ギャロップ×ガクテンソク×ツートライブ『THE SECOND』3王者が大阪と東京でそろい踏み! 「10年後、何組でやってるんやろな(笑)」

2023年にスタートした、結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND 〜漫才トーナメント〜』。その初代王者のギャロップ(林健、毛利大亮)、2代目のガクテンソク(よじょう、奥田修二)、そして3代目のツートライブ(たかのり、周平魂)が一堂に会する注目ライブ「ギャロップ×ガクテンソク×ツートライブ『漫才匠』」が、10月27日(月)に大阪・なんばグランド花月で、12月1日(月)に東京・ルミネtheよしもとで開かれます。開催に向けた合同取材会では、3組が意気込みや優勝後の変化などを語りました。

出典: FANY マガジン
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たかのり「3組そろうのがうれしい」

今年2月にギャロップとガクテンソクの2組による初回公演が行われ、大好評だったこのイベント。今度は新王者に輝いたツートライブを迎えた3組で、さらにパワーアップした舞台となります。

――イベントが決まった感想を聞かせてください。

毛利 どういう感じになるのかワクワク感でいっぱいです。

 10年後、何組でやってるんやろな(笑)。このペースで増えるのか、3組固定なのか……。やっぱり漫才においては負けたくない気持ちはありますね。

奥田 増えていくんかなと思うんですが、くくりが『THE SECOND』なんで、ザ・ぼんち師匠が優勝したら、いったい何歳まで……。とりあえず、『THE SECOND』にかかわった3組なので、らしさが出せればいいなと思います。

よじょう 前はギャロップさんと2組、今回はツートライブも入って。前回はこういう取材の場もなかったけど、着実にデカくなってるなと。

出典: FANY マガジン
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周平魂 今年優勝して、ここに入れてもらえるのが光栄です。でも、この「漫才匠」って名前、誰が決めたんですかね?

奥田 勝手に決まってた。(吉本の)社員さんがそういうイメージで見てくれてたのかな。

たかのり 3組そろうというのが、いままで意外となくて、それができるのがうれしい。「THE SECOND」を盛り上げていけたらと思います。

奥田「よじょうの人間性を出すネタをやりたい」

――今回のイベントではどんなネタを考えていますか?

奥田 ネタに関しては100:0なんで、僕しかしゃべれないんですけど(笑)、寄席とかでやっていない、ツアー用のネタがあるので、それを見せられれば。お互いの人間感、2人の人間感を出してるというか。よじょうさんの人間性が外に出てなさすぎるので、それを出したいですね。

 僕らは基本99:0なので、残り1つを探しに行くというか。ギャロップの漫才でしか満たされない何かをできるようにと思ってます。

周平魂 『THE SECOND』が終わってからも毎月、新ネタを3本やってるんです。今年の年末には初めてNGK(なんばグランド花月)の単独ライブもさせてもらうし、『THE SECOND』に優勝したから王者の貫禄、というよりも、ツートライブらしさを出せるようにと。

たかのり NGKの単独ライブは12月25日(木)なんで、今回のネタも持っていけるし、楽しみですね。

出典: FANY マガジン
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優勝して周囲があたたかくなった

――『THE SECOND』優勝の前後で何がいちばん変わりましたか

周平魂 出番順がちょっと後ろに下がったりしたけど、僕ら的には変わってない。でも、それで余計に漫才の大きな分厚い壁を感じました。まだまだ先長いなと。優勝したらスカーンとなる(視野が開ける)部分もあるかなと思ってたんです。漫才で食べていける資格をもらったみたいな。

よじょう 物理的に仕事の量が増えましたね、そして(性格が)明るくなりました(笑)。

奥田 なんで暗かってんって話で(笑)。でも、よじょうさんが楽屋で話してる声が聞こえるようになりました。まわりの人も話しかけやすくなったみたいで、僕らの芸歴でテレビじゃなくて舞台だけやったら、後輩はどう触れていいかわからへん。人間性がわからんし、ネタしか知らんから。でも優勝してテレビに出てよく会うようになったから、後輩が話しかけやすくなったと思う。

毛利 お客さんの“待ってました感”を感じますね。でも、だからこそ当てに行かないと、というプレッシャーも感じます。そして『THE SECOND』で知ってもらえたのは、やっぱり大きい。まず見てもらえるようになったのは助かったなって感じます。

出典: FANY マガジン
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 漫才師としての扱いというか、見る目が少しは変わったというか、あたたかくなったというか。それは『THE SECOND』のお陰でもあるけど、エントリーしてる人たちのおかげでもあるんです。先輩方が「ギャロップ、ガクテンソクすごいな」って話していたりするのを聞いて、ありがたいというか誇らしいなって感じです。

「いま王者の顔をしてるのはツートライブと毛利さんだけ」

――王者同士で対抗心やライバル心はありますか?

