『Yoshimoto Comedy Night』に“英語版新喜劇”が加わりパワーアップ! 観客参加型コーナーも大盛り上がりで「新しい英語勉強法としても面白い」!?

大阪・よしもと道頓堀シアターで毎週金曜日に定期開催されてきた、英語と非言語パフォーマンスによるショー『Yoshimoto Comedy Night OWARAI OSAKA』が、8月22日(金)の公演からリニューアルしました。“英語版吉本新喜劇”である「Yoshimoto Sitcom」の上演もスタートしてパワーアップ! この日は、SNS総フォロワー2100万人超を誇る世界的パフォーマー・ウエスPらが登場し、海外からのお客さんも大盛り上がりでした。

出典: FANY マガジン
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世界のウエスPのパフォーマンスに釘付け

開場と同時に、DJタイムがスタート。DJブースには、ピン芸人のSNOBつねが陣取ります。得意のレゲエを皮切りに、誰もが知っているアゲアゲなチューンをつなぎながら、観客に手拍子やコール&レスポンスを求めて会場の空気をあたためました。

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この日の総合MCは、吉本新喜劇ののぶよし。カナダ・トロントの劇場「セカンドシティ」で即興コメディを学んだのぶよしは、海外から来た観客を見つけると、大阪で何日過ごすのか、どこに行ったかなど根掘り葉掘りインタビューします。

大阪に3日間しか滞在しないというドイツ人客には「もっとおってよ!」と思わず日本語でツッコミを入れる一幕も。のぶよしは、このライブは撮影OKだが「裸にだけはならないで」とクギを差し、笑いを誘いました。

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前半のネタパートに登場するのはバラエティー豊かな7組。トップバッターの“サムライボーイズ”は、柿(げんせい、銘苅)とダージリンティクラブ(久保クルーズ、志女木)による外国人観光客特化型お笑いユニットです。忍者と侍のバトルにわかりやすいボケを盛り込んだ、ジャパニーズカルチャーてんこ盛りのネタで沸かせます。

続いて登場した、世界のこーぞーはバランスボール芸を次々と決めて大盛り上がり! 選ばれた観客の1人が、こーぞーを邪魔すべくバランスボールを蹴りまくる演出も大ウケでした。

清川雄司は、ハーモニカを吹き逆立ちをしたまま、折り紙をするという難易度の高い芸で度肝を抜きます。観客からのリクエストを受け、ハーモニカを吹きながらフラフープを回しつつ、人気マンガ『呪術廻戦』の五条悟の切り絵を制作するひと幕も。

やまぐちたけしは、フリップ芸を日本語がわからない人でも楽しめる“紙芸”にアレンジして披露します。ザ・プラン9のきょうくんとコヴァンサンは、中国の“変面”をコントスタイルで披露。客席を練り歩き、お面が一瞬で変わるコヴァンサンの妙技で大いに盛り上げました。

スーパーマラドーナ(田中、武智)は、なんと英語漫才を披露。侍が悪を成敗するシーンをシミュレーションするネタで、うまくできない田中が武智を翻弄するたび笑いが起こります。

そしてネタパートのトリはもちろん、ウエスPのテーブルクロス引き芸です! 危険な技を成功させるたびにどよめきが起こり、最後の大技まで観客をクギヅケにしました。

外国からの観客が新喜劇の“ズッコケ”に挑戦

再びDJタイムを挟み、後半は“Yoshimoto Sitcom”です。最初に脚本・演出を手がけたのぶよしが、鑑賞するために必要な英単語や英語表現をレクチャー。英語が得意ではないという人でも、これだけ知っていれば安心して観劇できます。

出演者は、のぶよし、いがわゆり蚊、前田まみ、小西武蔵、ジャボリ。ここにゲストのビコーン!(樋口秀吉、前田志良)が加わります。おなじみの吉本新喜劇のテーマ曲が流れると、いよいよスタートです。

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のぶよしと前田演じるカップルが、ジャボリが経営するラーメン屋を訪れるストーリー。そこにビコーン!・前田扮する強盗犯や、彼を追う警官のいがわとビコーン!・樋口、フレディー・マーキュリー(?)役の小西が登場します。

褒められて照れた前田がのぶよしをカバンでどつくといった新喜劇の定番ボケも、英語セリフとともに登場。のぶよしとジャボリのやりとりでは、なかなかイスに座らせないボケや野球ネタをこれでもかと繰り出します。また、ビコーン!・前田は『ゴット・タレント』シリーズで世界にアピールした、カバンに入るネタで躍動しました。

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“参加型”の演出もあり、ジャボリのボケで観客がイスからコケたり、強盗の人質に観客が選ばれるシーンも。人質に選ばれた観客はノリノリで演じ、芸人顔負けの笑いと拍手を受けました。

カーテンコールでは“Yoshimoto Sitcom”出演者が勢ぞろいして挨拶。のぶよしの「Did you enjoy?」という問いかけに、観客は「Yeah!」と応え、一体感は最高潮に達しました。

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のぶよし「学んでいただけたことは大きな一歩」

終演後に行われた囲み会見に、のぶよしとジャボリが出席し、初回公演の感想や今後への意気込みを語りました。

のぶよしは、「新喜劇の特徴であるズッコケをどうしても取り入れたかったので、それをドイツ人の方に参加していただき、学んでいただけたことは大きな一歩」とコメント。また、アメリカから来たという観客にスムーズにボケに参加してもらえたことについて、「わかりやすく簡単なコメディを提供できていたから」と手応えを感じた様子です。

ジャボリは「わかりやすいギャグを出して、皆さんがすぐわかるような新喜劇を作っていくのが、いちばんのチャレンジ。それが出来上がってきているのは、何よりもうれしい」と笑顔を見せます。そして「海外のお客さまに、日本の伝統的なコメディをわかっていただける大きなチャンス。光栄な気持ちでいっぱいです」と話しました。

出典: FANY マガジン
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のぶよしは、これまで“English SHINKIGEKI”と題した舞台を2回にわたって開催してきました。今回はそれより短い30分という上演時間でしたが、「逆に短いほうがありがたかった。お客さんにとってもストーリーがわかりやすくなったと思うので、そこはよかったのかな」と振り返りました。

今後、“Yoshimoto Sitcom”に出てもらいたい座員について、のぶよしは「内場(勝則)さんのアホぼんを英語でやってほしい」と熱望。ジャボリは吉田裕の名前を挙げ、「外国の人から見ると、アクションが大きいほうが伝わりやすい。吉田さんはボディランゲージを大きく使うので、持ちネタを英語に変えたりしてチャレンジできたら」と期待します。

のぶよしは、観客について外国人だけでなく、「日本人で、たとえば小中学校で英語を学び出したばかりの人や、英語に対してちょっと距離を置いている方はなお見てほしい」とコメント。これにジャボリも「新しい勉強法として面白いかも」とうなずいていました。

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「Yoshimoto Comedy Night OWARAI」公式サイト:https://yoshimoto-comedy-night.com/

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