芸作家)壇上茂が帰ってきたと言われるぐらい頑張る」と気合を入れました。

小林は入澤とともに、9月27日(土)に吉本新喜劇セカンドシアターで開催する『まるごと秘蔵っ子vol.6〜バトンは笑顔とともに〜』の告知も行いました。20代座員からなるアイドルユニットとして誕生した秘蔵っ子は、今年3月に筒井亜由貴と松浦景子が卒業。
なんと次回ライブでは重谷ほたる、新井崇史、生瀬行人、入澤、住吉大和、湯澤花梨、よこっちピーマン、野崎塁という8人が卒業し、小林と咲方響だけ残留するという衝撃の発表がありました! 小林と入澤は「今後、どのような活動をしていくのか、このライブで発表するので絶対に来てください!」と呼びかけました。

続いて、MCの酒井がおもむろにパネルを取り出し、8月6日(水)~8月10日(日)に大阪・LAUGH & PEACE ART GALLERYで開催する個展を紹介。これまでもこの会場で個展や企画展を行ってきた酒井ですが、「今回は漫画家さんとコラボしてグッズを作ったり、『何しとんねん』とツッコんでもらえるような写真もたくさん展示します」とアピールしました。「山口百恵さんをイメージしたが、まったく別ものになってしまった」というポスタービジュアルにも注目です。

寛平GMからは『新喜劇出前ツアー2025〜寛平ちゃんが グングカッカ、グングカッカポッポ〜♪あなたの肩越しに〜』の追加公演が決まり、20都市まで広がったことを告知。
昨年の65周年全国ツアーでは、新喜劇がテレビ放映されていないエリアでも満席になり、大きな手応えを感じたそうで「呼んでいただけたら、全国どこでも行きます!」とさらなる追加公演を熱望します。忠志は「座員一同、フル稼働で笑いを届ける。この夏も新喜劇はアツいです!」とぶち上げました。
今月の注目座員はけんたくんと小林ゆう
“今月の注目座員”に選ばれたのは、けんたくんと小林です。けんたくんは「記者の皆さんに覚えてもらうため」と、名前にちなんだ「あいうえお作文」で自己紹介しますが、不発……。けんたくんは6月9日(月)からのなんばグランド花月・酒井座長週で、酒井との恋人関係のやりとりや、辻本茂雄のイジりへの返しでしっかりウケをとり、 “敢闘賞”を受賞しました。
けんたくんが喜びを語りながら涙ぐんだかと思うと「お腹すいた」とボケる姿に「敢闘賞取り消し!」とツッコミが飛ぶ一幕も。けんたくんは「(活躍が)ウソだと思うならテレビ放送(MBS『よしもと新喜劇』)を見てください!」と胸を張りました。

小林は、6月3日(火)からの寛平GM座長週で“敢闘賞”をゲット。シリアスな場面とコミカルな場面を演じ分け、笑いもしっかり取っていたこと、寛平GMとおそろいのパッチ姿になる体を張ったボケでも新たな一面を見せたことが評価されました。
小林は「寛平師匠が次から次へと新しいことをされるので、私もしないとと思ってパッチを思い切り引っ張り上げてしまった。注意されても、またやってしまって……」と振り返ります。寛平GMも「その値打ちありでした。ようがんばってくれてます」と称賛しました。
濱田「現代劇もやってみたい」
恒例となった「忠志のビッグアイ」のコーナーで今回、忠志が注目したのは、5月30日(金)になんばグランド花月で行われた『盲目のお蕎麦剣士が巻き起こす新喜劇』です。「R-1ぐらんぷり2018」王者の盲目のピン芸人、濱田が主演を務めました。
当日、チケットを購入して客席から観劇したという忠志は「濱田さんの殺陣を目の当たりにして衝撃を受けた。2カ月のお稽古でこれだけのことができるのか……」と熱く語りながら、スペシャルゲストとして濱田本人を呼び込みます。
大きな拍手に迎えられた濱田は、寛平GMに「芸人人生での恩人です」と感謝。殺陣については「平山(昌雄)さんがマンツーマンで教えてくださった。『殺陣もしっかりやって、笑いあり涙ありの新喜劇をやろう』と言われていましたが、まさかあそこまで殺陣をやるとは思わなかった」と振り返りました。

辻本とのやりとりでは、アドリブやムチャブリにも果敢に応戦。忠志が「すべて(台本に)書かれているのかと思った」と驚くほど見事な返しを連発しました。
濱田は、「前日の舞台稽古のとき、辻本さんが『これは本番でもどんどんアドリブ入れて大丈夫そうやな』と言ってくださった。舞台で『なかなか腕あるな』と言われたのは本当にうれしかった」と語ります。劇場に足を運んでくれた濱田の母親からも、「よく頑張ったな。笑って泣いて、すごくよかったよ」と言われたそうです。
そしてここで、寛平GMから濱田の第2弾公演が来年5月に決定したことがサプライズ発表されました! 濱田は「最終目標は寛平師匠とのしばき合いですが、それはまだまだ。今回は時代劇だったので、現代劇もやってみたい」と語り、この日、発売された初の著書『迷ったら笑っといてください』(太田出版)もしっかり宣伝しました。
