今年で11年目になる沼津ラクーンよしもと劇場。
ここで毎年、夏の恒例イベントとなっているのが「怪談ライブ」だ。
名前や出演者を変えて行われる沼津の怪談ライブ。上質な怪談話を聞けるのはもちろん、沼津の怪談ライブでは毎回“何かが起こる”……
そしてそれは今年の怪談ライブ中にも起きてしまった……

8月15日(金)19:00開演で行われた『真夏の沼津怪談ライブ 2025』。
出演者はジョイマン、さこリッチ、ぬまんづ、そして怪談界の超実力者・ありがとうぁみと風来坊・伊山亮吉。

開演と共にMCとして飛び出したのは我々ぬまんづ。
吉本の劇場ということもあり、まずは和やかな雰囲気でスタート。
しかし、怪談話に入ると空気は一変。
舞台にも客席にもひんやりとした張り詰めた空気が流れる。

怪談話が一つ終わるごとに
「いや、こぇーよ! 笑」
「もう帰ってくれよ! 笑」
など芸人のヤジが飛び交い、会場は笑いに包まれる。
怖さと楽しさが交互にくるのが沼津怪談ライブのいいところだ。


しかし、冒頭にも話したように沼津の怪談ライブでは何かが必ず起こる……
過去にも、怪談話の前にネタをしていた時に舞台上の照明が消えたり、終演後に何人ものお客様から「舞台上に誰かいました」という報告をもらったりと、説明のしようがないおかしな現象が多々起こるのだ。

そしてそれは今年も起きた。
ありがとうぁみが「赤ちゃん人形と小さい女の子」の怪談話をしていた時のこと。
話はクライマックスに差し掛かり、会場中の全員がその話にのめり込んでいた。
その時……
「おぎゃぁ……おぎゃぁ……」
「え?」
会場が一気に凍りつく。
全員が全員「(え? 気のせいだよね……)」
そこでまたしても
「おぎゃあ……おぎゃあ……」
客席から悲鳴があがる。
舞台上も動揺し、全員が席から立ち上がる。
「え? 今、女の子の声しませんでした!?」
「え!? そっちから聞こえたよね?」
「誰か声出しました?」
会場はプチパニック。
正確には「おぎゃあ」だったのか「あははは」だったのか、何を言っていたかはわからないが、確かに小さな女の子の声がした。
あれは一体なんだったのだろうか……。
お客さんの誰かが怖さのあまりにいつもとは違う声を出してしまったのか。
それともお客様の中に赤ちゃんや小さい子供がいて、それを舞台上からは見つけられなかったのか。
それとも……霊のしわざなのか……

最後に、この日、一日支配人だったさこリッチが開場時にお客様を驚かせ、その驚かす声が大きすぎたため、笑いではなく複数のお客様から舌打ちをもらったのも、霊の仕業だったのだろうか……
さてここからはインタビュアーうえたけのコーナー!
ぬまんづ・うえたけインタビュー ゲスト:ジョイマン
今回のゲストは劇場オープン当初からずっと沼津に出演をしてくださっている“ジョイマン”のお二人です!

うえたけ(以下、う):今日はジョイマンのお二人にお話を伺います! よろしくお願いします!
池谷(以下、池):よろしくお願いします。
高木(以下、高):お願いします〜。
う:まずは「沼津で印象に残っているライブ」について教えてください!
池:僕はね、大晦日にやった「優しい人ライブ」ですね。優しい人エピソードを喋るみたいなコーナーがたくさんあるんですけど……そもそもコンセプトが分からなすぎて、それが逆に面白かったんですよ。

高:あーあれね(笑)。僕は千原兄弟・せいじさんのライブの打ち上げですね。終わった後にすっぽん料理屋に行って、喫煙組と非喫煙組に分かれたんですけど、僕だけなぜかせいじさんが呼んだライダーの人たちの席に一人だったのがビックリしました。最初はドキドキしたけど、結果めっちゃ楽しかったです。
池:それはライブじゃなくてもう打ち上げの話じゃん(笑)
高:なんのライブだったかは覚えていません。

う:他の劇場と比べて「沼津ラクーンよしもと劇場」にはどんな印象がありますか?
高:ご飯が美味しい! これに尽きます。美味しすぎてびっくり! 松ぼっくり!
池:僕はやっぱり「太鼓判ライブ」とかですね。20年以上やってる芸人たちが賞レース対策で本気のネタを披露してる。だから“芸人が本気で戦ってる姿”が観られる劇場なんです。スターも随時出てるし、お客様の目もどんどん肥えてきている印象です。

う:なるほど。では最後に、読者の皆さんへ一言お願いします。
池:ぜひ一度「太鼓判ライブ」を観に来てください。本気で取り組んでいる芸人の姿を間近で観られると思います。沼津という街自体も本当に良いところなので、劇場と合わせて地域密着で楽しんでいただきたいです。
高:沼津ラクーン、沼津ラクーン……塩の香りがクンクーン!
う:(笑)ジョイマンのお二人、ありがとうございました!