周平魂 ずっとアドバイスをいただいていた2組なんです。なので、対抗心というより、恥ずかしくない漫才をやりたいですね。

奥田 この間、囲碁将棋の文田(大介)さんと話してたんですけど、『THE SECOND』っていう大会の空気づくりのために仲良くしてる雰囲気出してるけど、負けたときは死ぬほど腹立ってるって(笑)。でもネチャッとじゃなく、カラッとしてるんで。そもそも王者3組って言ってもらいましたけど、いま王者の顔してるのツートライブと、毛利さんだけなんで(笑)。僕ら、もうバトン渡した気になってるんですけど、そもそも林さんしか渡してくれてなかったみたい。

周平魂 いや、僕らももう。だから、いまそう思ってるのは毛利さんだけですね(笑)。

毛利 忘れちゃいけないんですよ……(まわりの反応を見て)どうやら僕だけみたいですね。

奥田 ツートライブは来年のチャンピオン出るまではいい。(でも毛利は)一昨日、優勝した顔してる(笑)。

毛利 わたしゃ、返さないよ!(笑)

出典: FANY マガジン
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 (ほかのメンバーに)“負けたくない”のはあるけど、“勝ちたい”とは違うんですね。みんな、爆笑とってお疲れさまでしたっていうくらいのイメージ。袖で2組のネタ見て大笑いして、緊張もするけど、負けないようにやってという感じです。

奥田 同じテーマの料理をつくるわけじゃない。自分たちの店のいちばんの料理を出して、その料理を持ってきたんやっていう驚きがお互いに感じられるライブになれば。(お客さん)全員が、どれかに絶対ハマるはず。

「ストロングスタイルで仕上げたネタを見てほしい」

――このライブでは、どういうところを見てほしいですか?

 普通のライブとそんなに変わらないですけどね。

奥田 『THE SECOND』というくくりがなければ、このスリーマンライブはない。

(全員うなずく)

奥田 世代も微妙に違うし、ふだん絡んでる人も違いますから。

周平魂 ギリ3世代に分かれてますもんね。

奥田 でも、初めましてのメンバーでもない。想像を超えて、期待を裏切らないという感想がお客さんから出ればいいなぁとは思いますね。

出典: FANY マガジン
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たかのり たとえば、いままでも3組で営業って、ギャロップさんウケる、ガクテンソクさんウケる、ツートライブウケないというのを、けっこう長いことやってきたんで。とにかくお客さんの前でウケたいというのがあります。そういうライブにできたらいいかなって。

毛利 いちばんウケたいかな。万が一、いちばんスベったとしたら、“王者の顔”は返したいですね。

全員 (笑)

 恐れ多いタイトルなんで、簡単な笑いを稼いでる先輩の姿を2組にもお客さんにも見せたくない。しっかりとストロングスタイルで仕上げたネタを持っていくので、そういうところを見ていただきたいですね。

公演概要

ギャロップ×ガクテンソク×ツートライブ「漫才匠」
【大阪公演】
日時:10月27日(月) 19:00時開場/19時30分開演/21:00時終演
会場:なんばグランド花月
出演:ギャロップ/ガクテンソク/ツートライブ
前売・立見:3500円/当日:4000円

【東京公演】 ※オンライン配信あり
日時:12月1日(月) 19時開場/19時30分開演/21時終演
会場:ルミネtheよしもと
出演:ギャロップ/ガクテンソク/ツートライブ
前売・立見:3500円/当日:4000円/配信:2000円

FANYチケット:https://ticket.fany.lol/search/event?keywords=%E6%BC%AB%E6%89%8D%E5%8C%A0&search_type=search_string
FANYオンラインチケット(配信):https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/lumine-25120119

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