宮城県石巻市の「いしのまき観光大使」を務める、しずる・純。10月26日(日)に、その純が主催するライブ「石巻厨二学校文化祭」が、石巻市のマルホンまきあーとテラスで開催されました。笑いあり、歌ありの“文化祭”を、宮城県住みます芸人のバクコメ・半澤弘貴がレポートします!

純に賛同した熱い仲間たちが集結!
来場者は1100人を超え、大ホールは満席。観客の拍手のなか、純が登場して今回のライブ開催の経緯を説明しました。
実は石巻市は純の母の故郷であり、純自身も子どものころから何度も来ている思い出の地。そんな純が2019年に石巻市に来た際、親戚が「街から人が減ってしまった」とこぼしているのを聞き、「石巻を盛り上げたい!」と感じたのだそう。
そこで「お笑いを通じて、少しでもいいから石巻に何か還元したい」と考えてSNSに思いを発信し続けて、ようやく実現したのが、この「石巻厨二学校文化祭」。そんな経緯を知った会場から、万雷の拍手が送られました。
そして今回のライブには、純の気持ちに賛同した仲間たちが集結! 出演者は佐久間一行、サルゴリラ、ライス、バイク川崎バイク、さらば青春の光、ラブレターズ、さらに純の音楽仲間であるミュージシャンのワタナベシュウヘイ、カザマタカフミ……そして、しずる、という豪華メンバー。石巻市の斎藤正美市長と石巻市のイメージキャラクター「いしぴょん」も駆けつけて、いよいよ前半のネタライブのスタートです!

珠玉のネタとコーナーで大盛り上がり!
バイク川崎バイク、ライス、サルゴリラ、ラブレターズ、さらば青春の光、佐久間一行、しずるの順番で、それぞれが代表作とも言える鉄板ネタを披露すると、「あのネタを生で見られた!」という感動もあって、会場は大盛り上がりです。
続いて、お笑いコーナーへ突入! このコーナーは、出演メンバーが「しずる・さらばチーム」と「メトロンズチーム」の2チームに分かれて行うゲーム対決です。ちなみに全員がTシャツにジャージ姿で登場したところ、ラブレターズの2人に「ネタのときと身長が違う!」という指摘が。確認した結果、プラス16センチのシークレットブーツを履いてきたのがバレて、脱がされていました(笑)。
最初のゲームは、マイケル・ジャクソンの名曲『スリラー』で踊りながら行う「スリラーで合わせましょう」。縦1列に並び、スリラーの歌い出しの瞬間にお題の2択に答えに合わせて、スリラーのダンスをしながら全員で左右どちらかに移動するゲームで、チームで答えを合わせます。
とはいうものの、なかなかチームの息が合わず「いったん、2チームの全員で合わせてみよう」と皆が縦に並んでチャレンジ。お題は「付き合うならどっち?」で、「美人だけど浮気性」の場合は左に移動、「モテないけど一途」を選んだら右に移動します。
これは全員合うだろうと思いきや、なぜかさらば青春の光・森田哲矢だけが右に移動! 森田いわく「カッコつけてしまった」とのことで、会場が笑いに包まれました。
また、杏里の『CAT’S EYE』に合わせて、5連続“あっち向いてホイ”をする「キャッツアイあっち向いてホイ」では、サビの最後の「ミステリアスガール!」のところで、ゆっくりと客席の方に向いて負けてしまうなど、予想外の連続に会場は大爆笑! このゲーム対決は、しずる・さらばチームの勝利に終わりました。
さらば・森田が熱唱で魅せる!
そして後半戦の歌コーナー。ここからミュージシャンのワタナベシュウヘイさん、カザマタカフミさんが、ギターを持ってステージに登場。彼らの演奏をバックに、芸人たちが自慢のノドを披露します。
1曲目は、つんくに扮したバイク川崎バイクが歌うシャ乱Qの『ズルい女』。見た目も「30年前のつんく」で、裏声を活かした歌いっぷりに会場がひとつになりました。

続いては、さらば青春の光。かつて、森田の同級生が組んでいたアマチュアバンド「チュロス」の『Take it easy』をコンビで熱唱。この曲は、森田がラジオやYouTubeチャンネルで紹介するほどのお気に入りで、森田は自身のカバーを配信リリースしているほど。
さらばの2人が歌っていると、バイク川崎バイクの“偽つんく”と純が加わり、さらに観客も拳を突き上げていました。
そしてお次は、佐久間一行の別名義、日谷ヒロノリ。どこか懐かしいアニメソング風の曲と、過剰なまでの“決めポーズ”が炸裂する独創的な振り付けで『CHNGE』と『JIWA JIWA POWER』の2曲を披露しました。
最後は純のオリジナルソング『イキった村上』。スローなロックナンバーが会場に響きわたります。感情を込め歌い上げる純。そして観客も本当のライブさながらに両手を振って応え、マルホンまきあーとテラスは暖かな空気に包まれました。
「また来年もやっていいですか?」
最後はステージに全員集合。そしてアンコールでは、カザマタカフミさんがこのライブのために書き下ろした『俺は天才』をみんなで歌い、観客と記念撮影もして、2時間を超えるライブは終了しました。
2019年から純が準備してきたこの大イベント。仲間たちの笑いと音楽、純の石巻への熱い思いが幾重にも混ざり合い、唯一無二、そして最高に“厨二”な文化祭でした。そして、終演直前に純が口にした「また来年もやってもいいですか?」という問いに、客席から大きな拍手が送られました。
「石巻厨二学校文化祭」は、また来年もあるかもしれません。純は、これからも石巻のために走り続けます。
