「ジョイマン百人一首」を使った第3回かるた大会開催間近! 「ジョイマンのラップを好きな人ってこんなにいたんだ」

ラップのネタでお馴染みのお笑いコンビ・ジョイマン(高木晋哉、池谷和志)のリリックをモチーフにしたグッズ「ジョイマン百人一首」を使ったかるた大会が、11月15日(土)に東京・ひがしんアリーナで開催されます。第3回となる今回の「ジョイマン百人一首大会」は、子どもを対象とした「ワークショップイベント」の第1部と、実際に競技を行う「真剣試合」の第2部に分かれて実施。イベントを間近に控えたジョイマンの2人に、大会の楽しみ方などを聞きました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

お気に入りは「くるっとバク転、着地点、寒天」

――まず、改めて「ジョイマン百人一首」が生まれた経緯を教えてください。

高木 最初は、ファンの方がSNSで作ってくれたのが始まりなんです。百人一首みたいに厚紙に好きなラップのフレーズをバーッと書いて、それを自作で遊んで「これめっちゃ面白い!」って感じで投稿してくれていたんですよね。

それを僕が見つけてSNSでちょっと絡んだら、もう中学生さんの番組で取り上げてくれて。「じゃあ実際にやってみよう!」って番組で一緒にやったら、それがすごく楽しくて「これ商品にしたら、みんな楽しめるかも」と思って作ってみたのがきっかけですね。

池谷 この百人一首、上の句と下の句の“韻”の引っ掛けが結構あるんですよ。同じような韻なのにストーリーが違うからこのラップじゃない、みたいな。そこが少し難しくなっていますね。ちなみに、もう中学生さんの番組で遊んでみたときは、僕が勝ちました。基本、ずっと横で聞いてきていて、だいたいわかっていますから(笑)。

――実際にこの百人一首を使ったイベントを開催して、反響はどうでしたか?

高木 男性も女性も、幅広い年齢層の方がいらっしゃってくれましたね。

池谷 1回目は高校生の男の子が優勝して、2回目は若い女性の方が優勝して。本当に幅広い方々が来てくださってびっくりしました。

高木 いやもう、「こんなに平和でいいイベントある!?」って思うくらい、ほんとに温かい空間でした。1枚1枚笑いが起きて、みんなで「このネタいいよね!」って話しながら進んでいく感じがすごく穏やかで。そういう和やかさがありつつ、上位に進むにつれてどんどん熱量が上がっていって、勝負が白熱して。

最後に優勝した方は、もう号泣でしたね。「今日までずっと覚えてきたんです」とか、「百人一首が売り切れて買えなかったから、ネットで画像拾ってプリントして家で練習してきました」とか、みなさん熱がこもっていて。その真剣さに僕も感動して、思わず泣いちゃいましたね。

池谷 こっちが照れるぐらい、このラップをみんなが好きなんですよね。「ジョイマンのラップを好きな人ってこんなにいたんだ」って、それが意外でした。すごく愛にあふれていましたね。第1回が終わったときに、これはもう絶対続けようと思いました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――“ジョイマンラップ”の人気を改めて実感したんですね。

池谷 そうですね。「ゴッドタン」(テレビ東京系)でやっている下ネタラップは、前から結構好きと言ってくださる方が多かったんですけど(笑)。でも、この百人一首ができて、昔からやってたようなラップ……たとえば、「運動は大事、板東は英二」みたいなネタを好きって言ってくれる方も増えて。

こんなにいろんな種類のラップを好きでいてくれる方がいるんだ、ということに気づけたのは大きいです。百人一首大会では、「自分の好きなこのラップだけは絶対取るぞ」って決めている方もいるんですよ。

高木 サイン会でもそうですね。サインするとき、ラップを1つ添えるんですけど、そのときは目の前で「好きなラップありますか?」って聞いて、それでどのラップが人気なのかリサーチしたりしていますね。

“「ありがとう、オリゴ糖」がやっぱり1位なのか”とか、“「アリクイ、踊り食い」も意外と人気があるね”とか。いろんなところから、皆さんがこのラップを好きでいてくれているのが知れて、いますごく楽しいですね。

――ちなみに、おふたりが好きな1枚を選ぶとするなら……?

高木 いやっ、むずいな。

池谷 僕は「コオロギ、立ち漕ぎ」ですね。その画を想像したら面白いなって。ここ数年、僕の中では絶対王者です。

高木 僕は、やっぱり作成者で、ラップは全部自分の子どもたちなので、どれか1枚というと難しいですけど……強いていうならこれですね。(ネタのときと同じボリュームで)「くるっとバク転、着地点、寒天」。

池谷 これが会心の出来?

高木 やっぱり、クオリティは高いよね。最後のところ、サボテンとかと迷ったんですけど、寒天のズボッとハマっちゃう感じがいいなと思って、寒天にしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

いつかは全国大会、世界大会も!?

――今回は初の2部制として、第1部は親子で参加できるそうですが、どんな内容でしょう?

