JO1白岩の主題歌&声優起用は「いい感じにハマりました」 アニメ映画『アズワン/AS ONE』が大阪・中国映画週間で上映!

中国映画の最新作や話題作を一挙に上映する「2025大阪・中国映画週間」が、10月24日(金)から30日(木)までの7日間、大阪・なんばパークスシネマで開催されています。2日目の10月25日(土)には、日本のアニメ映画『アズワン/AS ONE』が上映され、舞台挨拶に静野孔文監督とプロデューサーの結城崇史氏が登壇しました。

出典: FANY マガジン
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「大阪・中国映画週間」は、2006年から続く「東京・中国映画週間」の姉妹企画として、日中国交正常化50周年にあたる2022年からスタート。中国映画の「今」を紹介するだけでなく、今年は話題の日本映画も上映されています。

コロナ禍で「心のつながり」をシーン追加

映画『アズワン/AS ONE』は、アーケードゲーム『星と翼のパラドクス』の設定と世界観を踏襲しつつ、映画独自の完全オリジナル前日譚として描いた劇場SFアニメで、2025年8月に公開されました。

ミュージシャンを志す高校生・ミナトヨウの“歌”が時空を越えて巡星の整備士ラコと共鳴し、2人は“AS ONE”となってエネルギー「星血」を巡る争いと星の陰謀に立ち向かうという物語で、ヨウ役のJO1・白岩瑠姫、ラコ役の白石晴香をはじめ、武内駿輔、日笠陽子、丸山隆平らが声で出演。主題歌「巡星」を白岩が作詞作曲しています。

舞台挨拶の司会は、大のアニメ好きの吉本新喜劇・岡田直子。静野監督と結城プロデューサーが登壇すると、「ありがとうございます!!」と大きな声で一礼し、矢継ぎ早に「精神世界の会話劇が心に刺さりました。ラストシーンも泣きました!」と思いのたけを伝えました。

出典: FANY マガジン
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原作のゲームファンからも大好評だったこの映画。コロナ禍での制作だったこともあり、そのころの時代の空気が如実に取り込まれたと静野監督は言います。

「コロナ禍で作っている間に、リモートとか、そういうことが一般化してきたので、シナリオも変わりました。たとえば、心のつながりを象徴するシーンを入れたり、ヨウとラコの会話をもっとテンポよくしたり。僕はヴィーゴ・クセナキスも主人公と思っていて、3人のつながりのシーンを増やしていこうと言って、変えていきました。最初は違う結末だったのですが、いまのかたちに落ち着きました」

「中国でも公開してもらいたい」

また、ヨウの声にJO1・白岩瑠姫を起用した理由について、結城プロデューサーがこう明かします。

「白岩君が作った『ひまわり』という曲を静野監督が聞いて、ぴったりだねという話になり、キャスティングしました。しかも、本人が自分で歌を作りたいとおっしゃって、これは面白いのではないかということで進行しました。音楽もすごくマッチしていて、いい曲を書いてくれて、彼でよかったと思っています」

出典: FANY マガジン
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静野監督も「本当に(オファーを)受けていただけるか心配していましたが、すぐに曲のサンプルを作ってくれて、歌詞もシナリオの更新のたびに何度も作ってくれました」と明かすと、声優としての力量についても、「友だち関係、親との関係、これから社会に出ていく悩みなどをベースに作っていったのですが、白岩さんの演技がいい感じにハマりました」と語りました。

大阪・中国映画週間にちなんで、日本と中国のアニメの違いについて、結城プロデューサーが語る場面も。

「2006年ごろから中国のアニメの成長を見ていて、そのころは日本のアニメのオマージュが多かったんですが、徐々にオリジナリティが出てきて、いまでは日本よりも技術がよくなった作品もあり、中国のアニメ作品も楽しんで観ています。『アズワン/AS ONE』のような作品が中国から出てほしいと思います」

出典: FANY マガジン
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一方、劇場版『名探偵コナン』シリーズを手掛けてきた静野監督は、「『コナン』をやっているときも2年に1回、中国に招待されて、温かく迎えられ、いい感触を得ていました。『アズワン/AS ONE』もできれば中国でも公開してもらいたい。自分は日本のアニメ業界で、いちばん中国に行っている監督だと思っていて、この作品のテンポ感は、中国の人に刺さると思います」と中国での上映に期待を寄せました。


「2025大阪・中国映画週間」公式サイト:https://cfso.film/

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