チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)とシソンヌ(じろう、長谷川忍)によるユニットライブ『チョコンヌツアー2025』。10月2日(木)からスタートした東京公演を皮切りに、北海道公演を終え、残すところは10月24日(金)の沖縄公演のみとなりました。今年で結成20周年を迎えたNSC(吉本総合芸能学院)同期の2組は、5年ぶりと思えないほど息がぴったり。2組それぞれの強烈な個性が混じり合う、唯一無二のステージとなっていました。

5年ぶり集結に東京公演は即完売
いまやどちらも超売れっ子となったチョコレートプラネットとシソンヌは、ともにNSC東京11期生。在学中から交流し、チョコレートプラネットの結成は、じろうが松尾に、長谷川が長田に「組めば?」と提案したことをきっかけに生まれたコンビでもあります。
芸人になってからもそれぞれが切磋琢磨し、『キングオブコント2014』ファイナルラウンドでは一騎打ちの死闘を制してシソンヌが優勝するなど、よきライバルとして、そして信頼できる仲間として20年をともに歩んできました。
2組が合体したユニットであるチョコンヌは2010年から始動。結成当初は空席があったユニットライブも2020年、5年ぶりに開催した『チョコンヌ2020』は見事完売。今回、再び5年ぶりに開催されたこのライブも、東京公演のチケットが即完売になるなど注目を集めています。

今回は、新作のユニットコント6本と日替わりコーナーという構成です。
1本目のコントは、昨今ブームとなっているアイドルのオーディション番組が題材。勝ち残った候補者3人から、プロデューサーが新グループに入るメンバーの名前を呼ぶのですが……。
2本目のコントは「野球選手がホームランを打てば手術する」という、病院というオーソドックスな設定を題材にしながら、そこからひねりを効かせたストーリー。看護師のお姉さんに扮したじろうと入院中の少年(?)に扮した松尾のコミカルなやりとりが笑いを誘います。

人気SFアクション映画のような世界観の3本目は、ダイナミックなストーリー展開ながら演技力の高い4人だからこそできる細やかな仕掛けで笑いを増幅。
トレーニングジムを舞台とした4本目は、女性トレーナーへの恋心を軸に、さまざまな思惑が渦巻くコント。松尾の演じるキャラクターが濃いトレーナーに思わず目を奪われます。


5本目のF1を題材としたコントは、会場を広く使って走り回り、客席と一体感を生んでいました。
そして6本目は、黒いスーツを着用した白髪姿の社長役・松尾と新入社員役の長谷川が登場。そこから、想像もできない展開が待ち受けています。

若手時代の写真でエモい演出も
どのコントもアドリブが多め。誰かが差し込んだ笑いに、ほかの3人が笑いを堪える場面も。チョコレートプラネットのポップさとシソンヌのエキセントリックさがうまく融合したコントで、想像力を掻き立てられるような仕掛け、経験の豊富さを感じさせる表現力で、笑いをどんどん生み出していきました。

幕間のVTRでは、バスケットボールの試合でゴールを決めたあとのベンチの喜びを再現したり、1対1の新しいゲームを生み出したり、4人の仲のよさが味わえる内容。「シソンヌ20年写真館」というVTRは、若手のころから現在までの4人の写真がスライド形式で映し出されるエモーショナルな演出でした。
全員が40代になっても変わらない関係性、何よりも4人でのコントや舞台を目いっぱいに楽しむ姿が印象的なライブ。近年では5年おきにしか見られない『チョコンヌ』ですが、もっと近い未来にまた見てみたくなる至福の時間でした。
10月5日(日)の東京公演の模様が、10月25日(土)12:00からオンラインで配信されます(チケット販売は10月15日19:30から)。
FANYオンラインチケット(配信):https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/choconnu-tour-2025-251025