高木 いままで、小さいお子さんには百人一首がわからないんじゃないかということで、小学生以上の参加ということにしていたんですけど、今後はもっと下の年齢層にも広げていきたいな、と。なので、今回は小学生より下のお子さんも参加OKにしました。まず“百人一首ってこういうものだよ”というのを知ってもらうことを目的にした、楽しい内容にしたいなと考えています。

池谷 そうですね。1時間なので、あっという間に終わるとは思うんですけど、体動かしたり、カードを使ってみんなで遊べるゲームをやろうかなと。ひょっこりはんがゲストで来てくれるので、子どもたちは喜んでくれるんじゃないかなと思ってます。

――これまでの百人一首大会と同じ形式の第2部は、「参加」と「観覧」のチケットがあります。どんな楽しみ方ができますか。

池谷 第2回目のイベントから「観覧」を作ったんですけど、「見てみたら面白そうだったので、次は出て見たいです」みたいな方も出てきて。まわりで見てくださる方がいると、やっている側もテンションが上がって、決勝戦とかめちゃめちゃ白熱するんですよ。

高木 やっぱり、いきなり“百人一首大会”と言われても、たぶん謎すぎてわからないですよね。

池谷 謎の言葉じゃないですか、“ジョイマン百人一首大会”って。告知すると「何、何!?」ってなるんですよ。

高木 グッズとして百人一首があることを知らない人からは「本当に百人一首やるの?」と言われたり。だから、興味のある人はぜひ見ていただいて。前回は、参加者の人数が合わなくなって、「ちょっと誰か出ませんか」って観覧の中から急に駆り出された人もいたので、ちょっと心構えだけはしておいてほしいですけど(笑)。

池谷 参加者は4人で1つのグループで対決するんですけど、そのグループの数が結構あるので、観覧の人は歩きながら見られるんです。なかなかない観覧のかたちなので、それも楽しいんじゃないかなと思います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――第2部のゲストには、もう中学生さんとクールポコ。(せんちゃん、小野まじめ)が登場します。

高木 もう中さんは最初に番組で取り上げてくれたので、ずっとオファーしていたんですけど、なかなかスケジュールが合わなくて。今回、やっと来てくれることになったので、“ジョイマン百人一首がこんなに大きくなりました”っていうのを見せたいですね。

池谷 クールポコさんは、同じ時代を生きた先輩なので。見てもらったら、クールポコさんにも「こういうやり方あるんだ」ってなりそうだなと。来年ぐらいに「クールポコ百人一首」やってるんじゃないかっていうぐらい合っていると思うので、楽しみです。あと、もう中さんとクールポコさんにも実際、試合に参加してもらうんですよ。どっちが強いのか想像がつかなくて、そこも楽しみですね。

――デジタル時代にこうしてアナログな遊びでコミュニケーションできるって、すごく素敵ですね。

池谷 本当、アナログですよね。知らない人同士が百人一首を通じて仲良くなったりもしていて。交流のかたちとして、すごくいいなと思います。

高木 最近、カードゲームが流行ってるみたいですしね。1回、カードゲーム専門のYouTuberの人が取り上げて、面白いって言ってくれて。その流れで、大阪の劇場でもやろうみたいな感じになっているので、広がっていったらいいなと思います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――今後も、さまざまな広がりが期待できそうです。

池谷 第2回では百人一首のプロの方が参加されたりとか、回を追うごとに全体的にレベルが上がってきているんです。でも、そのプロの方でも優勝できないという難しさもあって。今回、もしその方が来られたら、圧倒的に優勝する可能性があると思うので、それも楽しみですね。

高木 今後も、この大会はライフワークにしていきたいです。まだ東京でしかやっていないので、この百人一首のことを知らない人がいる、いろんなところでやっていきたいです。全国大会とかもできたらいいですよね。

池谷 いつかは世界大会も。

高木 日本の文化なんでね、ぜひ海外にも広めたいです。

池谷 本物の百人一首の協会の方も“盛り上げてくれてる”って喜んでくれたらいいですよね。

高木 最初に名人とルールを決める打ち合わせをしたとき、「これは百人一首じゃない」って言われましたけどね。100人が詠んだ和歌を集めたから“百人一首”なのであって、これは僕1人しか詠んでないわけですから。「根本から違います」って(笑)。

――最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

池谷 第3回の大会を開ける嬉しさもありますし、今後もさらに大きな大会にしていきたいです。家族でも遊べますし、もっとこのジョイマン百人一首を知ってもらって、お正月に帰省したらこれをやるっていうぐらい、みんなのベーシックになってくれればいいなと思います。

高木 本当にただただ楽しい大会です。参加の人、観覧の人はもちろん、僕らジョイマンもいちばん楽しみにしているイベントなので、ぜひみんなも楽しんで欲しいですね。……(少し間があいて)楽しみ、お刺身、イェイ!

池谷 出ないのかなと思ったら(笑)。

高木 出ちゃいました(笑)。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

イベント概要

「第3回ジョイマン百人一首大会」
日程:11月15日(土)
会場:ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)
(東京都墨田区錦糸4-15-1)
1部「ワークショップイベント」13:00 開場/13:30 開演 
出演者:ジョイマン、ひょっこりはん
2部「真剣試合」15:45 開場/16:30 開演
出演者:ジョイマン、もう中学生、クールポコ。(ワタナベエンターテインメント)

1部】
入場券(大人1名+子供1名):前売 1,500円/当日 2,000円
入場券(大人1名+子供2名):前売 1,500円/当日 2,000円
入場券(大人1名):前売 1,500円/当日 2,000円

【2部】
競技参加券:前売 3,000円/当日 3,500円
応援・観覧券:前売 1,500円/当日 2,000円

詳細はよしもとライブ公式サイト:https://live.yoshimoto.co.jp/live/live-21419/
FANYチケット:https://ticket.fany.lol/

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