山口智充がホストを務める読売テレビの人気番組『グッと!地球便』(毎週日曜10:25~)のスペシャルイベント「ぐっさんのファンミーティング」が、8月17日(日)に同局本社の10hallで開催されました。200人以上のファンが集まり、番組ロケの秘話や、山口のギター演奏、記念撮影などで盛り上がったイベントの様子と、800回を超える番組を送り出してきた山口のインタビューをお届けします!

ぐっさんがタヒチでの思い出を語り尽くす!
『グッと!地球便』は2008年4月にスタート。遠く離れた海外で暮らす日本人に、故郷の家族への思いを届け続けています。放送800回を迎えた8月3日(日)からは、山口が直接、タヒチにいる日本人に家族からの預かりものを届ける「タヒチSP」を3週連続で放送しました。
ファンミーティングが開催された8月17日(日)は、「タヒチSP」放送の第3弾となる最終週。タヒチの伝統文化の保全団体で活動する小山亜希さんを山口が訪ねます。日本の両親、とくに母親からの理解を得られないままタヒチへと移住した小山さんの思い、そして山口が小山さんの両親からの預かりものを届ける様子を、パブリックビューイングで楽しみました。

山口が登壇して、「3週にわたってお届けした『タヒチSP』、いかがでしたか?」と語りかけると、観客から大きな拍手が。年に1回のスペシャル回を「今年はどこに行かせていただけるのかな? と楽しみにしている」としながら、「非常に厚かましいんですが、『寒いところはやめてくれ』とだけ言っています(笑)」と明かして会場は大笑いです。
タヒチを訪れたのは今回が初めてだったとのことで、とくに美しい海が印象的だったこと、ホテルのレストランで遭遇したタヒチらしいゆったりとしたエピソード、空港でのハプニングなど、貴重な旅の思い出をたっぷり語り尽くしました。
『グッと!地球便』は、この日で放送802回、これまで101カ国を訪れたそうで、放送1000回を迎えるのは4年後。ちょうど山口が還暦を迎える記念すべき年だと語り、会場から再び大きな拍手が沸き起こりました。

国際指名手配犯と同姓同名で拘束!?
さらに今回は、来場者から集めたアンケート「皆さんの旅の思い出」を紹介。
海外の空港で、家族が国際指名手配犯と同姓同名だったことから拘束されてしまったというハプニングや、海外へ向かう飛行機の中で偶然、隣り合わせた現地の人との奇跡のような出会いなど、山口も会場も思わず「え~!?」と驚きの声を上げるエピソードも。数々の旅の思い出に、山口は興味津々でした。
さらに、タヒチの伝統楽器・鼻笛とパレオをプレゼントするじゃんけん大会も実施! 終始大盛り上がりのファンミーティングとなりました。

そして最後は「演奏会で締めたいと思います!」と山口。セッティングのためにギターケースを開けると、出てきたのはギターではなく鼻笛で、お客さんは大笑いです。
山口は鼻笛で器用に番組の主題歌『ハイホー』を奏でると、続けてギターを手に、観客の手拍子に乗せて、改めて『ハイホー』を披露。イベントは賑やかに幕を下ろしました。

海外で奮闘している人がいる限り番組は続く
イベント終了後、山口に話を聞きました。
——昨年に続き、2回目のファンミーティングはどうでしたか?
2回目もやりたいと思っていたので、実現できたことがすごくうれしいです。初回は手探りだったので、今回は「もっとこんなことがしたい」とスタッフと相談しながら、プチリニューアルしました。シンプルな構成なんですが、ものすごい応募数の中から選ばれた方々なんで、本当に楽しんでいただけてよかったです。
前回もそうでしたけど、テレビだと視聴者の顔ってなかなか見えてこなくて。ファンミーティングというかたちでこうして集まっていただくと、カメラの向こう側に、今回のお客さんのような方たちがたくさんいるんだなと実感できます。
——今回はトークにアンケート、じゃんけん大会など盛りだくさんでした。
ふだん、自分のライブでやっていることなんですが、『地球便』は海外に渡った方をピックアップしていることもあって、皆さんも旅のエピソードは絶対お持ちだろうなと思って。単純に、僕が聞いてみたかったというのはありますね。僕も楽しめましたし、ああいうアンケートを通してお客さんとコミュニケーションできるのは、ライブならではのおもしろさだと思いました。

——『グッと!地球便』は今年で18年目を迎えましたが、長く続いている理由は何だと思いますか?
海外に行って奮闘されている方を見てみたい、という視聴者の思いがあると思います。僕も出演者であると同時に番組のファンなので、どういう方がどんな経緯で、どの国に行って何をされているか。そして、送り出した家族は何を思うんだろう……というのは毎回、楽しみで。僕にとっても刺激になるし、視聴者も興味があると思うんですよね。これだけ長く放送しているということは、それだけ海外に行った方が多くいらっしゃるということで、これもすごいことだと思います。
内容的には第1回目からずっと一緒ですし、変える必要がないんです。海外で奮闘している方がいるかぎり、続く番組だと思っています。
これまでの出演者を集めてフェスをやりたい
——海外で奮闘している方と、遠く離れた日本から思いを寄せるご家族とのドキュメントにいつも胸がいっぱいになるんですが、山口さん自身は思わず目頭が熱くなることはないですか?
何度もありますよ。でも収録では極力、込み上げてくるものを“グッと”抑えて、自宅でオンエアを見ながらボロ泣きしてます(笑)。
泣かないでおこうとか自分の感情をコントロールするのもヘンな話ですし、泣きたいときに泣いていいと思うんです。でも毎回やっていくなかで、この回は泣いてて、あの回は泣いてないとか差が出てしまうと「あれ、今日は泣いてないな」となってしまうので、できるだけニュートラルに、VTRとご家族の間に入っていたいなと思っています。
でも、「あ、やばい!」というときはあって。そんなときは極力、画面の隅を見たりとか、目線をそらすようにしています(笑)。

——ファンミーティングのなかで「60歳まで続けるのが目標」と言っていましたが、最終的な目標も教えてください。
ずっとこのまま、続けていけることですかね。それができたら幸せです。取り上げる方がすでになにかに挑戦している方で、その姿がもっとも刺激的なので、これ以上、番組が何か新たに挑戦するとかは、スタッフとも話したことがないですね。
でも、映像の部分ではなくて、「グッと!地球便フェス」は実現させたいです。これまで紹介した方のなかには、ミュージシャンやアーティスト、ものづくりをされている方、料理人など、たくさんのプロフェッショナルがいるので、その方々に集まっていただいて、エンターテインメントが観られて、料理が楽しめて、物販もあって……みたいなビッグイベントをやりたいという思いは、ずっとあります。
それがゴールじゃないですけど、この番組ならそういうフェスも実現できると思うんです。