唯一無二の“画力”で存在感を見せてきたダウンタウン・浜田雅功の初の個展「空を横切る飛行雲」が、10月19日(日)から12月21日(日)まで、東京・麻布台ヒルズ ギャラリーで開催されます。直前となる10月16日(木)に開かれたオープニングセレモニーには、浜田本人が登場! 浜田が「どこまで伝わるのか……」と語る、その気になる全貌は――!?

「イジる会になってない?」
テレビ番組やメディアで大きな話題を集めてきた浜田の“アート”。その画力を存分に発揮した今回の個展では、実力派のクリエイターやアーティストが制作に加わり、特別な空間を演出しています。100枚描き下ろしたという浜田の作品が、どのように生まれ変わるのか――怖いもの見たさもありながら、SNSでも話題沸騰中です。
セレモニー冒頭、司会から「画家・浜田雅功先生にご登壇いただきます」と紹介されると、舞台裏から「ハハッ!」と浜田の甲高い笑い声が響き渡ります。
するとサングラス姿の浜田が、バイオリニスト・山瀬理桜の奏でる音色に乗って登壇。自身が描いた作品「最後の晩餐」を背にして、こう挨拶しました。

「皆さん、うしろの絵を見ながら半笑いですが、自分なりに一生懸命描いたつもりでございます。表に出るときは、こういった眼鏡はしないんですけど、ちょっとええ感じじゃないですか? ここに至るまで、たくさんのスタッフに関わっていただき、やっとたどり着きました」
その後、浜田が描いた原画をもとに彫刻家・山本アキヒサ氏が制作した立体作品「ライオン」の「目入れの儀」が行われました。
完成作を見た浜田は「立体にするといいですね。ただ、(ライオンといっても指の)数が全然違うし、ずっと(しっぽ部分のようなものを触りつつ)『これなんやねん!』って思っていました」とコメント。
目入れをするときに、ノスタルジックなバイオリンの音が響き渡ると、浜田は苦笑い。「イジる会になってない?」とつぶやいていました。


「まさかこんな日が来るとは……」
テープカットでは、企画・監修を担当した“盟友”の高須光聖氏、クリエイティブ・ディレクターの北原和規氏、会場構成を担当したdot architectsの宮地敬子氏、吉本興業の藤原寛副社長が登壇しました。
宮地氏は、自身が手がけた会場構成について、「皆さんの記憶のなかにありそうな町の景色、風景を集めて、架空の町を作りました。浜田さんの作品と合わせて、楽しみながら散策していただけたら」と説明。
北原氏はオファーに驚いたとしつつ、「一生懸命やるべきだな、と思ったのですが、途中から浜田さんの違った一面、“次のステップ”というとおこがましいのですが、新しい世界を見られたらなと強く思いながら、この展覧会を作り上げてきました」と振り返ります。

一方、ダウンタウンの元マネージャーである藤原副社長は「数々の番組で『画伯』としてイジられていたダウンタウン・浜田が、まさか麻布台ヒルズ ギャラリーという素晴らしい場所で、個展を開かせていただく日が来るとは……」とポツリ。「驚きとともに感無量でございます。たくさんの方々に楽しんでいただければと願っております」と挨拶しました。
そして、浜田とは幼少期からの仲である高須氏はこう語りました。
「昨夜、会場を見させていただいたんですが、すごく見応えが“ない”んですよね。でも、(展示されている)100枚の絵を見て、最後の部屋に入ったときに、スタッフ全員が『うわ、ええかも』って言い出したんですよ。100枚見たあとに感じるものがある……。これは、すごい個展だなと思いました。それぞれ好みの作品があると思います。ぜひ、たくさんの人に入っていただきたいですね」

「100枚描いているから素通りはやめてほしい」
セレモニーの最後には、質疑応答が行われました。「作品を手がけるうえで意識したことは?」と聞かれた浜田は、こう答えます。
「見てくれる方に、どこまで伝わるのかと思っていました。(作品を事前に見た人の)なかには、解説されている方もおられるんですが、合っているところと、『そうじゃねーよ』と思うところがありますね。ただ、作品を素通りされるのは心外なんですよ(笑)。まず、『これはなんなんだ』と1枚をじっくり感じとって、次に行ってほしいです。素通りだけはやめてほしい。100枚描いていますから!」
個展のタイトル「空を横切る飛行雲」は、実は浜田が通っていた尼崎市立潮小学校の校歌の歌詞からとられたもの。今回、個展をするにあたってスタッフから提案があったそうで、浜田が「いまだに記憶している」と歌い出すと、会場から笑いが起きました。


また、“画伯”として作品づくりの葛藤を告白する場面も。
「今回は平面に特化しました。立体で描いてもいいんですが、たとえばテーマをもらって、頭に思い浮かべるでしょ。描きだすと、思っているものと全然違うものができるんですよ。頭の中では立体なんですけど、手を動かすと平面になる……。だから、あえて今回は平面にチャレンジしました」
会場では、豪華装丁の公式図録や、描きおろし作品を使用した雑貨、さらにはストリートブランド・SAPEurとのコラボ商品などを扱うグッズショップ「雑貨 はまだショプとし」がオープン。また、オリジナルメニューをそろえたコラボカフェ「喫茶 はまだまさとティー」(本人命名)や、豪華ゲストが参加する音声ガイドなど、さまざまなお楽しみが用意されています。

個展概要
浜田雅功展「空を横切る飛行雲」

期間:10月19日(日)~12月21日(日)
※10月17日(金)・18 日(土)はスペシャルプレビューDAY
※会期中無休
時間:
【金・土・日・祝日】10:00~20:00
【月・火・水・木】10:00~18:00
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
主催:吉本興業株式会社、麻布台ヒルズ ギャラリー
公式WEBサイト:https://hamadamasatoshi.art
公式X:https://x.com/M_hamada_art
公式Instagram:https://www.instagram.com/m_hamada_art/