大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)で月に1回開催されているリバイバル公演「マンゲキ10周年Premium Live」の第9弾が、8月3日(日)に開催されました。この日は、これまでに趣向を凝らしたさまざまなゲームコーナーライブを行ってきた見取り図(盛山晋太郎、リリー)による「見取り図ちゃんの〇〇」シリーズが待望の復活! 『見取り図ちゃんのマンゲキゾンビパニック』と題した最新公演は、チケット完売の立ち見客も出る大盛況となりました。終演後に出演者たちが「もう絶対イヤ!」と口にした、壮絶な“モノボケ地獄”とは――。

“モノボケ”でゾンビから大阪を救う!
出演は、見取り図のほか、アキナ(秋山賢太、山名文和)、ツートライブ(たかのり、周平魂)、セルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)、ロングコートダディ(堂前透、兎)、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ドーナツ・ピーナツ(ドーナツ、ピーナツ)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)という新旧マンゲキマンバーが大集結。MCは河野良祐が務めました。
舞台は20✕✕年、人々がゾンビ化した大阪の町。ステージではゾンビの手形が壁に映し出され、開演前から不穏な雰囲気が漂います。

パニックになっている大阪を救おうと東京からやってきた見取り図。ゾンビを倒す唯一の方法が“モノボケ”であることを知り、マンゲキの生き残りメンバーとともに大阪の町へゾンビ退治に繰り出す……というストーリーでイベントが進行しました。
ゾンビを倒すために、2時間ひたすらモノボケを続けるというストロングスタイルな公演。劇場中の小道具、衣装、カツラが総動員され、後半は照明や音響などスタッフとの見事な連携も見せたモノボケライブは見応えたっぷりで、会場は終始、笑いの連続となりました。

盛山、スベりまくってあわやゾンビ化!?
お腹出しタンクトップスタイルで冒頭から笑いを生んだダブルヒガシを筆頭に、ドーナツ・ピーナツ、フースーヤが登場した「梅田」ステージでは、ゾンビを倒すごとにどんどん小道具が増えていきます。
一方で、スベったらゾンビに噛まれてゾンビ化してしまうので、注意が必要。前半の不調を取り戻そうと果敢に攻める盛山は、早々にゾンビ化リーチとなり、「(ボケを)思いついてるけど、怖くていかれへん!」とひるみ、「なにが“見取り図ちゃん”やねん!」と河野にツッコまれていました。


「森ノ宮」ステージに進むとツートライブとセルライトスパが登場。ともにゾンビを倒すはずが、見取り図軍vs.ツートセルスパ軍の対決に発展します。
大量の小道具に加え、衣装、カツラ、メイク道具が追加され、自由度が増したモノボケが次々と繰り出されるなか、周平魂が突如としてシンプルなモノボケをたたみかけて連続得点! 無双状態の周平魂は、大きな笑いを生み出していました。


セルスパ・肥後が天才級のモノボケ!
ゾンビのボスに「難波の“漫才劇場”に来い!」といわれた一行は、途中の「心斎橋」でゾンビ化したアキナとロングコートダディに出会います。
2組を人間に戻すために、これまでの小道具と4人を使った「代弁モノボケ」に挑戦することに。複数人を使った合わせ技や大喜利が得意な堂前へのムチャぶりなど、飛躍するモノボケに会場は大盛り上がりとなりました。

続く「難波」ステージでは、「ムチャぶりモノボケ」でこれまでにゾンビ化してしまったメンバーを復活させます。ゾンビは小道具が渡されると3秒以内にボケなければならず、瞬発力が求められる場面。
そんななか、拡声器を渡された肥後が誰も見たことのない脱力系ボケを投下! 「天才!」と出演者たちもヒザから崩れ落ち、「習ったことないモノボケや!」と盛山も絶賛。会場が湧くハイライトとなりました。


そして、最終ステージの「よしもと漫才劇場」に辿り着いた一行が客席から登場すると、お客さんは大喜び! 照明と効果音の使用も追加され、ゾンビのボスを倒す最終決戦へ。
暗転・明転、花火やドラムロールなどの舞台装置を巧みに使用したモノボケの応酬に拍手笑いが止まりません。ゾンビのボスを倒したところで、意外な黒幕が明かされるラストまで、目が離せないストーリーも見どころとなりました。

リリー「『ラヴィット!』の5000倍くらい長かった」
公演終了後、見取り図、アキナ、ドーナツ・ピーナツ、フースーヤ、河野良祐が囲み取材に応じました。
主催の見取り図・盛山は、今回の見どころを「小道具の数とスタッフさんのすごさ。マンゲキでしかできないモノボケライブ」としながら、充実した様子でこう語ります。
「自分でイベントを打っておいてなんなんですが、始まって30~40分で緞帳を閉めてほしくなった。それぐらいカロリーが高くて。でも、久しぶりに刺激を味わえて楽しかったです」
リリーも同じくやり遂げた表情で、「(水曜日レギュラーで出演中の)『ラヴィット!』(TBS系)の2時間に比べて、5000倍くらい長かった……」とハイカロリーなライブを振り返ります。

マンゲキで数々のライブを経験してきたアキナは、今回のライブに疲労困憊。「お客さんは絶対楽しかったと思うけど、やる側は、もう絶対イヤ!」(秋山)、「前半を袖で観ていて、恐怖がどんどん襲ってきて。舞台に出たら何ひとつ浮かびませんでした」(山名)と壮絶な2時間の感想を語りました。
照明を使ったモノボケで大活躍したフースーヤ・谷口は、「後半は、みんな小道具をただただ見てるだけの時間がありました」と振り返ると、ピーナツも「メガホンがメガホンにしか見えなくなってきて……」と続け、「でもめちゃくちゃ楽しかったです! 見取り図さんが帰ってきてくれてうれしかった!」と後輩たちは満足気な表情。

そして、全編にわたってMCを担当した河野は、「最後に自分もモノボケをやる時間があったんですが、これをみんな2時間やってたんや、と。とてつもなくしんどかったと思います」と労い、「小道具や衣装、照明、音響など漫才劇場の戦力をつめこんだ2時間は、絶対に見る価値があります!」とアピール。個人的な想いを込めた後半の芝居は必見とのことです。
最後に続編を匂わせる告知があったことについて盛山は、「次は大喜利だけの2時間ライブがあるかも。でも、いま言ってて、震えるほどイヤです!」と笑わせました。

マンゲキ10周年Premium Live「見取り図ちゃんのマンゲキゾンビパニック」の模様は8月10日(日)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。ハイカロリーな2時間を、ぜひご覧ください!